今回は、自動車のタイヤに空気を入れれる方法として『自転車用の空気入れ』の利用を検討している方を対象に、その方法や必要なもの、使い方などを分かりやすく解説していきたいと思います。
『静かにタイヤの空気圧を補充したい』という方や、『好きな場所で好きな時間にタイヤに空気を入れたい』といったことが気になる方は是非、この記事を参考にどうぞ。
自転車用の空気入れの車への使用について:
早速、以下から自転車用の空気入れを車に使用する場合についての予備知識をご紹介します。
自転車用の空気入れはDIYに最適:
ご存知の方も多いように、車のタイヤに入っている空気は自然に少しずつ抜けます。
どれくらいのペースで減るのかというと、1ヶ月で約10kpa前後は自然にタイヤから抜けてしまうと言われています。
なので1カ月に1回はタイヤの空気圧をチェックしておく必要がありますが、このように定期的なメンテナンスをしなければならないないなら、すぐに空気を補充することができる自転車用の空気入れはDIYのメンテナンスにおいて非常に利点の多い使えるアイテムです。
タイヤの適正空気圧を守る:
それぞれの車にはメーカーが定めた適正空気圧が存在します。
この基準値に合わせて空気を入れるのがタイヤの空気補充の基本となります。車の車重を支える役割など走行に関わってくるので、常に適正空気圧を維持するのが日々の快適性・安全性を保つ為にもとても重要です。
適正空気圧よりも+10kpaくらい高く設定しておくと定期的な空気圧管理しやすくなるのでおすすめです。きっかり適正空気圧に合わせると、前述したようにタイヤの空気は少しずつですが抜けていくので抜けても適正空気圧を下回らないようにする
米式バルブの自転車用空気入れを使用する:
自転車用の空気入れの種類によっては、車のタイヤに使用できないものもあります。
車のタイヤに空気を入れる場合、ホイールのエアーバルブから入れますがホイールの多くは、米式と呼ばれているエアバルブ形式を採用しているので使用する自転車用空気入れも同じように米式バルブでなければいけません。
とはいえ、他のバルブ形式の空気入れでも変換アダプターがあれば米式に変換して使用可能なので安心してください。
自転車の空気入れ本体にアダプターが付属品としてセットになっていることもありますが、変換アダプターがなかった場合は、別途購入する必要があるので事前に確認しておく必要がありますね。
高圧タンク付きがおすすめ:
自転車の空気入れには、高圧タンクと呼ばれているメーターがついているものがあります。
この高圧タンクがあると、空気を入れながらタイヤ内の空気圧がどれくらい入っているかを知ることができる便利なメーターです。
「空気を入れて・外して・計測して」という空気入れ作業の一般的な手順を省くことでき、時短に繋がります。
ただ、本来自転車用の空気入れを車のタイヤに使用しているので、あくまでも高圧タンクの空気圧表示は作業中に確認する一つの目安と考えた方が無難です。
できれば空気圧ゲージは使用しよう:
空気圧ゲージは、自転車用空気入れの高圧タンクに比べ、より正確に空気圧を測る事ができるのでぜひ利用しましょう。
また、空気入れと同じく空気圧ゲージも米式バルブ対応のものを選んで下さい。
おすすめの使い方は、タイヤに空気を入れる時は高圧タンクで空気圧の量を確認しながら作業して、適切空気圧より少し多めに空気を入れ、次に車用の空気圧ゲージで最終的な確認をするようにしましょう。
つまり、高圧タンクは「作業中の確認用」タイヤゲージは「最終確認用」です。
手動だから静かに入れられる:
空気が少なくなってきたタイミングでガソリンスタンドやシガー電源の空気入れでタイヤに空気を補充している方が多いようなのですが、ここで問題となってくるのが「手間」と「騒音」ですよね。
特にシガー電源の空気入れは作業音がすごいので夜間はきびしいし、ガソリンスタンドはすぐに空気を補充できない…。
つまり普段であれば空気を入れられない時間帯に、自転車用空気入れなら騒音などを気にすることなく、好きなときに自分で車のタイヤに空気を入れられます。
しかも、静かなので空気圧が気になったらいつでも補充や確認ができるので、本当におすすめですよ。
手動は電動より体力を使う:
車のタイヤに自転車用空気入れを使用すると、手動なので電動とは違い体力をかなり消費する場合があります。
自転車のタイヤへ空気を入れるのと作業自体は同じですが、車のタイヤは比較にならないくらいの大きさなので、それに伴い上下運動を相当数こなす必要があります。
また、ホイールとタイヤを組み付けた状態からのスタートなら空気圧はゼロなので、空気を入れる作業もそれだけ大変になります。
とはいえ、使用されるいる車へ空気を入れる場合なら、タイヤには元々エアーが入っている状態がほとんどなので作業の大変さは、ゼロからのスタートよりは比較的楽になるかと思います。
もちろんタイヤサイズや空気の抜けた量にもよりますが…。
根本的に作業がつらいのはちょっと…という方は自転車用で空気は補充するのは避けた方がいいかも知れません。
手動で空気を補充しない場合は、空気が抜けにくくなる窒素ガスをタイヤに入れるのをおすすめします。
自転車の空気入れでタイヤに空気を入れるやり方:
ここまで自転車用の空気入れを使って、車のタイヤに空気を入れる知識について分かったところで、実際の作業手順を分かりやすくまとめてみました。
それでは詳しく確認していきましょう。
① 空気圧の確認:
作業を始める前に運転席側のドアを開けて、開口部ドアヒンジの周辺部に表示されている適正空気圧が表示してあるシールを事前に確認しておきましょう。
② エアバルブキャップを外す:
車のタイヤのエアバルブキャップを反時計回りに回転させて外します。
外したバルブキャップは分かりやすいところに置くか、箱などに入れておきましょう。
③ エアーバルブに空気入れを取り付ける:
自転車用の空気入れの先端をエアバルブに差し込みロックレバーを引く。
バルブに差し込んだとき「シュー」と音がして空気が抜けますが、多少のエアー抜けは問題ないので焦る必要はありません。
ロックレバーを引くとエアー抜けは止まるので確実にロックしましょう。
④ 空気を入れる:
高圧圧タンクで空気圧を確認しながら、空気を入れていきます。
この時、空気圧の目安は規定量よりも少し多めに入れておきましょう。
と言うのも最後の確認の際にエアーの微調整が必要になるので少し多めの空気圧にするのがコツです。
逆に最後の確認でエアーが足りてないと空気入れを再度付けて補充しなければならなくなりますからね…。
⑤ 自転車用の空気入れを外す
空気圧が適正空気圧より少し多めになったら、ロックレバーを解除して自転車用の空気入れの先端を外す。
取り付けた時と同じで少し空気が抜けますが、それほど空気圧量に変わりはないので大丈夫です。
⑥ 空気圧ゲージで確認する
空気圧ゲージを使用してタイヤに規定量の空気圧が入っているか最終確認をします。
手順通りなら、やや高めの空気圧になっていると思うので空気圧ゲージで少しずつ空気を抜きます。
逆に空気圧が思ったよりも低い場合は、空気入れを使用して補充を行いましょう。
⑦ エアバルブキャップの取り付け
適正の空気圧になったのを確認したら、タイヤのエアバルブキャップを取り付けます。
時計回りに回転させて根本までしっかり取り付けましょう。
これで、自転車用の空気入れで車のタイヤに規定量の空気圧が入りました。
タイヤに空気を入れる時の注意点:
バルブキャップの紛失:
タイヤに空気を入れるときエアーバルブのキャップを外して作業をしますが、小さい部品なのでキャップの紛失や付け忘れることがあります。
エアーバルブは、キャップがなくても空気が漏れる心配はありませんが、そのままキャップがない状態でバルブの中央にあるバルブコアに力がかかると空気が漏れてしまいます。
タイヤに空気を入れたら、最終確認として空気圧ゲージを使いますが、そのときバルブキャップが付いているかも一緒に確認しましょう。
もしも紛失した場合は、カー量販店やガソリンスタンド、ホームセンターでもバルブキャップを販売してるので気が付いたら早めに購入して付けることをおすすめします。
バルブキャップの価格は1台分で数百円くらいなので、紛失した時に備えて予備を用意しておくと安心ですね。
作業に不安があるならプロにまかせよう:
タイヤの大きさは違いますが、自転車でも車でも手動でタイヤに空気を入れる作業内容は変わりません。
でも、自分で車のタイヤに空気を…となると自転車とは違い、途端に敷居が高く感じてしまう人もいると思います。
- 「適正空気圧が分からない人」
- 「自分でタイヤに空気を入れられるか不安」
- 「そもそも面倒だ」
という人は、プロに作業してもらうのをおすすめします。
お近くの整備工場やディーラー、ガソリンスタンド、カー量販店などでも空気圧調整をしてくれるので気軽に相談してみましょう。
空気圧調整は無料なので、車のオイル交換などと一緒にタイヤの空気もチェックしてもらうと定期的な確認にもなるのでいいと思います。
自転車の空気入れで車のタイヤに空気を入れてみよう!:
車のタイヤに入っている空気は、自然に少しずつ抜けていきます。
そこで今回ご紹介させて頂いた、自転車用の空気入れを車のタイヤに使うメンテナンス方法は、とにかく便利で快適。
「いつでも」「どこでも」空気圧管理をしたい方に特におすすめします。
私は、この空気入れをいつも車に積んでいます。すごく軽いので使いやすいです。
こちらも私が長年愛用しているエアゲージです。外側がラバーになっていて、作業中にうっかり落としてしまっても壊れにくい耐久度の高いデザインになっていておすすめです。