「ひさびさに足回りを見たら、ダウンサスに錆びがあった!」
「錆びても使用できる?もしかして寿命なの?」
今回はこのように、「ダウンサスの錆びが寿命を意味するのか」「どのような原因&対策があるのか」をわかりやすく解説した記事をご紹介したいと思います。
ダウンサスを使っている方はもちろん、これからダウンサスを取り付けしたいとお考えの方もあわせてお読みください。
ダウンサスの錆びは寿命ではない:
ダウンサスを使用していく中で錆びが発生した場合、寿命がきて交換時期になったと疑ってしまうかもしれませんが、錆びてもダウンサスとしての機能には問題なく、そのまま使用できる場合が多いです。
見た目が悪いからといって「交換時期?寿命がきた!」と勘違いしない様にしましょう。
しかし、錆びが発生している場所によっては使用を控えた方がいい場合もあるので、下記でご説明していきます。
ダウンサスで錆びが発生すると危険な場所:
錆びが発生してしまったダウンサスでも使用することは可能ですが、バネの中央付近に錆びが発生している場合は注意が必要です。
ダウンサスは、走行中に路面から伝わってくる衝撃を和らげてくれる役割がありますが、1番力が掛かるのが中央付近だといわれています。錆びが表面だけに発生しているなら特に危険性はないといえますが、錆びが薄っすらと表面だけではなく、ダウンサスの材質の深い部分まで腐食しているとダウンサスのバネ強度が著しく低下してしまいます。
もしも錆びがダウンサス全体に広がっていて、長期間放置していたならご自身で判断せず、整備工場やカーディーラーなどで診断してもらう方が安心ですね。
ダウンサスに錆びが発生する原因:
ではここからダウンサスに錆が発生する原因について紹介していきたいと思います。錆びてしまう原因をこの機会に知っておきましょう。
材質が鉄:
ダウンサスの材質には鉄が使用されている事が多く、錆びてしまう原因の一つです。
融雪剤:
雪の多い地域では、凍結防止のために薬材を道路に撒いてあるのでダウンサスが錆びやすいので特に注意して下さい。
融雪剤の錆びはリア(車の後部)に発生する場合が多いですね。
傷:
走行していると、小石などでダウンサスに傷がついてしまう事があります。
傷がつくと、そこから腐食して錆びの発生に繋がるのです。
経年劣化:
ダウンサスには元々メーカー側で塗装や防食加工などの保護対策が施されていますが、使用していく中で徐々に保護層が劣化し、守る力が弱くなっていき錆びが発生してしまいます。
綿間密着:
走行によりバネが収縮する時に、ダウンサス同士が当たってしまう事を綿間密着といいます。
ダウンサス同士が当たった部分の塗装が剥がれ、ここから錆びが発生してしまいます。
ダウンサスに錆びが発生しているときの対策:
現段階でダウンサスに錆びが発生しているなら、これらの対策が効果的なのでご紹介しておきますね。
錆びの上から防錆処理:
既に発生しているダウンサスの錆びを落とさずに、逆に保護剤にしてしまうという方法もあります。スプレーでサビ部分に吹き付けるだけなので、特に知識がない方でも簡単に使用することができます。
ただ錆び対策への効果は十分に期待できますが、錆びの上からダウンサスにそのまま散布するので見た目はツルツルではなく、デコボコした感じになるので、見た目を気にしない…という方におすすめです。
定期的な錆びおとし:
現在発生している錆びだけをとりあえず擦って表面の錆びをおとすだけでも簡易的な対策としては有効。
「とにかく面倒は嫌だ…」そんな方はおすすめです。錆びは放置すると材質の深い部分にまで浸透するので、ダウンサスの素材がダメになる前にワイヤーブラシなどで表面のサビを落とすことで状態を維持する効果があります。
しかし、定期的な錆びおとし作業が必要になり、あくまでも現状維持を目的とした錆び対策になります。
再塗装する:
錆びてしまったダウンサスを可能な限り除去してこれからも使用したいとも考えている…そんな方は錆びをしっかりと除去してから再塗装をしましょう。
再塗装すれば、錆びを防いでくれる表面の保護層が再び形成されるので、これからも使用したいとお考えの方は再塗装も視野に入れておきましょう。
ダウンサスの再塗装には、ボディ用塗料・シャシーブラック・つや消し黒などでもOKですが、防錆塗装ならさらに耐久性もあり長持ちしてくれるのでおすすめです。
ダウンサスが錆びる前に下部処理を:
錆びが発生しない様にあらかじめ錆び対策をする場合、下部処理は特に有効です。
下部処理とは、いわゆる錆びが発生しにくくするために車体の下部に専用のサビ止めを吹き付ける処理を行う錆び対策になります。
雪の多い地域や海の近くにお住まいの方はダウンサスの錆びが発生しやすいといわれているのでサビが発生する前に施工しておくのをおすすめします。
下部処理は、愛車を錆びから守りキレイな状態を維持する効果があるので、ぜひ検討してみて下さい。
まとめ:
ダウンサスの錆びは、使用していればいつかは発生してしまいます。
サビを放置せずに適切な対策をしてダウンサスのトラブルを未然に防いでおきましょう。