【結論】マッドスター ラジアル M/T(MUDSTAR RADIAL M/T)は、台湾・ナンカン系のブランドが送り出す、ホワイトレター入りのマッドテレーンタイヤだ。悪路向けの設計を掲げつつ、レビューを読むかぎり選ばれる決め手は、小さなクルマにもゴツい足元を与えられるサイズ展開と、1本1万円前後からの価格にある。
みんカラのパーツレビューでは、RADIAL M/T単体で5点満点中4.59点(27件)。専門媒体のテスト記事やTIREHOODの総合評価は見当たらず、評価の土台は、軽トラから輸入コンパクトまで実際に履いた人たちの声に置かれている。
この名鑑では、Z字の溝を軸にした公式のパターン設計、ロードノイズと摩耗の実態、軽トラからSUVまでのサイズ別価格を、確認できた事実と空白に分けて整理しながら、ラジアル M/Tの実力を一つずつ丁寧に解き明かしていく。
- なぜ今、マッドスター ラジアル M/T(MUDSTAR RADIAL M/T)は、全20サイズ展開の軽・コンパクト向けM/Tとして選ばれるのか
- マッドスター ラジアル M/Tの溝設計に見る、食いつきと排出性の両立方法
- MUDSTAR RADIAL M/Tのロードノイズ・摩耗・ラベリングは数値で語れるのか|確認できたこと・確認できなかったこと
- マッドスター ラジアル M/Tとワンパク M/T・ラジアル A/Tの違い|マッドレイジM/Tも含めた選び分けの軸
- ⚠️マッドスター ラジアル M/Tのメリット・デメリット|見た目と価格は強いが、摩耗とロードノイズは要注意
- MUDSTAR RADIAL M/Tはうるさくて減るだけのタイヤなのか?実装着レビューと入手できた第三者情報で整理
- マッドスター ラジアル M/Tが似合うクルマ、軽トラからコンパクトSUVまでの適合サイズと価格目安
- マッドスター ラジアル M/T(MUDSTAR RADIAL M/T)のスペックとラベリング|12〜18インチ全20サイズと価格帯を総まとめ
- まとめ:マッドスター ラジアル M/T(MUDSTAR RADIAL M/T)は、足元だけ本気の顔になれる一本
- 見た目と価格で選ぶラジアルM/T、マッドスター内・M/T系ライバルで検証する
なぜ今、マッドスター ラジアル M/T(MUDSTAR RADIAL M/T)は、全20サイズ展開の軽・コンパクト向けM/Tとして選ばれるのか

ラジアル M/Tは、日本正規輸入元のエクシズルラインが展開するマッドスターの中で、マッドテレーンを受け持つモデルだ。公式サイトのラインナップは4本で、ワンパクM/T、ラジアルA/T、そして冬向けのワンパクW/Tと並んでいる。
- 出自と流通:公式サイトはナンカン(NANKANG RUBBER TIRE)へのリンクを掲げ、みんカラでもナンカンのタイヤとして分類されている。日本ではエクシズルラインが正規輸入元を務める。
- 設計の核:公式の合言葉は「思いのままにガンガン攻めろ!」。計算されたパターンで高い悪路走破性を実現したとうたい、4×4・M/T・オフロード・耐荷重のアイコンを掲げている。
- 主戦場:サイズは12〜18インチの全20サイズ(モーターファン掲載)。軽トラ向けの145/80R12LTから215/55R18まで幅広い。第三者の比較サイトでも、軽・コンパクト向けサイズでホワイトレターのM/Tルックを選べる点が最大の個性として挙がっている。
- 現在地:国内の発売時期は確認できなかったが、公式ラインナップには現役で、後継の告知も見当たらない。同ブランド内のワンパクM/Tはアメリカンスタイルのブロック意匠(13〜20インチ全13サイズ)で、ラジアル M/Tは公式説明で悪路走破性を前面に出している。自分のクルマのサイズが載っているほうから検討するのが近道だ。
マッドスター ラジアル M/Tの溝設計に見る、食いつきと排出性の両立方法

公式が語る技術はトレッドパターンに集約されていて、比較数値や独自の技術名は公表されていない。ここでは、公式の説明を3つの要素に分けて読み解く。
- ①Z字に刻まれた溝(=直線ではなくZ字状に切られたトレッド溝):オフロードの硬質な土を噛み込んで砕くための溝だ、と公式は説明する。
- ②ショルダー部(=トレッド端の肩にあたる部分):小石や泥を素早く外へ逃がし、操縦性の向上につなげるとされる。
- ③溝の奥に隠されたバー(=溝底に仕込まれた、砂利の挟み込みを防ぐ仕掛け):走りながら詰まりを払う、セルフクリーニングの役割を担う。
なお、公式サイトはETRTOのSTD/XL規格を採用しているため、規格に合った空気圧を守るよう明記している。空気圧の不足はひび割れやパンクの原因になるという注意書きで、後述するサイドウォールの話とも無関係ではない。
MUDSTAR RADIAL M/Tのロードノイズ・摩耗・ラベリングは数値で語れるのか|確認できたこと・確認できなかったこと

5段階の点数を付けたいところだが、このタイヤにはTIREHOODの総合評価も、専門媒体のテスト値も見当たらない。数字を盛るより、確認できた事実と空白をそのまま並べるほうが誠実だと考え、採点は見送った。
| 項目 | 状況 | 根拠コメント |
| 悪路走破性 | メーカー説明あり・数値テストなし | 公式はZ字溝やショルダーの排出性を説明。みんカラにはフリード装着で林道の未舗装路を走れたという報告がある。 |
| ロードノイズ | 大きいという声が複数 | ハイゼットカーゴ、プロボックス、BRZ、リーフなど車種を問わず言及あり。dB値は非公表。 |
| 乗り心地 | 評価が割れる | エブリイやディアスワゴンでは「悪くない」、ハイエースバンでは「悪くなる」と、車種と感じ方で分かれる。 |
| 摩耗 | 早いという報告が目立つ | アトレーで年間約1.1万kmを走り、2年交換が目安という声。タフトの4万km使用では偏摩耗とヒビが出てスリップラインまで1mm未満だった。 |
| ラベリング | 確認できず | 国内向けのJATMAラベリングは見つからなかった。 |
| ユーザー評価 | みんカラ4.59点(27件) | 同ブランド全体では4.51点(107件)。見た目への満足が点数を押し上げている印象だ。 |
- 確かなこと:見た目の満足度は高く、サイズ展開は軽トラからSUVまで広い。
- 割れていること:乗り心地は「悪くない」と「悪くなる」が混在し、車種との相性が大きい。
- 空白のまま残ること:ウェット性能、制動距離、耐摩耗の定量データ、ラベリング等級は確認できていない。
マッドスター ラジアル M/Tとワンパク M/T・ラジアル A/Tの違い|マッドレイジM/Tも含めた選び分けの軸

ゴツい足元を狙うとき、候補はM/Tだけではない。同じ価格帯で見比べるなら、軸になるのは「どこまで見た目を優先するか」と「走る場所が舗装路か否か」の2点だ。同サイズ・同販路で価格まで裏取りできる競合は確認できなかったため、ここでは表を使わず、選び方のタイプで整理する。
- 軽サイズでM/Tのゴツ顔を最優先するならラジアル M/T ★:12〜18インチ全20サイズで、小径のホワイトレターを選べるのが武器。145/80R12LTや165/60R15といった軽向けサイズにも設定がある。
- ブロック意匠の迫力と街乗りの両立ならワンパクM/T(同ブランド):公式はアメリカンスタイルのブロックデザインで、街乗りにも合うと説明する。サイズは13〜20インチの全13サイズ。
- 舗装路中心で雪道にも備えたいならラジアルA/T(同ブランド):公式はオンロードはもちろん、雪道や悪路にも安心なオールテレーンと位置づけている。
他社では、グリップマックスのマッドレイジM/Tが14〜17インチの全15サイズで、195/80R15などにホワイトレターを設定している。サイズが重なる場合は、価格と在庫を並べて選ぶことになるだろう。
音や減りを抑えたいなら、同ブランドのA/Tや他社のA/T・R/T系のほうが、舗装路では素直に付き合いやすい。
⚠️マッドスター ラジアル M/Tのメリット・デメリット|見た目と価格は強いが、摩耗とロードノイズは要注意

迫力を買うタイヤには、たいてい代償がつく。ラジアル M/Tの場合、その中身ははっきりしていて、音と減りだ。
⭕メリット:ホワイトレターの存在感と、1万円前後からの価格
軽トラや軽バンの小径サイズにまで、ホワイトレター入りのM/Tが用意されている。パンダに履かせたオーナーは、ホワイトレターのオフロードタイヤを選べるメーカーが他に思い当たらなかったと振り返っている。価格も175/60R16で1本10,700円〜と手が届きやすく、見た目に費やす予算を抑えられる。悪路でも、フリードで林道の未舗装路や深い轍を走れたという報告がある。
❌デメリット:ロードノイズ・摩耗・サイドのひび割れ、3つの覚悟
①ロードノイズは、乗り心地とセットで変わる
ゴロゴロという走行音を、無骨さの一部として受け入れているオーナーは多い。ただ、静かな乗り味が前提の人には、純正タイヤからの落差が大きく感じられるはずだ。
②減りが早く、偏摩耗も出やすい
アトレーでは1年で約1.1万km走り、2年での交換が目安になるという。タフトの4万km使用レビューでは、2回ローテーションしても偏摩耗とヒビが出ていた。走行距離の多い人ほど、交換サイクルを織り込んでおきたい。
③サイドウォールのひび割れと、車重への影響
エブリイのレビューには、サイドのひび割れが出たという報告がある。デュアリス(215/70R16)では、タイヤの重さから足回りへの負担を感じて、他社へ履き替えた例もある。大径サイズほど、重量と車両側の余裕を確認したい。
街乗り中心で年間走行距離が控えめ、見た目を主役に据えたい人なら、この割り切りは納得しやすい。毎日の長距離通勤や、静粛性を重視する人には負担になりやすい。
MUDSTAR RADIAL M/Tはうるさくて減るだけのタイヤなのか?実装着レビューと入手できた第三者情報で整理

専門家による試乗レポートや数値テストは、今回の調査では見つからなかった。頼れるのは、実際に履いた人たちのパーツレビューだ。
ユーザーの声|軽トラ・軽バンから輸入コンパクトまで
「うるさいけれど、それも込みで気に入っている」
みんカラには、ハイゼットカーゴやプロボックスのオーナーが、ロードノイズやゴロゴロ音を受け入れたうえで満足している旨の投稿がある。リーフ(215/60R17C)では見た目を重視した購入で、走行音はそこそことしつつ、常識的な速度なら怖さは感じなかったという。
編集部の見立て:音は欠点というより、購入前に払う入場料に近い。見た目重視の人ほど、この点を織り込んだうえで選んでいるようだ。
「乗り心地は意外と悪くなかった」
エブリイやディアスワゴンのレビューには、乗り心地は悪くなく、普通のタイヤと大きく変わらないという声がある。ディアスワゴンでは、軽くハンドルにブロックのゴツゴツ感が伝わる程度という。
編集部の見立て:軽量な車ほど違和感が小さい傾向があるが、ハイエースバンのように逆の報告もあり、相性は車種次第と見ておくのが無難だ。
「減りが早く、重くて足回りに負担がかかった」
デュアリスのオーナーは、タイヤの重さによる足回りへの負担を理由に、摩耗を機にトーヨーへ履き替えている。BRZのレビューでも、うるさく、よく減るという感想が書かれていた。
編集部の見立て:辛口の声は、価格の安さと引き換えになる部分を具体的に指している。長く使う前提の人は、ここを軽く見ないほうがいい。
専門家の評|第三者の数値テストは確認できず
モーターファンが伝えた情報の範囲
モーターファン(スタイルワゴン・ドレスアップナビ)は、ラジアル M/Tをサイズ表とともに紹介しているが、試乗や数値テストは確認できなかった。同媒体の別記事では、M/T全般はコンパウンドが硬めで溝も深く、走行ノイズが多い傾向にあると解説されている。
編集部の見立て:これはM/Tというカテゴリー全体の話で、ラジアル M/T固有の評価ではない。ただし、ユーザーの声に出てくる騒音の指摘とは方向が一致している。
マッドスター ラジアル M/Tが似合うクルマ、軽トラからコンパクトSUVまでの適合サイズと価格目安

軽トラをちょい悪に、軽バンを遊び道具に。ラジアル M/Tが映えるのは、足元ひとつで雰囲気を変えたい小さなクルマたちだ。
一方で、毎日の高速通勤が中心の人や、静かな乗り味を最優先したい人には、同ブランドのラジアルA/Tをはじめとする舗装路寄りの選択肢のほうが相性はいい。
- 軽トラ・軽バンのカスタム派:アクティトラック、ハイゼットカーゴ、エブリイ、アトレー、キャリイ等での装着報告がある。軽サイズ向けの設定が豊富で、見た目の変化が大きい。
- コンパクト・ミニバン・SUVで遊びたい人:パンダ、フリード、プロボックス、テリオスキッド、リーフ、デュアリス等のレビューがある。サイズは215/55R18まで広がる。
- この用途なら他モデルが向く人:高速長距離が中心、静粛性を重視、減りにくさを優先する人は、A/T系やR/T系のほうが満足度は高い。
| タイヤサイズ | 代表車種 | 価格目安(1本) | このサイズを選ぶ理由 |
| 165/60R15 77S | ホンダ アクティトラック | 11,150円〜 | 軽トラ装着のレビューがあり、軽サイズでもゴツい顔つきにできる。 |
| 175/60R16 82H | フィアット パンダ | 10,700円〜 | 1インチアップに合わせて選んだ報告があり、小径でもM/Tの迫力が出る。 |
| 195/65R15 91T | スズキ キャリイ | 11,500円前後 | 軽トラ用途の装着レビューがあり、価格もこのクラスの目安になる。 |
| 195/80R15 107/105N | ダイハツ テリオスキッド | 14,950円 | LT規格で耐荷重に余裕があり、前輪の内べり摩耗を機に交換した報告がある。 |
| 215/60R17C | 日産 リーフ | 16,500円(ユーザー購入価格) | 見た目重視で選んだ例。大径でもホワイトレターのM/Tルックを確保できる。 |
※価格は2026年10月時点で確認できた販売店・価格比較サイトの掲載価格を参照した目安(1本、タイヤ本体のみ)。税・送料の扱いは販売店により異なり、在庫によっても変動する。サイズが絞れた段階で、同じ規格どうしの最新価格を見比べてほしい。
マッドスター ラジアル M/T(MUDSTAR RADIAL M/T)のスペックとラベリング|12〜18インチ全20サイズと価格帯を総まとめ

| メーカー | マッドスター(MUDSTAR)・ナンカン(NANKANG)系、日本正規輸入元はエクシズルライン(EXIZZLE-LINE) |
| シリーズ | MUDSTAR(ラジアルM/T・ラジアルA/T・ワンパクM/T・ワンパクW/T) |
| モデル | ラジアル M/T(RADIAL M/T) |
| 発売日 | 非公表(国内の発売時期は確認できず) |
| 対象 | 軽トラ・軽バンからコンパクト、SUVまで(公式アイコンは4×4・M/T・オフロード・耐荷重) |
| サイズ展開 | 12〜18インチの全20サイズ(モーターファン掲載。流通状況により変動) |
| ラベリング | 国内向けJATMAラベリングは確認できず(非公表扱い) |
| 価格帯 | 1本10,700円〜21,500円(確認できた範囲、サイズにより変動) |
※価格は2026年10月時点で確認できた販売店・価格比較サイトの掲載価格を参照した目安。最新の価格と在庫は、購入前に販売店で確かめておきたい。
まとめ:マッドスター ラジアル M/T(MUDSTAR RADIAL M/T)は、足元だけ本気の顔になれる一本

ラジアル M/T(RADIAL M/T)は、軽トラからコンパクトSUVまで、小さなクルマに、M/Tらしい無骨さをまとわせるためのタイヤだ。街乗り中心で、騒音や摩耗を承知のうえで見た目を主役に据えたい人なら、この手頃な価格は使い道が広い。
一方、静粛性や長持ちを求める人、舗装路を長く走る人は、A/TやR/Tのほうが後悔は少ない。発売時期やラベリング、ウェット性能は今回確認できなかったが、確かなのは、足元の遊び心と財布への優しさこそが、このタイヤの勝負どころだという点だ。
見た目と価格で選ぶラジアルM/T、マッドスター内・M/T系ライバルで検証する
本文で、ラジアルM/Tは軽サイズでもホワイトレターのM/Tルックを1本1万円前後から選べる一方、ロードノイズと摩耗には覚悟が要るタイヤだと分かった。ここではマッドスター内での選び分け、同じM/T系のライバル、そして”ダサい?”という評判の真相を確認していく。
マッドスターの中でラジアルM/Tはどう違う?
- マッドスター ラジアル A/T 名鑑|舗装路と未舗装路を両立するオールテレーンタイヤ
音や減りが気になるなら、同ブランドのラジアルA/Tが舗装路寄りの受け皿になる。雪道や悪路にも備えるオールテレーンとしての実力を確認できる。 - マッドスター ワンパクmt 名鑑|ジムニー・軽SUVで林道や泥道を走りたい人向けのマッドテレーンタイヤ
同じM/Tでも、ワンパクM/Tはアメリカンスタイルのブロック意匠が持ち味だ。自分のクルマのサイズがどちらに載っているか、見比べてから決めたい。 - 【マッドスターはダサい?】実際の評判と魅力を徹底解説!
見た目で選ばれるタイヤだからこそ、ホワイトレターのゴツい顔つきが実際どう受け止められているのか、賛否両論を確認できる。
同じM/T系のライバルと比べる
- モンスタ マッドウォーリア 名鑑|泥道・岩場など本格悪路をSUVで攻めたい人向けのマッドテレーンタイヤ
泥道や岩場を本気で攻めるなら、本格悪路志向のマッドウォーリアが比較相手になる。見た目と価格が主役のラジアルM/Tとの方向性の差が見えてくる。 - ナンカン FT-9 M/Tの評価は?軽トラ・ジムニー適合とノイズ・燃費のデメリットまで解説
同じナンカン系のM/Tで、軽トラ適合とノイズの弱点まで整理した一本。ラジアルM/Tと同じ”音の覚悟”が要るのかを見比べられる。
マッドテレーン全体を見渡す
- オフロードタイヤの仕組み|トレッドパターンと走破性の関係を解説
Z字溝やショルダーの排出設計が、なぜ走破性とロードノイズの両方につながるのか、原理から理解できる。



