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ハブボルトの交換時期はいつ?交換はそもそも必要なの?

リペア・メンテナンス

タイヤ交換する時、ハブボルトをなにげなく見るとくたびれていたり、サビてたりすることがあります。

自動車は、使用していれば定期的に交換が必要とされる部品が多いですが、ハブボルトにも交換時期があるの?

と心配になる方も多いと思います。

そこで今回は、「ハブボルトの交換時期」についてご紹介します。

一般的なハブボルト交換時期:

自動車に使われているハブボルトは、ホイールを取り付ける役割があるので強い力が掛かってそうですよね?

しかし実は、適切なトルクで締め付けていれば、ハブボルトに交換時期や定期的な交換は必要ありません。

基本的にハブボルトは消耗部品ではないので、ネジ山に破損がなければ、新車~廃車に至るまで無交換が一般的です。

ハブボルトに使われているネジの強さも、自動車の部品の中でも特に丈夫で長持ちするように作られています。

ハブボルトに交換時期がある使用方法:

先述したように、ハブボルトの交換時期は基本的にありません。

しかし、ホイールの取り付け方法次第では、ハブボルトに負担がかかってしまう取り付け方があります。

通常の取り付け方ではないので、最初は大丈夫でも、いつかはハブボルトが負荷に耐え切れず折れます。

以下から、ハブボルトに交換時期を発生させる「ホイールの取り付け方法」紹介しますので、チェックしていきましょう。

頻繁にホイールの脱着をしている:

車高調整などで頻繁にホイールを脱着している場合、ハブボルトの交換時期が存在します。

夏タイヤやスタッドレスなど季節ごとのホイールの脱着のみであれば、問題はありませんが、車高調整などで交換頻度が多くなればなるほどハブボルトに負担がかかり、いずれ折れます。

長期間ホイールを外さない:

頻繁にホイールの脱着をするのとは逆に、全くホイールを外さない場合も交換時期が生じます。

長期間ホイールを外さないと、ホイールナットがハブボルトに固着して外れなくなり、外すために強い力をボルトにかける必要があるので通常よりもハブボルトが痛む可能性が高まります。

ワイドトレッドスペーサー(スペーサー)を使用している:

スペーサーやワイドトレッドスペーサーを使用すると、ハブボルトに大きな負担をかけてしまいます。

自動車メーカー側では、このように挟み込んで使用するスペーサーの使用を考えて作られおらず、スペーサーの使用はハブボルトが折れる原因の1つと言われています。

自動車に、スペーサーやワイトレ(ワイドトレッドスペーサー)を使用するのは交換時期を生じさせてしまうと認識しておきましょう。

トルクレンチを使わない:

ホイールナットを締めるときに、外れないよう出来る限り強く締める人もいます。

しかし、強すぎる力でナットを締めるのはハブボルトに必要以上の負荷にかけてしまいます。

トルクレンチは、ナットの締め付けすぎを防止する役割があるので、使用していない方はハブボルトの交換時期がすでに迫っているかもしれないので、一度確認した方がいいです。

インパクトレンチで締めている:

タイヤの脱着時にインパクトレンチと呼ばれている電動工具で締めると、手動とは違いハブボルトに非常に強い力がかかります。

ネジ山に傷がつき、痛む原因になります。

この場合もハブボルトに交換時期が生じるので、定期的な交換が必要です。

ハブボルトの交換時期を知らせる症状:

ハブボルトにかかる締め込む力をトルクと呼びますが、交換時期が近くなると以下のような症状がでます。

ホイールナットを締め込むときトルクがかからない:

締めても締めてもトルクが上がらなくなり、そこから更に回すとねじ切れ、折れます。

トルクがかかる状態は、正常な状態なので、締め込むとき、やけに軽く回るようになったら交換時期は近いので、詳しく点検をしましょう。

ハブボルトを交換する時は、周辺のボルトも同様に痛んでいる事が多いので交換するなら全部交換する方がいいです。

ハブボルトの交換時期に関するQ&A:

ハブボルトの交換時期に関してのよくある疑問をQ&A形式で作ってみました。

交換時期について、さらに知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

Q.ナットが締めても効かずにいくらでも回ります…これも交換が必要でしょうか?

ナットを締めても効かないとなると、前述したようにハブボルトの寿命が近い証拠となります。

つまり、締め付けてもボルトが伸びている状態なのでいくらでも回せるんです。

この段階までくるとハブボルトがいつ折れてもおかしくはありません。

というのも、ナットを締めれば締めた分だけネジ山が伸びるだけでナットはしまっていないので、とても危険な状態だといえます。早めに交換した方がよいでしょう。

Q、5mmのスペーサーを使用していますが、さらに厚いスペーサーを取付けるならロングハブボルトに交換すれば取付け可能ですか?

前述したように純正ハブボルトに取付けられるスペーサーは5ミリが限界です。

おっしゃる通り、ロングハブボルトに交換した場合は5ミリ以上のスペーサーでも取付けられますが、安全性を考慮して8ミリまでが許容範囲だといえます。

さらに厚いスペーサーとなると…ワイドトレッドスペーサーを使用した方がいいかもしれません。

とはいえ、そもそもスペーサーを使用すると少なからずハブボルトに負担をかけてしまうので、使用はできれば避けた方がいいですね。

Q、ハブボルトにピッチの異なるナットで締めたらネジ山がおかしくなってしまいました。交換した方がいいですか?

ピッチの違うナットを使用したことでネジ山がダメになってしまった可能性があります。

いわゆるハブボルトの山がバカになっている状態なので締め付けてもトルクがかからない状態だと推測されます。

ホイールが正常に取付けできていないとなるので、ピッチ違いのナットで締め付けたボルトは全て交換が必要になります。

まとめ:

ハブボルトは、重要部品なので出来れば折れるのを避けるために定期交換をおすすめします。

今回紹介したポイントをおさらいしておきます。

  1.   ハブボルトは基本的に定期交換は必要ない
  2.   使用方法次第で、定期交換が必要になる場合がある
  3.   使用方法に当てはまるなら、ハブボルトのチェックし、交換する

しっかりハブボルトの現状を把握し、ボルトが交換時期を迎えて折れる前に交換することが大事です。


定期的にハブボルトのネジ部分もダイスでメンテナンスしておくといい状態を保てるのでおすすめです。