【結論】マッドスター ワンパクM/T(MUDSTAR WANPAKU M/T、「ワンパクMT」とも呼ばれる)は、軽バンから大径SUVまでを視野に入れた、ブロックパターンのマッドテレーンだ。悪路の専門職というより、”遊べるゴツさ”を日常に持ち込むための一本である。
公式が掲げるのは「わんぱくな大人たちへ」という呼びかけ。1本9,000円台から手に入る価格と、ホワイトレターを前提にしたサイドの表情が、足元のカスタムを一気に現実的にしてくれる。
この名鑑では、メーカーが語るパターン設計から、ジオランダーM/T G003・マッドレイジM/Tとの違い、軽・小径サイズの実売価格、そして確認できていない部分まで、ワンパクM/Tの実力を一つずつ丁寧に解き明かしていく。
- なぜ今、マッドスター(MUDSTAR) ワンパクM/Tは”やりすぎないM/T”を狙ったのか
- MUDSTAR WANPAKU M/Tの技術に見る、ゴツさと街乗りの両立方法
- マッドスター ワンパクM/Tの性能を整理する|わかっていること・わかっていないこと
- マッドスター ワンパクM/TとヨコハマのジオランダーM/T G003・グリップマックス マッドレイジM/Tの違い|軽・小径サイズで比べる
- ⚠️MUDSTAR WANPAKU M/Tのメリット・デメリット|見た目とサイズ展開は強いが、騒音と耐久性への期待は禁物
- マッドスター ワンパクM/Tは本当に”街乗りもこなすM/T”なのか?装着レビューと専門メディア評価の有無を検証
- マッドスター ワンパクM/Tがおすすめな人と最適な車種
- マッドスター(MUDSTAR) ワンパクM/Tのスペックとラベリング|サイズ展開と価格帯を総まとめ
- まとめ:マッドスター ワンパクM/Tは、”遊び心”を足元に載せる大人のM/T
- ホワイトレターで遊ぶワンパクM/T、マッドスターの兄弟モデルと軽サイズのライバルで立ち位置を確かめる
なぜ今、マッドスター(MUDSTAR) ワンパクM/Tは”やりすぎないM/T”を狙ったのか

ワンパクM/Tは、マッドスターのラインナップでマッドテレーンを担うモデルだ。公式は、無骨さを残しつつも「オフロード車以外にも合わせやすい」仕上がりを狙ったと説明している。
- 日本での窓口:日本正規輸入元は株式会社EXIZZLE-LINE。公式サイトにはナンカン(NANKANG)のサイトへのリンクが置かれているが、製造元の詳細は公式に明記がなく、本稿では断定を避ける。
- 狙いは”ほどよいゴツさ”:新ブロックパターンを採用し、アグレッシブでありながら街に出ても浮かないデザインを目標に掲げる。キャッチコピーは「アグレッシブにとことん進め!」だが、設計意図は悪路特化よりも、造形と日常の両立側にある。
- 同ブランド内の棲み分け:マッドスターにはRADIAL A/T、RADIAL M/T、冬向けのWANPAKU W/Tが並ぶ。悪路走破性を前面に出すのはRADIAL M/Tで、ワンパクM/Tはデザイン性と対応サイズの広さで別の層を拾う。
- 現行モデルとしての現在地:2026年製の在庫が販売店に並んでおり、現行品として流通している。ワンパクW/Tが新ラインとして追加されているものの、これは冬向けで、夏のM/Tとしての立ち位置は変わらない。
MUDSTAR WANPAKU M/Tの技術に見る、ゴツさと街乗りの両立方法

公式が具体的に語っている設計要素はごく限られる。確認できた範囲だけを、そのまま整理する。
- ①新ブロックパターン(=トレッドを大きな独立ブロックで構成する意匠):公式は、起伏のある路面に強く、ぬかるみで泥や砂を排出する能力が向上したと説明する。具体的な溝深さや排出量の数値は公開されていない。
- ②ショルダーのクロスデザイン(=タイヤの肩に配されたクロス状の意匠):ハンドルを切るたびにグリップ力を実感できる、というのが公式の言い分だ。旋回時の接地を意識した造形と読める。
- ③STD/XL・LT規格のサイズ設定:公式アイコンに「耐荷重」が挙がり、サイズ表はETRTOのSTD/XL規格に沿う。規格に合った空気圧での運用を求める注意書きがあり、ここを外すとひび割れやパンクの原因になると明記されている。
マッドスター ワンパクM/Tの性能を整理する|わかっていること・わかっていないこと

第三者機関の計測値や専門誌のテスト結果が見当たらないため、点数化は見送った。代わりに、確認できた事実と空白をそのまま並べる。
| 項目 | 確認できたこと | 確認できていないこと |
| デザイン | 新ブロックパターン、ホワイトレター。オフロード車以外にも合わせやすい造形というメーカー側の説明 | パターンの具体的な設計数値 |
| 悪路性能 | 泥・砂の排出能力が向上したというメーカー側の訴求 | 第三者による泥地・雪上のテスト結果 |
| サイズ・価格 | 13〜22インチ帯で流通。1本約9,000円〜約28,000円(販売店掲載) | 全サイズ数の公式値、発売日 |
| 静粛性・乗り心地 | M/Tはオンロードで騒がしくなりやすいというカテゴリー一般の傾向 | ワンパクM/T固有の騒音データ |
| 耐久性 | 個人の使用例で、約2年の使用でサイドウォールに亀裂が出た報告が1件 | 耐摩耗性の公式値、継続的なレビュー数 |
| ラベリング | 国内向けの表示は見当たらない | JATMAラベリング・欧州ラベルの値 |
- 確かな点:デザインの方向性と価格帯。ここは公式情報と販売店掲載の両方で裏が取れている。
- 空白の点:走行性能を示す数値。購入前は、使う路面を具体的に想定して判断したい。
- 読み方の注意:レビュー件数が少ないため、良い話も悪い話も傾向とは言い切れない。
マッドスター ワンパクM/TとヨコハマのジオランダーM/T G003・グリップマックス マッドレイジM/Tの違い|軽・小径サイズで比べる

軽バン・軽トラや小径SUVでマッドテレーンを探すと、候補に並ぶのはヨコハマのジオランダーM/T G003と、グリップマックスのマッドレイジM/Tだ。3本とも”泥系”だが、狙っている乗り手が違う。以下は公式・販売店・メディアの記述から確認できた範囲での比較である。
| 比較項目 | ワンパクM/T | ジオランダーM/T G003 | マッドレイジM/T |
| 出自 | マッドスター(日本正規輸入元EXIZZLE-LINE) | ヨコハマ(横浜ゴム) | グリップマックス |
| 訴求の軸 | やりすぎないデザインと泥・砂の排出能力 | 耐久性・耐摩耗性を追求したM/T | 泥・雪・岩場でのトラクションと耐摩耗性 |
| 性格 | ホワイトレター前提のドレスアップ寄り | 悪路実用寄り。オンロード快適性は高くないとの評価もある | 走破性とホワイトレターの外観を両立するカスタム寄り |
| 軽・小径サイズ | 155/65R14、145/80R13などを販売店で確認 | 軽トラ・軽バンの純正同サイズ145/80R12 LTを用意 | 14〜17インチで全15サイズ(メディア掲載時点) |
| 対象車種 | 軽バン・軽トラから小径〜大径SUVまで | 軽トラ、ジムニーなど実用・競技用途 | SUV・4WD全般、軽のリフトアップ車でも名前が挙がる |
価格の安さとサイズの広さで入口を作るのがワンパクM/T。純正サイズでそのまま実用に回したいならG003が一歩先を行き、リフトアップ車で本格的なM/Tルックを狙うならマッドレイジM/Tの出番になる。
- 見た目と価格を軸に選ぶならワンパクM/T:ホワイトレターで足元の印象を変えたい、1本9,000円台で試したい人に向く。性能データは少ないので、「外観で選んだ上で現実的に使う」という割り切りが前提になる。
- 純正サイズのまま仕事・実用で使うならジオランダーM/T G003:145/80R12 LTは軽トラ・軽バンの純正サイズと同じ。耐久性を重視する仕事用途に寄っている。
- リフトアップ車で本格的なM/Tルックを作るならマッドレイジM/T:大径サイズを含む設定で、ホワイトレターのカスタム車に使われている。価格は軽サイズ帯のワンパクM/Tより上がることが多い。
⚠️MUDSTAR WANPAKU M/Tのメリット・デメリット|見た目とサイズ展開は強いが、騒音と耐久性への期待は禁物

ワンパクM/Tの魅力は、性能表で測るものではない。ブロックとホワイトレターが作る足元の存在感が、このタイヤの稼ぎ頭である。
⭕メリット:ホワイトレターと幅広いサイズが作る”手の届くM/T”
全サイズでホワイトレターを前提にした、くっきりしたサイドの表情が手に入る。軽の14インチから大径の22インチまで流通しているため、車種を選ばず試しやすい。155/65R14なら1本9,550円前後と、M/Tルックへの入口としてかなり低い。
❌デメリット:騒音・耐久・情報不足、3つの注意点
①ロードノイズはM/Tなりに出る
マッドテレーンは、オンロードで音が出やすいカテゴリーとして知られている。ワンパクM/T固有の騒音データは見当たらないが、純正タイヤからの履き替えでは静粛性が下がると想定しておきたい。毎日の通勤や高速道路が中心なら、ここが最初の壁になる。
②サイドウォールの劣化報告がある
プロボックス系のオーナーが、185/60R15のワンパクM/Tを約2年使い、1年半ほどでサイドウォールに亀裂が出始めたと報告している。使用環境や空気圧、保管状態に左右される可能性があり、これを全体の傾向とは言えない。ただ、空気圧管理を強く促す注意書きが公式にある以上、定期点検は前提と考えたほうがいい。
③性能を裏付けるデータが少ない
発売日、ラベリング、第三者テストはいずれも確認できていない。悪路での実力は公式の説明が中心で、購入前に使い方を具体的に想像して判断することになる。
街乗りと週末のライトなアウトドア、外観重視の楽しみ方なら成立する。林道や雪道を本気で攻める、あるいは長距離の高速移動が主役という使い方は、実績の厚いモデルから選ぶほうが安全だ。
マッドスター ワンパクM/Tは本当に”街乗りもこなすM/T”なのか?装着レビューと専門メディア評価の有無を検証

ワンパクM/Tは、ユーザーレビューの絶対数が少ない。見つかった声と、見つからなかった領域を分けて並べる。
確認できる声|装着オーナーの実感
「ダイハツ タフトに185/60R15を履かせた」
みんカラには、タフトの純正16インチから15インチへ履き替えたオーナーのレビューがある。まだ走行は1,000km未満で、ワンパクな大人向けのタイヤだと自覚しつつ楽しんでいる様子だ。
編集部の見立て:走行距離が短く、評価というより装着報告に近い。ただ、軽SUVで実際に履かれている事実は確認できる。
「約2年でサイドウォールに亀裂が入った」
プロボックス・サクシードのオーナーによる個人ブログには、185/60R15のワンパクM/Tを約2年使用し、1年半ごろから亀裂が出たという報告がある。外径は純正の165/80R13(594mm)に対し603mmで、サイズ感の変化は小さい。
編集部の見立て:1台の事例であり、環境や管理で結果は変わる。良い面だけでなく、こうした声も併記しておく。
確認できていない領域|専門家評価・テストデータ
専門誌・メディアによる試乗評価は見つからなかった
調査した範囲では、ワンパクM/T単体を対象にした専門媒体のテストや、ラベリング数値の公開は確認できなかった。
編集部の見立て:データが乏しい以上、「悪路に強い」「静か」といった断定は避ける。確実に言えるのは、造形と価格に明確な個性があるという一点だ。
マッドスター ワンパクM/Tがおすすめな人と最適な車種

足元で遊びたい軽バン・軽トラ・軽SUVのオーナーに、ワンパクM/Tの価格帯はちょうど噛み合う。
悪路を走り込む本気派や、車内の静けさを手放せない通勤ユーザーなら、ほかのモデルに目を向けたい。
- 軽バン・軽トラで足元の印象を変えたい人:155/65R14は、ハイゼット、エブリイ、アトレーなどを想定したサイズとして販売店が案内している。N-BOX、スペーシア、タントといった軽ハイトワゴンでも同サイズが並ぶ。
- 軽SUV・小型バンで15インチ化を楽しむ人:185/60R15の装着例は、ダイハツ タフト(みんカラ)、プロボックス・サクシード(個人ブログ)で確認できた。
- この用途なら他モデルが向く人:純正サイズのまま仕事で酷使する人、林道・雪道を本格的に走る人は、ジオランダーM/T G003のように耐久性と実績を訴求するモデルのほうが安心だ。
| タイヤサイズ | 代表車種 | 価格目安(4本・税込) | このサイズを選ぶ理由 |
| 155/65R14 75S | ハイゼット、エブリイ、アトレー(販売店の適合案内) | 約38,200円〜(1本9,550円が目安。4本セット掲載は40,000円) | 軽の14インチ帯の定番サイズで、ホワイトレターのM/Tを最も手頃に試せる |
| 145/80R13 75S | ハイゼット、キャリイ、エブリイ(出品者の案内。ホイールを13インチ化する前提) | 約36,000円(1本9,000円) | 純正の145/80R12に近い外径感で、軽トラ・軽バンのカスタムの入口になる |
| 185/60R15 | ダイハツ タフト、プロボックス・サクシード(装着報告) | 今回の調査では実売価格を確認できず | 外径が純正近傍に収まりつつ、ワイドな佇まいを作れる(外径603mmとのブログ報告) |
※価格は2026年10月13日時点で複数の通販店(TIRE SHOP 4U、楽天市場店など)の掲載を参照した税込目安(タイヤ本体のみ、工賃・送料別、4本セット表示がないものは1本価格×4からの概算)。車種適合は販売店・オーナーの案内に基づくため、装着前に車検適合と干渉の有無を確認してほしい。
マッドスター(MUDSTAR) ワンパクM/Tのスペックとラベリング|サイズ展開と価格帯を総まとめ

| メーカー | マッドスター(MUDSTAR)/日本正規輸入元 株式会社EXIZZLE-LINE |
| シリーズ | マッドスター(WANPAKU M/T・RADIAL A/T・RADIAL M/T・WANPAKU W/T) |
| モデル | ワンパクM/T(WANPAKU M/T) |
| 発売日 | 非公表(確認できず) |
| 対象 | 軽自動車・SUV・4WD(公式の特徴アイコンは「4×4/M/T/オフロード/耐荷重」) |
| サイズ展開 | 13〜22インチ帯。販売店掲載で確認できる範囲は17サイズ(流通状況により変動) |
| ラベリング | 非公表(確認できず) |
| 価格帯 | 1本約9,000円(145/80R13)〜約28,000円(295/40R22) |
※価格は2026年10月13日時点で複数販売店にて確認した税込・1本価格の目安。サイズ展開の件数は販売店の掲載に基づく。購入時は装着予定サイズの最新価格・在庫を販売店で確認してほしい。
まとめ:マッドスター ワンパクM/Tは、”遊び心”を足元に載せる大人のM/T
マッドスター ワンパクM/T(MUDSTAR WANPAKU M/T)は、泥系の本格派というより、ゴツさと日常の間を狙ったドレスアップ寄りのマッドテレーンだ。ホワイトレターと手頃な価格を武器に、軽バン・軽トラ・小径SUVの足元を気軽に変えたい人へ、いちばん近い入口を用意している。
ただし、静粛性や耐久性、悪路での実力を示すデータが少ない。仕事の足や本格的なオフロードが主役なら、ジオランダーM/T G003のような実績重視の選択肢に目を向けてほしい。足元の装いを楽しむ”わんぱくな大人”にとっては、気負わず試せる一本になるはずだ。
ホワイトレターで遊ぶワンパクM/T、マッドスターの兄弟モデルと軽サイズのライバルで立ち位置を確かめる
本文で、ワンパクM/Tは悪路の専門職というより、1本9,000円台からホワイトレターのゴツさを日常に持ち込むドレスアップ寄りのM/Tだと分かった。ここでは同じマッドスターの兄弟モデル、軽・小径サイズで競合するM/T、そして見た目の評判とトレッドの仕組みを確認していく。
悪路寄りか、舗装路寄りか|マッドスターの兄弟モデル
- マッドスター ラジアル M/T 名鑑|悪路走破性を重視したマッドテレーンタイヤ
同じブランドで悪路走破性を前面に出すのはこちら。デザインとサイズの広さで勝負するワンパクM/Tとの役割の違いを見比べられる。 - マッドスター ラジアル A/T 名鑑|舗装路と未舗装路を両立するオールテレーンタイヤ
M/Tのロードノイズが気になるなら、舗装路との両立を残したA/Tという同ブランド内の選択肢もある。
軽・小径サイズで競うマッドテレーン
- ジオランダーM/T G003評価レビュー|オプカン・KM3比較とジムニー等の適合
本文で「純正サイズのまま仕事で使うなら」と名前を挙げた一本。145/80R12 LTの実用性と耐久性の中身を詳しく確認できる。 - ナンカン FT-9 M/Tの評価は?軽トラ・ジムニー適合とノイズ・燃費のデメリットまで解説
軽トラ・ジムニーに適合するアジアンM/T。価格重視という同じ土俵で、ノイズや燃費の割り切り方を比べられる。
見た目の評判とトレッドの仕組み
- 【マッドスターはダサい?】実際の評判と魅力を徹底解説!
「わんぱくな大人たちへ」と呼びかけるブランドの外観が、実際どう受け止められているのか賛否をまとめている。 - ホワイトレタータイヤはダサい?センスが分かれる理由とおしゃれに見せるコツ
ワンパクM/Tの個性であるホワイトレターが、なぜ好みを分けるのか。足元を浮かせずに見せるコツが分かる。 - オフロードタイヤの仕組み|トレッドパターンと走破性の関係を解説
新ブロックパターンが泥や砂を排出する仕組みを、トレッドパターンと走破性の関係から原理的に理解できる。



