ハブボルトが折れても走行できる?折れた原因と対策を徹底解説!

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自動車のハブボルトが折れると、そのまま走行できるか不安になりますよね。

そこで今回は、自動車のハブボルトが折れても走行可能なのか徹底解説していきます。

後半では、「ハブボルトが折れた原因」も詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

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ハブボルト折れの基礎知識:

早速、自動車のハブボルト とは何なのか?という初歩的な部分から解説をしていきたいと思います。もうハブボルトに関してある程度は知っている…という方は、読み飛ばしてもOKです。

ハブボルト折れとは?

ハブボルト折れとは、自動車にホイールを取り付けする役割があるホイールナットを取り付けるボルトが折れた状態のことです。

かなり丈夫に作られている部品ですが、ハブボルトに負荷がかかり続けると、以外にあっけなく折れます。

通常なら折れるはずのないハブボルトが突然折れてしまったら、けっこう頭の中が真っ白になるので必要な知識を知っておく必要があります。

ハブボルトが折れても走行できる?

修理を依頼するために整備工場などに車を持ち込みたくても

「ホイールが外れてしまうのでは?」と悩んでしまうと思います。

とりあえず走行は可能:

ハブボルトが折れてしまうと、ホイールを固定しているナットが通常よりも少ない状態になります。

しかし、ホイールナットが少ない場合でも、とりあえずの走行は可能です

自動車メーカーでは、ハブボルトが折れた状態でも走行できるように車体を製作しているようです。

走行可能なスピード:

30キロ~40キロまでなら走行できますが、ナットがない状態なので最寄りの整備工場まで、だましだまし走行程度なら可能だと思って下さい。

必要以上に速度を上げて走行するのは危険性がさらに高まるので絶対禁止です。

ハブボルトが3本折れたら走行できない:

ハブボルトの折れは、2本までなら走行可能ですが、3本以上折れている場合は、ホイールを正しく固定出来ないため走行不可です。

5穴の場合は、ハブボルトが3本残っているなら走行可能。

4穴の場合は、2本残っていれば走行できる状態です。

前述したように、ハブボルトが3本以上折れているなら、走行できない危険な状態なので、ロードサービス等を利用して最寄りの整備工場まで移動しましょう。

ハブボルトが折れた原因:

ハブボルトが折れてしまったのは仕方がありませんが、その折れた原因を知らないとまたボルトが折れてしまう可能性が高いです。

ハブボルトが折れる原因だと言われている主な理由は下記の3つです。

スペーサー:

車体とホイールの間に入れて微調整する役割があるスペーサーは、ハブボルトにストレスを与えてしまいます。

スペーサーは、3ミリ、5ミリ等の薄いものやワイドトレッドスペーサーと呼ばれているハブボルト付きの厚いものまで様々なタイプが存在します。

一般的には、3ミリと5ミリのスペーサーは純正のハブボルトに使っても問題ないとされていますが、薄いスペーサーでも長期間使用しているとそれなりの負荷が掛かり続けるのでハブボルトの寿命を縮めてしまう原因にもなります。

そもそもスペーサーは使用しない状態がベストだと言えますね。

経年劣化:

時間が経つにつれ、ハブボルトも劣化してしまいます。

特に、スタッドレスタイヤに交換する事が必要になる地域の方は必然的にタイヤ交換の回数が多くなるので、ハブボルトの劣化も早いので注意して下さい。

タイヤ交換をする度にホイールナットを緩める、締めるといった作業を行うこと自体が、ハブボルトの劣化を加速させます。

ホイールナットの締めすぎ:

「ホイールナットは、しっかり締めればいい」と思っておられる方は、注意です。

実は、ホイールナットは必要以上に締めても意味がなく、逆にハブボルト折れの直接的な原因になります。どれくらい締めればいいか分からないからといって目一杯締めずに、ある程度が基本的なホイールナットの締め方です。

ハブボルト折れを防ぐ対策:

ハブボルトの折れは未然に防ぐことが可能です。前述したように、折れる原因はボルトに必要以上の負荷がかかったためです。負荷を最小限に抑えることが、ハブボルト折れを防ぐ対策になります。

以下からハブボルトの負荷を最小限にするおすすめの対策をご紹介いたしますので、確認をしておきましょう。

トルクレンチで締める:

ハブボルト折れを防ぐためにはホイールナットを締め過ぎないことが一番です。

車のホイールナットを締める力をトルクといいますが、メーカーが定めた規定のトルク値で締めればハブボルトの折れを防ぐ事ができます。

手の感覚でトルク値を正確にはかるのは困難ですが、トルクレンチと呼ばれる工具を使用すれば可能です。設定したトルク値がくると、「カチっ!」という音で決めたトルク値まで締まった事が分かる仕組みです。

ディーラーや整備工場などでタイヤ交換したりすると最後に整備士と締まっているか一緒に確認しますよね。このとき、整備士が最後の確認で使っている工具がトルクレンチになります。

ハブボルトの折れを防ぐには、トルクレンチは必ず使用する様にしましょう。

心配なら作業を依頼する:

自分で作業するのが不安な方は、ディーラーや整備工場で作業を依頼された方が賢明です。

プロなのでホイールナットを締め過ぎることがなく、ハブボルトを折る可能性は素人よりも少ないので、心配な方は作業を依頼する方が安心ですね。

まとめ:

ここまでハブボルト折れの走行に関して詳しく解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

ハブボルト折れは突然発生することが多いので、

  • ハブボルト折れの基本知識
  • 折れても走行できる?
  • 折れた原因
  • 折れを防ぐ対策

の4つは、しっかりと把握しておくようにしてください。

以上、ハブボルトが折れても走行できる?折れた原因と対策について解説します。…という記事でした。