フロアジャッキは、定期的なオイル交換が必要です。
ジャッキ専用オイルを使って交換するのが一般的ですが、実は違うオイルを代用して使用する事ができます。
しかし、オイルならなんでも使用できるわけではなく、適していないオイルを使用するとジャッキが正常に動作しなくなる場合もあります。
そこで今回は、油圧ジャッキに使える代用オイルの種類や選び方をご紹介しますので、ぜひ参考にして下さい。
代用できる油圧ジャッキのオイル:
フロアジャッキ、ガレージジャッキ、シザーズジャッキなどの油圧ジャッキに使われているオイルは油圧作動油と呼ばれています。
この油圧作動油は、いろんな機器に使われていて、このオイル達を油圧ジャッキに代用することが可能です。
ジャッキに使用できる主な代用オイルは以下になります。
- エンジンオイル
- モーターオイル
- パワステオイル
- ATF
- シリンダーオイル
意外と色々な種類のオイルがジャッキの交換オイルとして使えます。
油圧ジャッキは、ジャッキアップすると内部に圧力がかかりますが、そこまで強い圧力が掛かるわけではないので、代用オイルには油圧作動油であれば、大半は使えるといえます。
サラダ油は代用オイルで使える?
サラダ油も油圧ジャッキの代用オイルとして使えるのでは?と言われています。
詳しく調べて見ましたが、油圧ジャッキのオイルに代用したケースは確認できませんでした。
エンジンオイルの代わりにサラダ油を使って自動車の走行試験を実施した事は確認しましたが、個人的には、油圧ジャッキの代用オイルとしての使用は避けたいですね。
油圧ジャッキは、そこまで圧力が強く掛からないとはいえ、サラダ油を実際に代用オイルとして使った人が確認できなかった事から、おすすめすることはできません。
油圧ジャッキの不具合は重大事故に直結するので、できれば確実なオイルを選択しましょう。
代用できないオイル:
大半のオイルが代用できる油圧ジャッキにも使用に適していない種類のオイルがあります。
油圧ジャッキに通常使われているオイルと性質が異なるミッションオイル(ギアオイル)は代用オイルに適していないので使用できません。
ミッションオイルは、硬すぎて油圧ジャッキが正常に動作しないので代用オイルは違うものを選びましょう。
代用オイルは使っても壊れない?
代用オイルを使用したことで壊れたり、他の部品が痛むといった心配はありません。
それぞれの機械の用途に合ったオイルを使用すると本来の性能が最大限に発揮される事は間違いありませんが、油圧ジャッキに使うオイルに求められるスペックはそこまで高くないので大丈夫です。
油圧ジャッキに使用できる粘度:
色々なオイルが代用オイルとして使えますが、オイルにもサラサラしたオイルやドロッとしているものまで豊富にあるので、オイルの粘度にも注目していきましょう。
オイルの粘度は、VGという表示で表されていて、VGの右に書いてある数字で粘度が分かります。
VG右の数字が、小さければ小さいほどサラサラした粘度になり、大きい数字になるほどドロドロとした粘度になります。
一般的に油圧ジャッキオイルに使用されているオイルは、サラサラした粘度の低いオイルが使われていて、VG10〜30前後の粘度を使用するのがおすすめです。
代用オイルにエンジンオイルを使用する場合は、粘度の種類も多いので選ぶ際は特に注意が必要です。
まとめ:
そんなわけで、油圧ジャッキのオイル交換には代用オイルが問題なく使えます。
ジャッキメーカーの純正オイルももちろん悪くはないのですが、代用オイルの方がコストも抑えられる場合が多いのでオイル交換をされるなら検討する価値は充分にあるかと思います。
代用オイルはちょっと…という方は、以下の専用オイルがおすすめですよ。