タイヤ交換の時期になると、自分で交換するか店にお願いして交換することになりますよね。
頻繁に交換しないなら店に依頼した方が確実ですが、交換するたびに工賃がかかってしまいます。
工賃は依頼するところによってバラつきはありますが、1本500円〜800円くらいが相場です。
年2回なら…と依頼し続けるとトータルでかなりの金額になってしまうので、自分で交換するのをおすすめします。
初めての方は1時間くらいかかりますが、やり方を知って慣れてくれば1台(4本)で30分もあれば交換できるようになると思います!
そこで今回は、オデッセイのタイヤ交換方法のやり方について徹底解説していきたいと思います。
タイヤ交換の方法を知ってから作業すれば難しくはない作業なので、是非この機会に必要な知識の把握に役立ててください。
オデッセイ タイヤ交換時の注意点:
まず、タイヤ交換前に以下4つの注意点をおさえておきしょう。
平らで硬い場所で作業する:
タイヤ交換は、平らで地面が硬い場所で作業しましょう。
地面がデコボコしてたり柔らかい場所だとジャッキアップ時の水平を保てなくなり、ジャッキが外れてしまう原因になります。
サイドブレーキをかける:
タイヤ交換の前に、車体が作業中に動かないようにブレーキをかける必要があります。
車のブレーキは、
- パーキングブレーキ:前輪にブレーキをかけている
- サイドブレーキ:後輪にブレーキをかけている
この2つのブレーキをかけることで4本全てにブレーキをかけ、車体が動かないようにロックすることができます。
パーキングは普段駐車するときにかけているとは思いますが、サイドブレーキは意識していないと忘れてしまいがち。
サイドブレーキを引かずにフロントタイヤをジャッキアップすると、車体は片側のフロントタイヤ1ヶ所のみでブレーキをかけていることになり、車体が動く危険性が増します。
締め付けトルクを守る:
オデッセイのタイヤ交換時の締め付ける力には、注意が必要です。
締め付ける力の度合いは、トルクと呼ばれていて大抵の場合、普通に締め付けていけばトルクの規定付近になると言われています。
正確なトルク値になっているか知りたい方は、規定の値まで締めると音で教えてくれるトルクレンチと呼ばれている工具を使うのもおすすめです。
安価なタイプだと三千円前後で販売されているので使用される方は、事前に用意しておくと便利です。
タイヤの状態確認:
タイヤの状態を交換前に確認しておきましょう。
タイヤにはどれくらい溝が減っているのかセルフチェックできるスリップサインと呼ばれている目印があります。
タイヤサイドに△のマークの直線上の溝と溝の間の出っ張りがスリップサインです。
このスリップサインがタイヤの接地する他の高さと同じだと車検に通らない状態なので使用できません。
溝の減り以外にも、
- ヒビ割れ:柔軟性の低下
- 硬い:ゴムの劣化
- 変形:偏摩耗
- 傷:バーストする危険性
- クギ踏み:エアー漏れのリスク
このような症状が、交換したいタイヤにないかを確認しておいた方がいいです。
オデッセイ タイヤ交換のやり方:
ここまでオデッセイのタイヤ交換時の注意点がわかったところで、次はオデッセイのタイヤ交換のやり方を解説していこうと思います。
それでは、交換の手順を以下12のステップに分けて、詳しく解説していきますので確認していきましょう。
1.ラゲッジスペースから工具を取り出す:
タイヤ交換に必要な工具はオデッセイの場合、3列目の後方ラゲッジスペースの下に収納されています。
床のカバーを外すとスペアタイヤがあり、その周辺に工具があります。
ジャッキは走行中にガタつかないように通常は固定されているので、モンキーなどを使ってジャッキを緩めて外します。
2.ジャッキをかける:
車の側面下側に一部分だけ切り欠きがあります。
この場所が、力がかかっても耐えられるように補強されているジャッキアップポイントなので、位置を合わてジャッキを掛けましょう。
ジャッキポイントの位置が確認できない場合は、取扱説明書で正確な場所の特定をしてください。
3.少しだけジャッキアップする:
ジャッキを掛けたら少しだけジャッキアップしましょう。
少し車体が浮く状態になるまでが大事なポイントです。
ジャッキアップしてタイヤが浮いた状態にすると、ナットを緩めるときにタイヤも一緒に回転してしまうので、力をかけられなくなりナットを緩めることができません。
サイドブレーキやパーキングにして4輪全てにブレーキをかけているからといって、そのままタイヤが浮いた状態で外そうとするとブレーキ系を痛める原因になりえます。
4.ホイールナットを緩める:
タイヤの回転するのを防止したら、ホイールナットを緩めていきます。
ナットを緩める工具には、
- L字レンチ
- クロスレンチ
を使用しますが、ホイールに傷をつけない為にホイールソケットを使うのがおすすめです。
インパクトを使用される場合は、ショック機能の影響でホイールのナットホール内側が工具で傷がついて塗装が剥がれたりするので、できればホイールソケットは用意しておきましょう。
ちなみにホイールソケットは、ナットを真上から見た横幅の19cmです。
ホンダは大体19cmなので分かりやすいですね。
この段階ではまだ車体が完全に浮いたフリーの状態ではないので、ナットを外してしまうとハブボルトに負荷を掛けてしまうので少し緩めるだけにしておきましょう。
5.完全にジャッキアップ:
ホイールナットを緩めたあとは、タイヤを完全にフリーの状態にする為に車体をジャッキアップしていきます。
タイヤが地面から3cm〜5cm浮くのを目安にジャッキアップしましょう。
タイヤの銘柄やサイズなどに違いがあると外径の大きさが変わるので多少大目にジャッキアップした方が作業性が良くなります。
まったく同じサイズなら、そのままつけられるますが、つけるタイヤの外径が大きいと地面に当たって入らないので再度ジャッキを上げないといけなくなりますからね。
6.タイヤを外す:
ホイールナットを外して、タイヤを取り外していきます。
このときホイールを傷つけないようにホイールソケットか手で外すようにしましょう。
ナットが硬くて回らないときにレンチを使う感じです。
7.タイヤを取り付ける:
それでは、タイヤを取り付けていきます。
ホイールのナットホールと車体側のハブボルトの位置を確認しながら車体のハブにホイールを密着させます。
まずはナットがハブボルトにかかるまで手で回して、そこからホイールソケットを使って締めていき、グラグラしないくらいまで固定していきます。
ホイールの下側を固定すればバランスが取れずにグラつくのを防げるので、地面にならべく近い場所をナットで仮に固定しましょう。
ナットを全て締めてから、同じくらい締まっているか確認のためにもう一度同じように締め付けます。
8.ジャッキを少し下げる:
レンチで締め付けをするためにジャッキをゆっくりと下げます。
一気に下げずに、ゆっくりと下げるようにしましょう。
ジャッキアップのときと同じで、地面にタイヤが着地して少し浮いた状態になるまで車体を下げます。
9.レンチで締め付け:
ここでレンチを使用してナットを締めこんでいきます。
締め込む力加減の目安としては、少し力を入れて締まるくらいにしておきましょう。
締め込むときは、星を書くように対角線を意識して1つ飛ばしで作業してくださいね。
10.ジャッキを完全に下げる:
ジャッキを下げて、車体を完全に地面に着地させます。
ジャッキの使用はここまでなので、車体の下から取り出しましょう。
11.ナットをもう一度締め付ける(増し締め):
ジャッキが外れたら、もう一度ナットを締め付け(増し締め)をします。
最後の締め付けになるので、ある程度の力で締め付ける必要がありますが、やってしまいがちな
- 体重を乗せて締める
- できる限りの力で締める
このような締め付け方法では、締る力が強すぎて、ハブボルトが痛む原因になるので注意点で前述した規定のトルク値を守って締め付けられたらベストです。
しかしトルクレンチがない方は、どれぐらいの力でナットを締め込んでいけばいいのかわからないですよね…
そんなときは、作業が終わったあとガソリンスタンドやディーラーなどに行って増し締めしてもらいましょう。
12.片付ける
最後の締め付けが完了したら、使った工具を片付けてタイヤ交換は終了です!
オデッセイのタイヤ交換をしてみよう:
ここまでオデッセイのタイヤ交換方法について解説させていただいたように、自分でもやり方が分かればDIYでもできる作業内容です。
「交換工賃がかかるし、自分でタイヤ交換してみよう!」というときの為に
- タイヤ交換時の注意点
- タイヤ交換方法
の2つの重要ポイントを把握しておけば、既にオデッセイのタイヤ交換のやり方は、完璧ですよ。
以上、オデッセイのタイヤ交換を徹底解説!やり方や注意点を把握しておきましょう…という記事でした。