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スペアタイヤの交換方法を完全解説!やり方から注意点まで

タイヤ

スペアタイヤを使用することで走行中に発生したパンクやバーストなどのトラブルに対処することができます。

ただ、名前は知っているけどスペアタイヤについて詳しくは知らない…という方は意外と多いのではないでしょうか。

そこで今回は、スペアタイヤに交換する方法から注意点まで一つひとつ分かりやすく紹介します。手順通りに進めてもらえば初心者でも簡単に交換することが可能です。

まずは、車にスペアタイヤを交換する方法から見ていきましょう。

 

スペアタイヤの交換:

ここではスペアタイヤ交換の基本的な方法を順番に解説します。

駐車する:

まずは、安全に作業できる場所に駐車をします。

スペアタイヤに交換する際は、

  • 道路に近い路肩
  • 傾斜している・斜め
  • 平らではない
  • 砂利や土の上

これらの場所で交換するのはNGです。

というのもタイヤ交換は平坦な場所での作業が基本。

地面が不安定だとジャッキが外れたり、道路がすぐ近くにある路肩などは更なるトラブルに発展する可能性もあるので安全性を確保できる場所に駐車するようにしましょう。

ブレーキをかける:

タイヤ交換中に車が動いてしまわないように、ギヤをP(パーキング)に入れ、フットブレーキをかけます。

パーキングは前輪、フットブレーキは後輪にブレーキをかける役割りがあるのでどちらも忘れずにかけておきましょう。

スペタイヤを取り出す:

前後のブレーキがかかっているのを確認できたら、車体に取り付けしてあるスペアタイヤの取り外しを行います。

車種によって設置してある場所が異なるので、「どこ…?」と迷ってしまう方も多いです。

スペアタイヤは、トランクやラゲッジルームのマットの底板の下などに設置してある車が多いので、ここを重点的に探してみましょう。

車載工具を取り出す:

交換するために必要な車載工具は、スペアタイヤと一緒にあるか、テールランプ近くの内張の中に収納されています。

探してみたけどない…そんな時は車検証入れと共に入っている、車の取扱説明書に記載されているので確認しましょう。

ホイールナットを少し緩める:

取り出した車載工具を使用してタイヤのホイールナットを少しだけ緩めます。

ジャッキアップした後に緩めようとすると、タイヤが地面と接着していないフリーの状態なのでナットが緩む前にホイールが回転して力が上手くナットに伝わらなくなり、緩められなくなります。

このような空回りを防ぐためにジャッキアップ前にナットを緩めるようにしましょう。

ジャッキアップ:

ジャッキアップは、サイドシルと呼ばれている車の側面の下側にあるジャッキポイントから行います。

交換するスペアタイヤは通常よりも外径が小さいことが多いのでタイヤが地面から2〜3cmほど上がれば交換するには十分な高さです。

ジャッキポイント以外はNG:

ジャッキポイントは、ジャッキアップ用に補強されている場所なので違う場所から上げると傷や曲がり、ジャッキが倒れるなどの可能性があるので注意。

場所がよく分からない…という方は切り欠きが目印なので確認してからジャッキアップをするようにしましょう。

スペアタイヤに交換:

推奨の位置からジャッキアップしたら、いよいよバーストしたタイヤを交換していきます。

車載工具のL字レンチと呼ばれている工具でホイールナットを外していきましょう。

事前に少し緩めているので、さほど力をかけなくても外れるはずです。

ナット全て外したら、タイヤを車体から取り外して今度はスペアタイヤを逆の手順で取り付けしていきます。

この時、まだジャッキアップされている状態なのでホイールナットはやや強めに締める位でOKです。

外したタイヤは簡易ジャッキスタンドにする:

取り外したタイヤは、作業中の安全対策として車のフレーム部の下に置きましょう。

もしもジャッキがパタンと倒れても、タイヤが簡易ジャッキスタンドの役目を果たしてくれるので、念のため危険に備えておくのをおすすめします。

ホイールナットを締め付ける:

スペアタイヤを取り付けてナットを仮締めしたら、ジャッキをゆっくりと降ろしてジャッキを完全に外します。

ここでスペアタイヤのホイールナットを締め付けていきます。

締める時は、ホイールのセンターをだす為に5つ星を書くように締めていくと各ナットに同じ力をかけることができ、ガタつきやハンドルのフレが出にくくなります。

ナットの締め過ぎに注意:

ホイールナットを締めるときは、そこまでの力は必要ありません。

外れないように…と、できる限りの力で締める方も少なくないですが、締め過ぎるとハブボルトが折れてしまうこともあります。

それぞれのナットが同じくらいの力で締まっているなら大丈夫です。

締める力の目安は、全力が100%なら60%から70%程度になります。感覚的には、グッと少し力を入れるくらいと思ってください。

 

スペアタイヤ使用時の注意点:

パンクなどの急なトラブルに対処できるスペアタイヤですが、使用時には以下の注意点があります。

空気圧不足だと交換できない:

スペアタイヤを使用するには、メーカーが定めている空気圧が入っている状態でないと車の車重に耐えられないので使用できません。

普段使用する機会がないだけに空気圧管理が行き届いていない方も多く、緊急時に対処することができない状況になってしまうので、1か月に1回はスペアタイヤの圧も確認しておくのをおすすめします。

特に遠出される場合は、通常の空気圧チェックと同時にスペアタイヤにも気を配るようにしましょう。

速度制限:

スペアタイヤには速度制限を示す表示がありません。

しかし、スピード制限がないからといって、どこまででも大丈夫…というわけではなく一般的にスペアタイヤの走行で推奨されているスピードは80キロ前後だと言われています。

加えて通常よりもタイヤの幅がとても細くなるので、高速道路などスピードが出やすい環境であれば不向きだともいえます。

スペアタイヤに交換すると他のタイヤにも多少なりとも影響が出る可能性もあるためスペアタイヤを装着した場合は、速度にも配慮して使用するようにしましょう。

走行性能は万全とはいえない:

スペアタイヤの走行性能の情報は公開されていません。スペアタイヤは昔から使われている緊急用ツールであり、一定の信頼はありますが、通常じにお使いのタイヤと比較すると速度と同様に走行性能も著しく低下しているといえます。

スペアタイヤのスペックはそこまで高くはないと認識し、普段よりも慎重な運転を心がけるようにしてください。

 

スペアタイヤの交換まとめ:

そもそも名前の通り、スペアタイヤは、緊急の時にのみ使用するタイヤだということを忘れてはいけません。