オブシディアン(黒曜石)の意味とは？効果や組み合わせについても解説！

オブシディアン(黒曜石)は、火山から噴出した溶岩が急激に冷却されて生成されたガラス質の岩石。石器時代やアステカ文明など古来から人々に用いられてきた神秘の石です。

産地としてブラジルやメキシコのオブシディアンは有名ですが、世界各地の火山地帯で産出されており日本でも100ヶ所以上の地域で産出されています。

本記事では、そんなオブシディアンの意味・効果・種類などについてご紹介します。

オブシディアン｜意味

オブシディアンは、火山から噴出したマグマが急激に冷えて固まった天然ガラスです。

急速に冷える時に、微粒子や気泡を生み出しマイクロライト(microlite)と呼ばれる光学現象が発生。美しいシラーや神秘的な色はこうした火山活動マイクロライトによるものなのです。

オブシディアンの名前は、発見者オブシウス(Obsius)に由来していて「ブラックベルベット」やガラスと溶岩を意味する「グラスラーバ」という名称もあります。

正式な和名は黒曜石ですが、日本では「烏石（からすいし）」や「漆石（うるしいし）」といった名で呼ばれることも。

オブシディアンの歴史はとても古く、旧石器時代から人々に用いられてきたとされています。当時は矢尻やナイフなどの武器としての使われ、時には鏡や護符など祭祀に使われる「神秘の石」としても珍重されてきました。

オブシディアン｜石言葉

オブシディアンには、冷静さや成長をイメージさせる強い石言葉が込められています。

オブシディアンは、先を見通す働きがあると考えられてきました。

身につけることで精神に影響を与えやすいため、石言葉も精神面に関する言葉が並んでいるのです。

古代ギリシャ時代の詩集「リディカ」に「未来を予言する力をもたらす 特別な石」と記されて、メキシコではオブシディアンを鏡のように磨き、予言の際に使用していたとされています。

オブシディアン｜効果

オブシディアンを身につけることで期待できる効果は、大きく分けると以下の6つとされています。それぞれ詳しく見ていきましょう。

本質を見抜く

「本質を見抜く石」ともいわれているオブシディアン。冷静な判断力と客観性を与え、あらゆる物事の本質を見抜く効果があります。

現実をしっかりと把握し、本当に大事なものを認識できるようアシストしてくれるでしょう。人の真意や真偽を見極めたい時にもおすすめです。

「本質」は人によって異なりますが、オブシディアンを持つことでその人にとって必要なもの・不必要なものが見えてくるはず。

魔除け、邪気払い

黒色の石には魔除けや邪気払いなどお守りとしての効果がありますが、オブシディアンにも強い守護力があります。

オブシディアンは古来から刃物や護符として用いられてきた歴史があるため、持ち主を守ることに長けていると信じられてきました。

嫉妬や邪念など他者から発せられる負のエネルギーから持ち主を守護するだけでなく、屈することのない不屈の精神をもたらしてくれるとでしょう。

悪縁を断ち、良縁を引き寄せる

刃物のエネルギーを持つオブシディアンは「縁切りの石」。悪縁を断ち切り良縁を引き寄せる効果があります。

不快な人や騙そうとする人など、持ち主の為にならない不要な縁を遠ざけることで良い縁を招いてくれると言われています。

オブシディアンは人間関係のトラブルを抱えている方におすすめです。ストーカー対策にも効果を発揮してくれるでしょう。

一直線に進む力強さを与える

オブシディアンには、一直線に前へ進む力強さを与え、より良い方向へ持ち主を導いてくれる効果もあるとされます。前向きなパワーを取り入れることで、やる気を高める効果が期待できるでしょう。

行動力を促進し、意志や信念を高める特徴もあるため、既存の誤った考えを直し停滞している状況を突破できるようサポートします。目標とする方向へ着実に進めるようにアシストしてくれるはずです。

集中力を高める

オブシディアンには「集中力」をもたらす石です。誘惑に弱く、気分が散漫になりがちな人の雑念を払い気持ちを安定させてくれる効果があると言われています。

目標に向かって集中できる状態に導いてくれるでしょう。やりたい事があるのに集中できない、感情の起伏が大きい人にぴったりです。

感情のバランスを調整する

冷静さとエネルギッシュなパワーを持つオブシディアン。感情をバランス良く調整することで整った精神状態を保つ効果があると言われています。

継続して前向きでいられるのと同時に感情に左右されにくくなり、身につけることで希望を見出すことが出来るようになるとされています。

オブシディアン｜相性の良い石の組み合わせ

オブシディアンには、一緒に持つことで効果が高まる相性のいい石がいくつかあります。

オブシディアンとの組み合わせにおすすめの石は、以下の3つです。

それぞれの石の特徴や、オブシディアンと組み合わせたときの効果について解説していきます。

モリオン｜邪気払い

モリオンは「最強の破魔石」とも呼ばれ、悪しきものを寄せ付けないパワーを与えてくれるとされています。

オブシディアンもモリオンと同じく、魔除けや厄除けに優れた邪気払いの石なので、この2つを組み合わせれば、持ち主にとって強力なお守りになってくれるでしょう。

ラピスラズリ｜幸運を呼び込む

ラピスラズリは、「幸運を呼ぶ石」と言われ持ち主に最強の幸運をもたらすとされています。

オブシディアンと組み合わせることで、真実を見抜く客観性と幸運を招いてくれるでしょう。

オニキス｜意志を高める

オニキスは、持ち主の意志の力を高めて正しい判断力をもたらす「信念の石」です。「自己防衛の石」でもあるため、恨みや嫉みなど人からの悪意も防ぐと言われています。

オブシディアンとオニキスを組み合わせることで、より固く強い意志をもたらしてくれるでしょう。

オブシディアン｜体験談

ここではオブシディアンの体験談をご紹介します。身につけて感じたことは以下の3つです。

ちゃんとしなければいけない気がする

オブシディアンを身につけ始めて率直に感じたのは、「ちゃんとしなければ！」という気持ちになりました。

もともとモリオンやオニキスなど守護力の強い石を身につけていましたが、この石は魔除けの石でもありながらどこか違うフィーリングを持っている感じがしましたね。

例えると、いつも近くに正しいことを言う厳しい先生がいる感覚という感じ。ダメなところを指摘されているような心境です。

強さと優しさがある

人って厳しくされすぎると嫌な気持ちになると思いますが、オブシディアンは見守りながらダメな時に効果を発揮する気がします。「強さと優しさ」みたいな。

やるべき事に集中できてないときにアシストしてくれる感じですね。アシストと言っても一直線でかなり強めですけど、その強さが頼もしく安心感がありました。

成長したい人に適した石

オブシディアンを身につけてしばらく経ってからあらためて思ったことは、「成長したい人に適した石」だということ。

思考が明確になって、物事に対してどの部分が大事なのか、なにをどうするべきなのか、という考え方をもてるようになりました。

実際、ふわふわしていた自分の考えが改善したことで良い方向に進めてる気がします。オブシディアンは「あらゆる本質を見抜く石」と言われていますが、身につけてみて納得です。

そう思っている人には、オブシディアンが合う気がしています。

オブシディアン｜色別の種類

オブシディアンは、黒曜石の和名からも分かるように黒色が代表的な色です。しかし、原産国や生成状況よっては多彩な色の石になります。

このように、オブシディアンの種類は実に豊富で様々。

ほかにもブルーオブシディアンやオブシディアンオパールと呼ばれる石もありますが、どちらも天然石ではないので注意しましょう。

オブシディアン｜浄化方法・お手入れ

オブシディアンには自浄作用があるため頻繁に浄化する必要はありませんが、効果を保つ・休ませる意味も込めて定期的に浄化しておきましょう。

オブシディアンは以下の方法で浄化できます。

ホワイトセージや水晶のさざれ石やクラスターを用いる浄化方法がおすすめです。

オブシディアンはどの方法でも浄化できますが、塩には弱く長時間一緒にすると色褪せてしまうため注意しましょう。

汚れが気になる場合は、早めに水で洗いましょう。ガラス質なので優しく洗いのがコツです。洗ったあとは、柔らかい布で拭いてから自然乾燥して完了です。

オブシディアン｜基本情報

その他、オブシディアンの基本情報については以下をご覧ください。

まとめ：オブシディアンは本質を見抜く石

オブシディアンは、古代から人々に崇められてきた歴史を持つ本質を見抜く石。

お守りや自己成長などポジティブな効果が宿っているため、さまざまな人におすすめのパワーストーンです。仕事や勉強、または対人関係など乗り越えたい、解決したい問題に直面している方には特に向くでしょう。

この機会に火山のみなぎるパワーを持つオブシディアンを手にとってみてはいかがでしょうか。