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ドライブレコーダーが信号機を認識しない!消える原因と防ぐ方法

ドライブレコーダー

ドライブレコーダーの役割は、もしもの事故トラブルに備えて映像を記録することです。

しかし、しっかり録画はされていても、録画映像の中で信号機が点滅してたり、点いていたはずの信号機が真っ暗だったりと、正常に撮影できていないことがあります。

信号機の色が、青なのか赤なのか分からないのは、証拠映像を記録するドライブレコーダーとしてはまさに致命的。

そこで今回は、ドライブレコーダーが撮影した信号機を認識しない原因と防ぐ方法を紹介していきます。

ドライブレコーダーが信号認識しない原因:

ドライブレコーダーが信号を認識しない原因は、一部の信号機に使われている「LEDの光る仕組み」と「ドライブレコーダーの録画方法」が原因です。

以下から詳しく解説していきますので、確認していきましょう。

LED信号機は点滅している:

常に点灯しているように見えるLED信号機は、常に点灯しているわけではなく、点いたり消えたり点滅を繰り返しています。

人の目では、確認できないスピードで点滅するのでドライブレコーダーの映像も点滅したり、黒く映っていたんですね。

また、LED信号機は設置されている地域によって点滅回数が違います。

東日本は、1秒間に100回、西日本だと1秒間で120回という驚異的な速さで点滅していることが分かりました。

なぜ東西で点滅回数が違うのかというと、Hz(ヘルツ)と呼ばれている電源周波数が地域によって違うのが原因です。

電源周波数は、「50Hz」と「60Hz」の2種類となっており、東西の境界付近には2種類の周波数が混在する地域もあります。

ドライブレコーダーは静止画の連続:

ドライブレコーダーの録画映像は動画だと思ってませんか?

実は動画ではなく、こんな感じで1枚ずつ撮影された静止画を連続させることで動画のように見えています。

このように1秒間の映像で使う静止画の枚数を「フレームレート」と言い、単位は「FPS」で表します。

例えば、1秒間で50枚撮影することができるカメラなら「50FPS」、1秒間で30枚撮影するカメラだと「30FPS」となります。

1秒間に使う静止画の枚数が多いほど、カクカクの少ないスムーズな映像になります。

また、ドライブレコーダーではSDカード容量を考慮して、1秒間に30枚前後の静止画を使う事が多いです。

点滅と撮影の間隔が同じだと信号が消える:

先述した通り、LED信号機は目では確認することが困難な速さで点滅しており、ドライブレコーダーも静止画を1秒間に30枚程度撮影しています。
ドライブレコーダーの多くは、撮影間隔が1秒間に30枚(30fps)に設定されていて、一方西日本の信号機の周波数は60Hz(点滅回数は120回)となり、倍数がフレームレートと被ってしまうので点滅と撮影のタイミングがバッチリ合ってしまうと「LED信号機が暗く、全く点灯してない」という状態になってしまうことに…

信号機が関係する事故やトラブルが発生した場合、ドライブレコーダーの録画映像からLED信号機の色が確認できないのは本来の役割を果たしていないのて絶対に避けたいポイント。

しっかり対策をしておきましょう!

ドライブレコーダーが信号認識しない!防ぐ方法は?

LED信号機の点滅や消える等の問題に影響を受けない映像を録画する為には、ドライブレコーダー側の撮影間隔をLED信号機の周波数と同じ倍数にしなければOKです。

市販されているドライブレコーダーの多くは、ビデオカメラの技術を用いていますが、LED信号機の問題が注意された後も既存の周波数に合わせて製造されたものが現在でも多く出回っています。

最新のドライブレコーダーの機種には、LED信号機の周波数に影響されないタイプのものが多くなり、以前よりも危険性が認識されてきてはいますが、完璧だとは言えません。

LED信号機のタイプに左右されない使用環境をご自身で整えるなら、フレームレートとLED信号機の周波数が同期しないタイプ(27.5FPS)等や、現在位置から50Hzと60Hzのどちらか適切な方を自動で切り替える事ができるフリッカー抑制機能を備えたタイプのドライブレコーダーの使用をおすすめします。

フリッカー抑制機能を備えたドライブレコーダーなら走行している地域に自動で周波数を合わせてくれるのでとても便利です。

ドライブレコーダー信号認識まとめ:

普段意識してじっくり見る事が少ないLED信号機ですが、いざという時にドライブレコーダーに映らない事がないように事前に対策することをおすすめします。

事故は信号機付近で発生する可能性が高く、もっともドライブレコーダーが必要な場所であると言えます。

今回ご紹介した「LED信号機」と「ドライブレコーダー」の問題点をこれからのカーライフに役立ててみて下さい。