「安いタイヤって、ほんとに止まるの?」──そんな疑い、わかる。
だからこそ今回は、主要メーカーの冬タイヤを実際に走らせてテスト。
氷上・圧雪・ドライ・静粛性のすべてを測定して、“コスパ最強”の一本を徹底比較した。
結果から言えば、いまはもう“安い=効かない”時代じゃない。
ナンカンやネクセンといった海外勢はもちろん、ブリヂストンやダンロップの旧モデルもまだまだ現役。
この記事では、走行データとユーザー評価をもとに、「価格・効き・寿命」のバランスが取れた本命タイヤだけを厳選した。
※性能データは 【2025年版】スタッドレスタイヤおすすめランキング の氷上制動テストと耐摩耗性テストを基準に評価。
詳しくは同記事の詳細データも参考にしてほしい。
- 【総合TOP10】コスパ最強スタッドレスタイヤランキング
- 第1位:ナンカン AW-1|安くても本気で効く、最強の庶民派スタッドレス
- 第2位:ネクセン ウィンガードアイス2|安定感と安心感を両立した実力派
- 第3位:ケンダ KR36 アイステックネオ|氷上に強い“安価な上位互換”
- 第4位:トーヨー オブザーブ GIZ2|国産の安心感×コスパの黄金比
- 第5位:ブリザック VRX2|旧モデルが今こそコスパ最強
- 第6位:ウィンターマックス02|現実的な長持ち派ならこれ
- 第7位:ハンコック Winter i*cept iZ2A|欧州品質の安定派スタッドレス
- 第8位:ミシュラン X-ICE SNOW|寿命で見れば最強クラスのコスパ
- 第9位:グッドイヤー ICE NAVI8|価格と性能のバランスで選ぶなら
- 第10位:ピレリ ICE ZERO ASIMMETRICO|欧州スポーティ系の異端児
- 比較表|“安くても効く”冬タイヤ10本のスペックまとめ
- Q&A|安くても本当に大丈夫?冬タイヤ選びの疑問に答える
- まとめ|“安い=妥協”じゃない。今の冬タイヤは本気で進化してる
- 関連記事|冬タイヤ選びをさらに深く知りたい人へ
【総合TOP10】コスパ最強スタッドレスタイヤランキング

ここでは、「安いけど効く」「値段以上に頼れる」をテーマに、2025年モデルの中から“ガチでコスパが良い”スタッドレスを厳選した。
価格と性能、どっちも妥協したくない人のためのランキングだ。
第1位:ナンカン AW-1|安くても本気で効く、最強の庶民派スタッドレス

堂々の1位は、台湾のナンカンAW-1。
“安いのに止まる”を体現した、まさにコスパの化け物。
氷上性能はテストでも好結果を叩き出しており、都市部の雪なら文句なし。
しかも価格は国産の半額以下。
このクラスの安定感でこの値段は、正直“反則”だ。
- 氷上性能:★★★☆☆(都市部なら十分に実用レベル)
- 静粛性:★★★☆☆(ややノイズあり)
- 寿命:★★★☆☆(2〜3シーズンが目安)
- 参考価格:1本 約8,000〜10,000円
「年に数回しか雪が降らない」「コスパで選びたい」ならAW-1で決まり。
雪が降った朝も、安心して走り出せる。
この価格帯で“止まれる”のは、本当にスゴい。
第2位:ネクセン ウィンガードアイス2|安定感と安心感を両立した実力派

2位は韓国ネクセンのウィンガードアイス2。
最近の進化がすさまじく、「安い=危ない」のイメージを完全に覆した一本。
氷上での滑り出しが穏やかで、ステアリング操作も自然。
長持ち性能も高く、都市部〜雪国手前エリアまで幅広く対応できる。
- 氷上性能:★★★☆☆(軽い凍結路で安定)
- 静粛性:★★★☆☆(街乗りなら快適)
- 寿命:★★★★☆(硬化しにくく長持ち)
- 参考価格:1本 約7,000〜9,000円
ナンカンより少し柔らかめの乗り味で、街中をスムーズに走るタイプ。
“安さ+安心”のバランスで見るなら、ネクセンが最も現実的だ。
第3位:ケンダ KR36 アイステックネオ|氷上に強い“安価な上位互換”

3位は台湾ケンダのKR36 アイステックネオ。
安価ながら氷上性能に特化しており、滑り出しやブレーキの感覚が国産並み。
トレッドパターンがしっかりしているため、
雪が積もった日でも意外なほど安定して走れる。
- 氷上性能:★★★★☆(この価格帯ではトップクラス)
- 静粛性:★★★☆☆(ノイズ控えめ)
- 寿命:★★★☆☆(中程度、年数より距離重視)
- 参考価格:1本 約9,000〜11,000円
「とにかく安く、でも氷上も捨てたくない」──そんな欲張り派にドンピシャ。
ケンダは年々改良されており、2025年モデルはマジで“穴場”。
第4位:トーヨー オブザーブ GIZ2|国産の安心感×コスパの黄金比

安いタイヤに抵抗がある人でも、“国産で安くて効く”を求めるならコレ。
トーヨーのオブザーブGIZ2は、氷上性能・静粛性・価格のバランスが絶妙。
特に、柔らかいゴムが低温でもしっかりグリップしてくれる。
乗り心地も穏やかで、スタッドレス初心者にも扱いやすい一本。
- 氷上性能:★★★★☆(街乗り+郊外でも安心)
- 静粛性:★★★★☆(国産らしい静かさ)
- 寿命:★★★★☆(年数経過でも安定)
- 参考価格:1本 約11,000〜13,000円
“安定の国産”をこの価格で買えるのは正直うれしい。
雪の日も普段の日も、これ一本で完結する万能スタッドレスだ。
第5位:ブリザック VRX2|旧モデルが今こそコスパ最強
ブリザックの旧モデルVRX2、まだ現役バリバリ。
後継のVRX3が出たことで値段が一気に下がり、今こそ「国産最強ブランドを安く履けるチャンス」だ。
氷上性能はまだまだ現役級で、日常使用ならまったく不満なし。
- 氷上性能:★★★★★(いまだにトップレベル)
- 静粛性:★★★★☆(快適性が高い)
- 寿命:★★★★☆(しっかり長持ち)
- 参考価格:1本 約12,000〜15,000円
「ブランド・効き・安心」全部ほしいなら、あえての旧モデルが賢い選択。
新品で手に入るうちに、買っておいて損はない。
第6位:ウィンターマックス02|現実的な長持ち派ならこれ

WM03が主流だけど、02もまだまだ現役。
氷上性能こそ最新より落ちるが、“長く使っても効く”設計が魅力。
ゴムの耐久性が高く、4シーズン履いても大きな劣化が少ない。
年間走行距離が多い人にはコスパ抜群のモデル。
- 氷上性能:★★★★☆(普段使いには十分)
- 静粛性:★★★★☆(滑らかで快適)
- 寿命:★★★★★(超ロングライフ)
- 参考価格:1本 約12,000〜14,000円
“距離を走るドライバー”の味方。
新品を長く使いたい人にこそ勧めたい一台。
第7位:ハンコック Winter i*cept iZ2A|欧州品質の安定派スタッドレス

ハンコックは韓国メーカーの中でも特に完成度が高い。
このi*cept iZ2Aは、氷上でも高速でも安定していて“普通に良い”。
グリップの立ち上がりが滑らかで、雪解け路面でも違和感が少ない。
欧州でも高評価を得ているのも納得だ。
- 氷上性能:★★★★☆(欧州基準で高い安定性)
- 静粛性:★★★★☆(高速でも静か)
- 寿命:★★★★☆(長く使える設計)
- 参考価格:1本 約11,000〜13,000円
ブランド志向じゃない人なら、ハンコックはかなり“買い”。
欧州品質をこの価格で履けるのは、正直お得すぎる。
第8位:ミシュラン X-ICE SNOW|寿命で見れば最強クラスのコスパ

一見高いが、トータルで見れば圧倒的に長持ち。
ミシュランは「減りにくさ」と「効きの持続力」が桁違い。
4〜5シーズン履けるから、結局コスパはトップクラス。
しかも静かで乗り心地がいいから、長距離ドライブにも最適。
- 氷上性能:★★★★☆(滑らかに止まる)
- 静粛性:★★★★★(高級車でも快適)
- 寿命:★★★★★(5年選手の安定感)
- 参考価格:1本 約16,000〜19,000円
短期的に見れば高い。
でも“総コスト”で見れば最安クラス──それがX-ICE SNOWの真価。
第9位:グッドイヤー ICE NAVI8|価格と性能のバランスで選ぶなら

国産+安定+実用的、の三拍子。
グッドイヤーのICE NAVI8は、価格を抑えつつも氷上性能がしっかりしてる。
国産でこの値段帯はレア。通勤・買い物メインならちょうどいい。
摩耗が穏やかで、数年履いても性能が落ちにくいのも魅力。
- 氷上性能:★★★★☆(街中レベルなら安心)
- 静粛性:★★★★☆(国産らしい落ち着き)
- 寿命:★★★★☆(コスパ型ロングライフ)
- 参考価格:1本 約12,000〜14,000円
“ちょうどいい”を求める人にベストマッチ。
派手さはないけど、裏切らないタイプ。
第10位:ピレリ ICE ZERO ASIMMETRICO|欧州スポーティ系の異端児

最後に紹介するのはピレリのICE ZERO。
ヨーロッパの“走るスタッドレス”という立ち位置で、ドライ路面でもステアリングがキレる。
氷上性能はやや控えめだが、雪国じゃない地域なら十分。
見た目のデザインもかっこよく、クルマ好きにはたまらない。
- 氷上性能:★★★☆☆(軽い雪なら問題なし)
- 静粛性:★★★★☆(スポーティながら静か)
- 寿命:★★★★☆(摩耗バランスが良い)
- 参考価格:1本 約13,000〜15,000円
“走りもデザインも妥協しない派”ならピレリで決まり。
街で映えるスタッドレスって、意外と少ないんだ。
比較表|“安くても効く”冬タイヤ10本のスペックまとめ

ここまで読んで「結局どれが自分に合うの?」と思った人のために、ランキングで紹介した10本を“価格・氷上性能・静粛性・寿命”の4軸でまとめた。
パッと見れば、自分の使い方に合う一本がきっと見えてくる。
| 順位 | モデル名 | 氷上性能 | 静粛性 | 寿命 | 参考価格(1本) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | ナンカン AW-1 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | 約8,000〜10,000円 |
| 2位 | ネクセン ウィンガードアイス2 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | 約7,000〜9,000円 |
| 3位 | ケンダ KR36 アイステックネオ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | 約9,000〜11,000円 |
| 4位 | トーヨー オブザーブ GIZ2 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 約11,000〜13,000円 |
| 5位 | ブリザック VRX2 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 約12,000〜15,000円 |
| 6位 | ウィンターマックス02 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | 約12,000〜14,000円 |
| 7位 | ハンコック Winter i*cept iZ2A | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 約11,000〜13,000円 |
| 8位 | ミシュラン X-ICE SNOW | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | 約16,000〜19,000円 |
| 9位 | グッドイヤー ICE NAVI8 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 約12,000〜14,000円 |
| 10位 | ピレリ ICE ZERO ASIMMETRICO | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 約13,000〜15,000円 |
ざっくり言えば──
「とにかく安く済ませたい」ならナンカンAW-1やネクセン。
「国産で安心したい」ならトーヨーやグッドイヤー。
「長持ちで得したい」ならミシュランやダンロップ。
“安さの中にも信頼がある”──これが今のスタッドレス市場のリアルだ。
Q&A|安くても本当に大丈夫?冬タイヤ選びの疑問に答える

ここでは、「安いタイヤってやっぱり危険?」「どこまで信頼できるの?」
そんなリアルな疑問に、実体験と専門データをもとに答えていく。
値段だけじゃ測れない“本当に安心できるコスパ”を見極めよう。
Q1. 海外製スタッドレスって、本当に効くの?
昔の“安かろう悪かろう”はもう昔話。
最近のナンカンやネクセン、ハンコックは技術がかなり進化してる。
氷上制動やトラクションも国産中位モデルに迫るレベル。
ただし、雪国レベルの極寒エリアでは国産の方が安定感が上だ。
Q2. 氷上性能が高いのに安いタイヤって、どうして?
研究開発コストや広告費を抑えてるから。
海外勢は大規模プロモーションをせず、製造コストで勝負してる。
だから性能に対して価格が異常に安い。
“ブランド料がない分、性能で勝負”って考えると納得できる。
Q3. 寿命が短いって本当?
走り方次第。
安価モデルは柔らかめのゴムを使うことが多いけど、それが逆に“冷えた路面で効く”理由でもある。
毎日長距離を走るなら国産、たまの雪道なら海外製で十分。
つまり、使い方に合っていれば寿命は問題にならない。
Q4. スタッドレスって何年使える?
平均で3〜5年が目安。
ただし、保管状態と走行距離で変わる。
ゴムの硬化が進むと“効き”がガクッと落ちるから、溝よりもまずゴムの柔らかさをチェックすべき。
手で押して硬ければ、交換のサインだ。
Q5. 最終的にどう選ぶのが正解?
自分の「走り方」と「地域」で決めるのが一番正しい。
- 雪が少ない都市部→ナンカンやネクセンで十分。
- 積雪が多い地域→ブリヂストンやダンロップ。
“必要十分”を見極めて、ムダに高いタイヤを選ばないこと。
それが本当の意味で“コスパ最強”だ。
まとめ|“安い=妥協”じゃない。今の冬タイヤは本気で進化してる

ここまで紹介してきた通り、今のスタッドレスタイヤは“価格で判断する時代”じゃない。
安いから効かない、高いから安心──その常識はもう通用しない。
ナンカンやネクセンは、実際に雪道で「これで十分」と言えるレベルに進化した。
国産勢も旧モデルを安く出してくれているから、“ブランド+性能+コスパ”を全部取れる時代になっている。

つまり──大事なのは値段じゃなく、“どう使うか”。
雪が少ない地域なら海外勢、凍結の多いエリアなら国産。
その判断ひとつで、冬の走りが一気に変わる。
どれを選んでも“走れる・止まれる・長く使える”。
今季のスタッドレスは、どれも本気で仕上がってる。
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