「新雪でハンドルを取られる」「深雪で前に進まない」──この不安を減らしたいなら、雪をつかんで蹴り出す力を軸にスタッドレスタイヤを選ぶのが近道だ。この記事では、新雪・深雪に強いスタッドレスタイヤのおすすめをランキング形式でTOP10まで紹介する。
2025〜2026年にかけて、スタッドレスタイヤは一気に世代交代した。ブリヂストンはDM-V3の後継として「ブリザック アイスピーク」を、ミシュランは「X-ICE SNOW+」を、ダンロップは氷上に特化した「ウインターマックス アイスプロ」を投入し、ヨコハマは「アイスガード8」に切り替わっている。今回の更新では、ランキングに入っていた型落ちモデルをこれらの後継モデルに差し替えた。順位は、メーカー公式の雪上データ(雪上制動・エッジ量など)と、SUV・高荷重対応といった設計の方向性をもとに決めている。
先に断っておくと、深雪での走破性そのものを数値で公表しているメーカーはほぼない。ランキングの順位はメーカー公式リリースと第三者メディアの試験・試乗記事を読み解いた編集部の見解であり、編集部が実車で計測した結果ではない。
- 結論早見表|新雪・深雪ランキング1位はアイスピーク、乗用車ならアイスガード8とX-ICE SNOW+
- 新雪・深雪に強いスタッドレスタイヤおすすめランキングTOP10|アイスピーク・アイスガード8・X-ICE SNOW+ほか
- 第1位 ブリヂストン ブリザック アイスピーク|DM-V3比で雪上のひっかき効果が前後18%・左右30%増
- 第2位 ヨコハマ アイスガード8|iG70比で雪上制動4%向上、氷上制動は14%向上
- 第3位 ミシュラン X-ICE SNOW+|氷雪性能を維持したまま耐摩耗約25%改善
- 第4位 トーヨー オブザーブGIZ3|GIZ2比で氷上制動22%向上、13〜20インチの68サイズ
- 第5位 グッドイヤー アイスナビ8|ICE NAVI 7比で氷上ブレーキ8%向上、13〜19インチの69サイズ
- 第6位 ダンロップ ウインターマックス アイスプロ|WM03比で氷上ブレーキ25%向上、雪より氷に振り切った設計
- 第7位 ハンコック ウィンター アイセプト iZ3|従来品比で氷上ブレーキ9%・加速11%向上
- 第8位 ナンカン AW-1|13〜21インチ展開、価格を抑えたい年数回の雪対策向け
- 第9位 ネクセン ウインガード アイス2|非対称パターンのイン側横溝で雪上トラクションを狙う
- 第10位 ケンダ KR36 アイステックネオ|2014年発売の非対称パターン、ジグゾーサイプでシャーベットに配慮
- ランキング10モデルの新雪・深雪向け詳細比較表|アイスピーク・アイスガード8・X-ICE SNOW+の雪上・氷上データ
- 新雪・深雪で選ぶ前に知っておきたいデメリットと注意点|アイスピーク・X-ICE SNOW+・アイスプロ
- SUVで深雪を走るならアイスピークかアイスガード8 SUV|SUV専用スタッドレスの確認
- 型落ちのDM-V3・X-ICE SNOW・WM03・アイスガード7・GIZ2・iZ2Aは今あえて選ぶ価値があるか
- 新雪・深雪の走り方で選び分ける|除雪前の道はアイスピーク、スキー遠征はX-ICE SNOW+、年数回の大雪はGIZ3
- 新雪・深雪スタッドレスのよくある質問|アイスピーク・アイスガード8・型落ちDM-V3の疑問
- まとめ|新雪・深雪スタッドレスタイヤのランキングはアイスピークとアイスガード8が軸、サイズと予算で絞る
- 「深雪で進む力」を、雪質別ランキング・個別モデル・選び方の前提で確かめる
- 出典|アイスピーク・アイスプロ・X-ICE SNOW+・アイスガード8ほか各社の公式発表
結論早見表|新雪・深雪ランキング1位はアイスピーク、乗用車ならアイスガード8とX-ICE SNOW+

| 順位 | モデル | 向いている車・道 | 雪上に関わる公式データ |
|---|---|---|---|
| 1位 | ブリヂストン ブリザック アイスピーク | SUV・CUV・EV・HV/除雪前の道 | DM-V3比でパターンのひっかき効果が前後18%・左右30%増(数値解析) |
| 2位 | ヨコハマ アイスガード8 | 軽〜ミニバンの乗用車全般(14〜21インチ) | iG70比で雪上制動4%向上 |
| 3位 | ミシュラン X-ICE SNOW+ | 16インチ以上の乗用車・SUV/長距離 | 氷雪性能は前モデル同等を維持 |
| 4位 | トーヨー オブザーブGIZ3 | 軽〜SUV(13〜20インチ)/予算重視 | 雪上の改善値は非公表(氷上制動22%向上) |
| 5位 | グッドイヤー アイスナビ8 | 軽〜ミドルクラス(13〜19インチ) | 雪上の改善値は非公表(氷上ブレーキ8%向上) |
| 6位 | ダンロップ ウインターマックス アイスプロ | 凍結路が多い地域 | 雪上の改善値は非公表(氷上ブレーキ25%向上) |
| 7位 | ハンコック ウィンター アイセプト iZ3 | 15〜19インチの乗用車・SUV | 雪上の改善値は非公表(氷上ブレーキ9%向上) |
| 8位 | ナンカン AW-1 | 街乗り中心+年数回の雪 | 公式の比較データなし |
| 9位 | ネクセン ウインガード アイス2 | 街乗り中心+週末の雪道 | 公式の比較データなし |
| 10位 | ケンダ KR36 アイステックネオ | 都市部の非常用・サブカー | 公式の比較データなし |
※数値はいずれも各社の自社前モデル比。比べている基準が異なるため、他社モデル同士の数値は直接比べられない。2026年10月時点の公式発表をもとに作成。
結論:深雪の走破性で選ぶならこの順で検討する
- 重いSUV・EVで除雪前の道に入る → ブリザック アイスピーク(雪上のエッジ量を前後・左右とも増やした高荷重車向け)
- 乗用車で雪国の毎日使い → アイスガード8(10モデル中、雪上制動の改善を測定値で公表している唯一の乗用車用)
- 雪道と高速を長距離走る → X-ICE SNOW+(耐摩耗約25%改善。ただし16インチ以上のみ)
- 予算を抑えたい → オブザーブGIZ3、さらに抑えるならナンカン AW-1
ダンロップの新作アイスプロは「氷に振り切った」設計で、雪上の改善値を出していない。深雪を最優先にするなら上位から選びたい。
3つの条件で絞り込む
- □ 車重のあるSUV・CUV・EV・HVに乗っている → アイスピーク、またはSUV専用のアイスガード8 SUV
- □ タイヤが15インチ以下の軽・コンパクトカー → アイスガード8・オブザーブGIZ3・アイスナビ8・ナンカン AW-1(X-ICE SNOW+は16インチから)
- □ 深雪より凍結した交差点や坂道のほうが怖い → アイスプロも候補に入る
どれにも当てはまらず、雪国の乗用車で迷っているならアイスガード8から検討するのが無難だ。
新雪・深雪に強いスタッドレスタイヤおすすめランキングTOP10|アイスピーク・アイスガード8・X-ICE SNOW+ほか

- 順位の第一基準:メーカーが公表している雪上性能のデータ(雪上制動、溝やサイプのエッジ量など)
- 第二基準:SUV・高荷重対応、サイズ展開など、深雪に入る車に合った設計かどうか
- 補助指標:氷上性能の公式改善値(深雪の先にある凍結路への備えとして)
新雪は降ったばかりでまだ踏み固められていない柔らかい雪、深雪はその新雪が深く積もった状態を指す。どちらも、溝に詰まった雪を踏み固めて蹴り出す力と、ブロックやサイプの角が雪をひっかく力で進めるかどうかがほぼ決まる。薄い新雪では発進・停止時のひっかきが、深雪ではそれに加えて雪を押し分けて進む蹴り出しが問われる。ただ、各社が数値で出しているのは氷上ブレーキが中心で、雪上の数値まで出しているモデルは限られる。そこで雪上データのあるモデルを上位に置き、データがないモデルは設計の狙いと用途で並べた。
第1位 ブリヂストン ブリザック アイスピーク|DM-V3比で雪上のひっかき効果が前後18%・左右30%増

- 発売:2026年9月1日、全57サイズ(ブリザックDM-V3の後継)
- 雪上:「ウィンタートレイルパタン」でサイプ角度を最適化し、パターンのひっかき効果がDM-V3比で前後方向18%・左右方向30%増加(数値解析で算出したエッジ量の比較)
- 氷上:DM-V3比で氷上ブレーキの制動距離を11%短縮(225/65R17、初速30km/hで36.16m→32.36m)
- 摩耗ライフ:DM-V3比で14%向上
- 主な対象:SUV・CUV・EV・HVなど高荷重・ハイトルクな車両
新雪でも深雪でも効くのは、雪をつかんで蹴り出すエッジの量だ。メーカーは前後方向のエッジ増で雪上のブレーキ・トラクションが向上したとしており、新雪の上り坂での発進や停止に関わる。アイスピークはさらに左右方向のエッジ量を30%増やしており、わだちから抜け出すときや吹きだまりで向きを変えるときの横方向の踏ん張りに効く設計と読める。重いSUVやEVは発進時のトルクが大きく、雪を掻き出して空転しやすい。その車種に向けて構造とパターンを専用設計した点が、深雪というテーマと最も噛み合うため1位に置いた。
デメリットは2つある。1つは、雪上の18%・30%がエッジ量の計算値で、雪上制動距離のような実測値ではないこと。もう1つはサイズで、乗用車用のブリザックWZ-1が119サイズあるのに対してアイスピークは57サイズと半分以下だ。高荷重車向けの構成なので、軽自動車やコンパクトカーは自車サイズがあるかを先に確認したい。
ENLITENによる設計の考え方や、DM-V3との細かな違いはブリヂストン ブリザック アイスピークの名鑑で掘り下げている。
重いSUVで深雪に入る機会が多いなら、ブリヂストン ブリザック アイスピークの実売価格は下のリンクから確認できる。
第2位 ヨコハマ アイスガード8|iG70比で雪上制動4%向上、氷上制動は14%向上

- 発売:2025年9月1日、14〜21インチの71サイズ(アイスガード7の後継)
- 雪上:iG70比で雪上制動4%向上
- 氷上:iG70比で制動14%・旋回13%・加速13%向上
- その他:ロードノイズ22%低減、ドライ・ウェット各3%向上、耐摩耗はiG70と同等
今回の10モデルのうち、雪上制動の改善幅を測定値として公表している乗用車用はアイスガード8だけだ。生活道路に薄く積もった新雪で止まる場面では、この雪上制動の数値がそのまま判断材料になる。4%という伸び幅は大きくないが、氷上を大きく伸ばしながら雪上も落とさずに上積みした点に価値がある。14インチから設定があるので、軽自動車からミニバンまで同じモデルで選べるのも乗用車ユーザーには扱いやすい。
デメリットは、改善の主役があくまで氷上で、雪上の伸びは控えめなこと。耐摩耗はiG70と同等にとどまり、長持ちの面では前モデルから進化していない。13インチの設定もない。SUVに乗っている場合は、SUV専用設計のアイスガード8 SUVが別に用意されている(後半のSUVセクションで扱う)。
冬ピタ吸水ゴムの仕組みとサイズごとの注意点はヨコハマ アイスガード8の名鑑にまとめた。
乗用車で雪国の毎日使いを想定するなら、ヨコハマ アイスガード8の実売価格は下のリンクから確認できる。
第3位 ミシュラン X-ICE SNOW+|氷雪性能を維持したまま耐摩耗約25%改善

- 発売:2026年8月1日から順次、16〜22インチの全97サイズ(X-ICE SNOWの後継)
- 雪上・氷上:前モデルの氷雪性能を維持
- ウェットブレーキ:前モデル比で約7.3%向上
- 耐摩耗:約25%改善/転がり抵抗:約5.6%低減
X-ICE SNOW+は雪上を伸ばしたモデルではない。前モデルで定評のあった雪道性能をそのまま残し、ウェットや摩耗といった「長く使ったときの差」を広げる方向に振っている。雪国と都市部を高速道路で行き来するなど、雪道より乾燥路やウェット路の距離が長い人ほど恩恵が大きい。
デメリットは、15インチ以下の設定がないこと。軽自動車やコンパクトカーの多くは対象外になる。また雪上の改善値はないため、深雪性能だけで比べるなら2位以上を優先したい。
前モデルとのコンパウンドの違いと寿命の考え方はミシュラン X-ICE SNOW+の名鑑で解説している。
雪道も高速も長く走るなら、ミシュラン X-ICE SNOW+の実売価格は下のリンクから確認できる。
第4位 トーヨー オブザーブGIZ3|GIZ2比で氷上制動22%向上、13〜20インチの68サイズ

- 発売:2024年8月、13〜20インチの全68サイズ(オブザーブGIZ2の後継。SUVサイズを新設)
- 氷上:GIZ2比で氷上制動22%向上
- 技術:新パターン「ヘリンボーンサイプ」「アッセンブルブロック」、コンパウンド「持続性高密着ゲル」「サステナグリップポリマー」
- パターン開発:独自の設計基盤技術T-MODEのスノー予測技術を活用
雪上の改善値は出ていないものの、トレッドパターンの開発に雪上の挙動を予測するシミュレーションを使っており、雪道を捨てた設計ではない。13インチから20インチまで揃い、従来は無かったSUVサイズも加わったので、軽自動車からSUVまで1モデルで探せる。上位3モデルより手頃な価格帯で、氷上性能の伸び幅が22%と大きいのが強みだ。
デメリットは、雪上の数値が公表されていないこと。Motor Fanの試乗記事では、大きくハンドルを切りながら強くブレーキをかけるような場面で、トレッドがよれる感触があったと指摘されている。
GIZ2との違いと、型落ちのGIZ2を選ぶ場合の判断はトーヨー オブザーブGIZ3の名鑑で整理した。
予算を抑えつつ国内メーカーで揃えたいなら、トーヨー オブザーブGIZ3の実売価格は下のリンクから確認できる。
第5位 グッドイヤー アイスナビ8|ICE NAVI 7比で氷上ブレーキ8%向上、13〜19インチの69サイズ

- 発売:2021年8月2日、13〜19インチの全69サイズ
- 氷上:ICE NAVI 7比で氷上ブレーキ8%・氷上コーナリング5%向上
- 耐摩耗:ICE NAVI 7比で3%向上
- 技術:シリーズ初の左右非対称パターン、多方向に配置したラグ溝とスロット、ブロックの倒れ込みを抑える「ウルトラ・NAVIブレード」
アイスナビ8は、日本グッドイヤーが日本の冬道向けに展開するモデルで、開発目標に氷上・摩耗とあわせて雪上性能も掲げている。ラグ溝を多方向に配置してひっかき効果を狙っており、軽い新雪での動き出しを重視する人に合う。13インチから設定があるのも、軽自動車ユーザーには選びやすい。
デメリットは設計の世代だ。2021年の発売から6シーズン目に入り、今回の上位モデルと比べると古い部類になる。雪上の改善値も公表されていない。
発売から年数が経った今の立ち位置はグッドイヤー アイスナビ8の名鑑で検証している。
軽〜ミドルクラスで扱いやすさを重視するなら、グッドイヤー アイスナビ8の実売価格は下のリンクから確認できる。
第6位 ダンロップ ウインターマックス アイスプロ|WM03比で氷上ブレーキ25%向上、雪より氷に振り切った設計

- 発売:2026年8月から順次、13〜22インチの全99サイズ(ウインターマックス03に代わる新シリーズ)
- 氷上:WM03比で氷上ブレーキ25%・氷上コーナリング9%向上
- 技術:「ふんばり吸水ゴム」(低温ふんばり剤を配合)、「うるおいポリマー」を増量し4年後まで氷上の効きを持続とメーカーは説明
- 開発方針:氷上性能と相反する一部の性能を犠牲にしたとメーカーが明言
アイスプロの公表値は25%と大きいが(WM03との自社比なので、他社の数値とは直接比べられない)、その数字はすべて氷上のものだ。ダンロップはオールシーズンのシンクロウェザーを持ったことで、スタッドレスの役割を「最も危険な氷上」に絞ったと説明しており、全方位のバランスを狙ったWM03とは開発思想が違う。凍結した交差点や坂道が怖い人には強い選択肢になる一方、深雪の走破性を軸にした本記事では、雪上の裏付けがない分だけ順位を下げた。
デメリットは、雪上の改善値が公表されておらず、犠牲にした性能が具体的に何なのかもリリースでは示されていないことだ。深雪を最優先にするなら、上位のモデルを先に検討したい。
氷上に特化した理由と、摩耗面の注意点はダンロップ ウインターマックス アイスプロの名鑑で読み解いている。
凍結路での止まりやすさを最優先にするなら、ダンロップ ウインターマックス アイスプロの実売価格は下のリンクから確認できる。
第7位 ハンコック ウィンター アイセプト iZ3|従来品比で氷上ブレーキ9%・加速11%向上

- 発売:2024年8月発表、15〜19インチ(乗用車用W636とSUV向けiZ3 X W636A。ウィンター アイセプト iZ2系の後継)
- 氷上:従来品比で氷上ブレーキ9%・加速11%向上
- その他:ドライハンドリング19%向上、耐久性30%向上、グルーブを24%拡大してウェットの排水性を強化
- 設計対象:氷上に加え、雪上ブレーキ・雪上ハンドリングも開発項目に含む
旧版で9位に入れていたウィンター アイセプト iZ2Aの後継にあたるシリーズだ。新コンパウンドとV字型パターンで氷上を伸ばしつつ、雪上ブレーキやハンドリングも開発項目に入れている。耐久性30%向上という数字は、雪の日より舗装路を走る日のほうが多い都市部のユーザーには効いてくる。
デメリットは、雪上の数値が出ていないこと、そして15インチ未満の設定がないことだ。国内では順次発売としており、欲しいサイズがすぐ手に入るとは限らない。
都市部中心で、ときどき雪道を走るくらいなら、ハンコック ウィンター アイセプト iZ3の実売価格は下のリンクから確認できる。
第8位 ナンカン AW-1|13〜21インチ展開、価格を抑えたい年数回の雪対策向け

- 販売:オートウェイの専売モデル、13〜21インチ
- ユーザー評価:オートウェイの自社ECサイト集計で5点満点中4.5(2025年12月1日時点)
- メーカー公式の雪上・氷上の比較データ:なし
AW-1は価格を最優先にしつつ、年に数回の雪に備えたい人向けだ。13インチから21インチまで揃っているので、軽自動車から大径ホイールの車まで探しやすい。販売店の集計とはいえ、ユーザー評価が4.5と高い水準にあるのは判断材料になる。
デメリットは、メーカーが雪上・氷上の比較データを出していないため、深雪でどこまで進めるかを数値で裏付けられないことだ。評価4.5も販売店自身の集計で、第三者の試験結果ではない。除雪前の深い雪に毎日入るような使い方なら、上位のモデルを選びたい。
ユーザー評価の中身と弱点はナンカン AW-1の名鑑で詳しく見ている。
価格を抑えて冬の備えをしたいなら、ナンカン AW-1の実売価格は下のリンクから確認できる。
第9位 ネクセン ウインガード アイス2|非対称パターンのイン側横溝で雪上トラクションを狙う

- 発売:2018年
- 技術:低温でも柔軟性を保つ「アドバンスド・ソフトコンパウンド」、ブロックの倒れ込みを抑える「3Dサイプ」、非対称パターン(イン側の横溝で雪上トラクション、アウト側の大型ブロックでコーナリング)
- 上位モデル:EV・SUV向けの新作ウインガード アイス3が2026年9月から順次発売(15〜20インチ、18インチ中心)。アイス2は継続販売
アイス2は、パターンの内側に雪をつかむ横溝、外側にコーナリング用の大きなブロックを配置し、役割を分けた設計だ。軽〜コンパクトカーで、街乗りに加えて週末に雪道を走るくらいの使い方なら候補に入る。なお、ネクセンは2026年に上位のアイス3を投入したが、こちらは重いEVやSUV向けで18インチ中心のサイズ構成のため、軽・コンパクトでは引き続きアイス2が選択肢になる。
デメリットは、メーカー公式の性能比較データがなく、設計も2018年のものであることだ。深い雪の突破力を期待する使い方には向かない。
価格の実態とメリット・デメリットはネクセン ウインガード アイス2の名鑑で取り上げている。
街乗り中心で費用を抑えるなら、ネクセン ウインガード アイス2の実売価格は下のリンクから確認できる。
第10位 ケンダ KR36 アイステックネオ|2014年発売の非対称パターン、ジグゾーサイプでシャーベットに配慮

- 発売:2014年冬(価格.comの製品情報による)
- 技術:内側と外側で特性を分けた非対称パターン、シャーベット路向けのジグゾーサイプ、ショルダーブロックの排水溝
- メーカー公式の雪上・氷上の比較データ:なし
KR36は、雪が年に数回しか積もらない都市部で、非常用やセカンドカー用に冬タイヤを用意しておきたい人向けだ。降り始めや雪解けのシャーベット路を意識したサイプを持ち、ゆっくり丁寧に走る前提なら選択肢になる。
デメリットは設計の古さだ。2014年発売で10年以上が経っており、今回の上位モデルとは世代が大きく違う。公式の比較データもなく、深雪の走破性を期待するタイヤではない。
価格と氷上性能の限界はケンダ KR36 アイステックネオの名鑑で分析した。
非常用として費用を最小限にしたいなら、ケンダ KR36 アイステックネオの実売価格は下のリンクから確認できる。
ランキング10モデルの新雪・深雪向け詳細比較表|アイスピーク・アイスガード8・X-ICE SNOW+の雪上・氷上データ

- 雪上の改善値を測定値で公表:アイスガード8(雪上制動4%)
- 雪上のエッジ量を計算値で公表:アイスピーク(前後18%・左右30%)
- 氷上の改善幅として大きな数値を公表:アイスプロ(氷上ブレーキ25%)、GIZ3(氷上制動22%)。いずれも自社前モデル比
- 15インチ以下がない:X-ICE SNOW+(16インチ〜)、iZ3(15インチ〜)
表の「新雪・深雪の編集部評価」は、雪上の公式データの有無、高荷重対応などの設計、サイズ展開をもとにした相対評価で、実測値ではない。価格帯も実売価格ではなく、ブランドやモデルの位置づけから見た相対的な目安にとどめている。
| 順位 | モデル | 発売 | サイズ | 雪上の公式データ | 氷上の公式データ | 新雪・深雪の編集部評価 | 価格帯の目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | ブリヂストン ブリザック アイスピーク | 2026年9月 | 全57サイズ | ひっかき効果 前後18%・左右30%増(DM-V3比、計算値) | 制動距離11%短縮(DM-V3比) | ◎ | 高 |
| 2位 | ヨコハマ アイスガード8 | 2025年9月 | 14〜21インチ・71サイズ | 雪上制動4%向上(iG70比) | 制動14%向上(iG70比) | ◎ | 高 |
| 3位 | ミシュラン X-ICE SNOW+ | 2026年8月 | 16〜22インチ・97サイズ | 前モデル同等を維持 | 前モデル同等を維持 | ○ | 高 |
| 4位 | トーヨー オブザーブGIZ3 | 2024年8月 | 13〜20インチ・68サイズ | 非公表 | 制動22%向上(GIZ2比) | ○ | 中 |
| 5位 | グッドイヤー アイスナビ8 | 2021年8月 | 13〜19インチ・69サイズ | 非公表 | ブレーキ8%向上(ICE NAVI 7比) | ○ | 中 |
| 6位 | ダンロップ ウインターマックス アイスプロ | 2026年8月 | 13〜22インチ・99サイズ | 非公表(一部性能を犠牲にしたと明言) | ブレーキ25%向上(WM03比) | ○ | 高 |
| 7位 | ハンコック ウィンター アイセプト iZ3 | 2024年8月 | 15〜19インチ | 非公表 | ブレーキ9%向上(従来品比) | △ | 中〜低 |
| 8位 | ナンカン AW-1 | ― | 13〜21インチ | なし | なし | △ | 低 |
| 9位 | ネクセン ウインガード アイス2 | 2018年 | ― | なし | なし | △ | 低 |
| 10位 | ケンダ KR36 アイステックネオ | 2014年 | ― | なし | なし | △ | 低 |
※雪上・氷上の数値は各社の自社前モデル比で、基準が異なるため他社モデル同士では直接比べられない。「―」は公式に確認できなかった項目。価格帯は相対的な目安で、実売価格はサイズ・時期・店舗によって大きく変わる。2026年10月時点。
新雪・深雪で選ぶ前に知っておきたいデメリットと注意点|アイスピーク・X-ICE SNOW+・アイスプロ

- 深雪の走破性を数値で保証しているスタッドレスはない
- 公式の改善値は自社前モデル比で、メーカーをまたいだ優劣の比較には使えない
- サイズに穴がある:X-ICE SNOW+は16インチから、アイスガード8は14インチから、アイスピークは高荷重車向けの57サイズ
- アイスプロは氷上特化で、メーカー自身が一部性能を犠牲にしたと説明している
- アジアンブランドの3モデルは、メーカー公式の比較データがない
深雪対策でいちばん誤解されやすいのは、「深雪に強いタイヤを履けばどんな雪でも進める」という期待だ。積雪が車の腹(床下)に届く深さになると、タイヤのグリップより先に車体が雪に乗り上げて進めなくなる。最低地上高の低い車ほどこの限界は早く来るので、タイヤ選びとは別に、スコップや脱出用のラダー、タイヤチェーンを積んでおくのが現実的な備えだ。
また、大雪時に国が指定する一部区間では「チェーン規制」がかかり、スタッドレスタイヤを履いていてもチェーンを装着しないと通行できない。深雪に強いスタッドレスを選んでも、チェーンが不要になるわけではない点は押さえておきたい。
SUVで深雪を走るならアイスピークかアイスガード8 SUV|SUV専用スタッドレスの確認

- ブリヂストン:ブリザック アイスピーク(2026年9月発売、SUV・CUV・EV・HVなど高荷重車向け)
- ヨコハマ:アイスガード8 SUV(2026年9月1日発売、275/45R20〜175/80R16の28サイズ。2027年にサイズ拡大予定)
- アイスガード8 SUVの公式値:アイスガードSUV G075比で氷上14%・雪上4%・耐摩耗11%・ドライ5%向上、ウェット同等、転がり抵抗14%低減、溝エッジ量19%増
- ダンロップ:ウインターマックスSJ8+、トーヨー:オブザーブW/T-R・オブザーブGSi-6などSUV向けラインが別にある
重いSUVは、乗用車用スタッドレスでもサイズさえ合えば履けるが、深雪では車重と駆動力を受け止めるブロック剛性とエッジ量が効いてくる。各社がSUV専用モデルを分けているのはそのためだ。
ヨコハマは乗用車用のアイスガード8とは別に、SUV専用のアイスガード8 SUVを用意している。くるまのニュースの試乗記事によると、アイスガード8 SUVは氷上性能では乗用車用のアイスガード8に及ばない一方、雪上と耐摩耗を伸ばす方向でまとめられているという。深雪を重視するSUVユーザーにとっては、乗用車用より狙いが合っている。冬ピタ吸水ゴム SUVの中身はヨコハマ アイスガード8 SUVの名鑑で、G075からの変化とあわせて解説した。

SUVで除雪前の道や深雪に入る機会が多いなら、ヨコハマ アイスガード8 SUVの実売価格は下のリンクから確認できる。
ダンロップのSUV向けは、アイスプロとは別ラインのダンロップ ウインターマックスSJ8+の名鑑で扱っている。深い雪での走破性を前面に出したモデルを探しているなら、トーヨー オブザーブW/T-Rの名鑑が深雪性能とその限界を正面から扱っている。
型落ちのDM-V3・X-ICE SNOW・WM03・アイスガード7・GIZ2・iZ2Aは今あえて選ぶ価値があるか

- 旧版のランキング10モデルのうち6モデルに、すでに後継モデルが出ている
- 後継の改善値が大きいのは氷上(アイスプロ25%、GIZ3 22%、アイスガード8 14%)
- 雪上で後継との差がはっきりしているのは、DM-V3(アイスピークのエッジ量増)とアイスガード7(アイスガード8の雪上制動4%)
- 型落ちを選ぶなら、製造年が新しい在庫であることを確認する
| 型落ちモデル | 後継モデル | 後継の発売 | 後継の公式改善値(旧モデル比) |
|---|---|---|---|
| ブリヂストン ブリザックDM-V3 | ブリザック アイスピーク | 2026年9月 | 氷上制動距離11%短縮、雪上ひっかき効果 前後18%・左右30%増(計算値)、摩耗ライフ14%向上 |
| ミシュラン X-ICE SNOW | X-ICE SNOW+ | 2026年8月 | 氷雪性能は維持、ウェットブレーキ約7.3%向上、耐摩耗約25%改善、転がり抵抗約5.6%低減 |
| ダンロップ ウインターマックス03 | ウインターマックス アイスプロ | 2026年8月 | 氷上ブレーキ25%・氷上コーナリング9%向上(一部性能は犠牲) |
| ヨコハマ アイスガード7 | アイスガード8 | 2025年9月 | 氷上制動14%・雪上制動4%向上、ロードノイズ22%低減、耐摩耗は同等 |
| トーヨー オブザーブGIZ2 | オブザーブGIZ3 | 2024年8月 | 氷上制動22%向上 |
| ハンコック ウィンター アイセプト iZ2A | ウィンター アイセプト iZ3 | 2024年8月 | 氷上ブレーキ9%・加速11%・ドライハンドリング19%・耐久性30%向上 |
※改善値はいずれも各メーカーが後継モデルの発表時に示した自社比の数値。2026年10月時点。
型落ちモデルは、後継の登場で在庫限りの扱いになっていく。性能差が氷上中心のモデルなら、深雪を主目的にする人にとって型落ちを選ぶ不利は比較的小さい。逆に、雪上で後継との差が明示されているDM-V3とアイスガード7は、深雪を重視するほど後継を選ぶ理由がはっきりする。どちらにしても、スタッドレスはゴムの経年変化が効きに直結するため、型落ちを買うなら製造年が新しい在庫かを必ず確認したい。
ブリザックDM-V3|後継アイスピークは氷上制動11%短縮・摩耗ライフ14%向上

DM-V3は旧版で1位に置いていたSUV用モデルだ。アイスピークとの差は氷上・雪上・摩耗のすべてに及ぶため、深雪で使うなら後継を選ぶ理由が多い。それでも予算を優先する場合や、アイスピークに自車サイズがない場合は、DM-V3の在庫が選択肢になる。アクティブ発泡ゴム2の評価と性能はブリヂストン ブリザックDM-V3の名鑑に残してある。
型落ちでも予算を優先するなら、ブリヂストン ブリザックDM-V3の実売価格は下のリンクから確認できる。
X-ICE SNOW|後継X-ICE SNOW+は氷雪性能が同等、差は耐摩耗約25%とウェット約7.3%

後継のX-ICE SNOW+は氷雪性能を「維持」としているため、雪道での性能差は公式には示されていない。差が出るのは摩耗とウェットで、長く履くほど後継の優位が広がる。また後継は16インチからの設定なので、15インチ以下のサイズで探すなら型落ちのX-ICE SNOWが候補に残る。前モデルの位置づけはミシュラン X-ICE SNOWの名鑑にまとめてある。
雪道性能は同じでよく、サイズや予算を優先するなら、ミシュラン X-ICE SNOWの実売価格は下のリンクから確認できる。
ウインターマックス03|後継アイスプロは氷上ブレーキ25%向上、ただし全方位バランスは03側

WM03は旧版で3位に置いていたモデルだ。ダンロップ自身が、03までは氷上・雪上・ライフを満遍なく伸ばす思想だったのに対し、アイスプロは氷上に振り切ったと説明している。つまり、深雪を含めた全方位のバランスで見るなら、型落ちのWM03にもまだ選ぶ理由がある。凍結路の不安が大きいならアイスプロ、雪道全般のバランスならWM03という分け方になる。WM03の寿命と弱点はダンロップ ウインターマックス03の名鑑で辛口に見ている。
雪道全般のバランスを優先するなら、ダンロップ ウインターマックス03の実売価格は下のリンクから確認できる。
アイスガード7|後継アイスガード8は雪上制動4%・氷上制動14%向上、耐摩耗は同等

アイスガード8は雪上制動の改善を測定値で示しているため、深雪を重視するほど後継を選ぶ理由が強い。一方で耐摩耗は同等なので、長持ちの面では型落ちのアイスガード7でも見劣りしない。雪が少なめの地域で、凍結路や深雪に入る機会が限られるなら、価格次第で型落ちを選ぶ判断もありうる。前モデルの吸水ゴムの性能はヨコハマ アイスガード7の名鑑で振り返っている。
雪の少ない地域で価格を優先するなら、ヨコハマ アイスガード7の実売価格は下のリンクから確認できる。
オブザーブGIZ2|後継GIZ3は氷上制動22%向上、SUVサイズも追加

GIZ3との差は氷上制動22%と大きく、雪上の差は公式には示されていない。GIZ3の登場から2年以上が経ち、GIZ2の新しい製造年の在庫は減っていく時期にある。価格差が小さければGIZ3を選ぶほうが合理的だ。型落ちゆえの弱点はトーヨー オブザーブGIZ2の名鑑で整理している。
製造年の新しい在庫が見つかり、価格を最優先にするなら、トーヨー オブザーブGIZ2の実売価格は下のリンクから確認できる。
ウィンター アイセプト iZ2A|後継iZ3は氷上ブレーキ9%・耐久性30%向上

iZ3は2024年に登場し、氷上・ドライ・耐久性の改善値を示している。iZ2Aは価格面で魅力が残るものの、深雪を含めて冬道全般の余裕を求めるなら後継との差は小さくない。iZ2Aの立ち位置はハンコック ウィンター アイセプト iZ2Aの名鑑で他の格安スタッドレスと比べている。
型落ちでも費用を最小限にしたいなら、ハンコック ウィンター アイセプト iZ2Aの実売価格は下のリンクから確認できる。
新雪・深雪の走り方で選び分ける|除雪前の道はアイスピーク、スキー遠征はX-ICE SNOW+、年数回の大雪はGIZ3

- 除雪前の通勤路・生活道路を毎日走る:SUVならアイスピーク、乗用車ならアイスガード8
- スキー・スノボ遠征(高速の長距離+山道の新雪):X-ICE SNOW+
- 年に数回の大雪に備える都市部:オブザーブGIZ3、費用優先ならナンカン AW-1
- 深雪より凍結路の不安が大きい:アイスプロ
除雪前の道を毎日走る|雪上データのある上位2モデルから選ぶ
除雪車が入る前の道は、夜のうちに積もった新雪とわだち、吹きだまりが混在し、深雪の走破性が最も問われる。このケースでは雪上の公式データがあるモデルを優先したい。重い車ならエッジ量を前後・左右とも増やしたアイスピーク、軽〜ミニバンなら雪上制動4%向上を示したアイスガード8が軸になる。
スキー・スノボ遠征|山道の新雪より高速道路の距離が長い
遠征では、スキー場までの距離の大半が乾燥路やウェット路の高速道路になる。新雪の山道は最後の数十分という使い方なら、氷雪性能を維持しつつ耐摩耗約25%改善・ウェット約7.3%向上を示したX-ICE SNOW+の性格が合う。ただし16インチ以上に限られる点は先に確認しておきたい。
年に数回の大雪に備える都市部|サイズの選びやすさと価格で決める
都市部の大雪では、ひと晩で積もった新雪がそのまま朝の道に残ることがある。この新雪で立ち往生しないことと、それ以外の日に無駄なく使えることの両立が課題になる。13インチから揃うオブザーブGIZ3は軽自動車でも選びやすく、価格も上位3モデルより抑えやすい。費用を最優先にするならナンカン AW-1が候補になる。
新雪・深雪スタッドレスのよくある質問|アイスピーク・アイスガード8・型落ちDM-V3の疑問

- 深雪で前に進む力は、溝に詰めた雪を蹴り出す力と、エッジが雪をひっかく力で決まる
- SUVはSUV専用モデル(アイスピーク、アイスガード8 SUV)が合う
- 深雪向けでも燃費は改善傾向にあり、X-ICE SNOW+やアイスガード8 SUVは転がり抵抗の低減を公表している
- タイヤだけで越えられない深さがあり、チェーン規制区間ではスタッドレスでもチェーンが必要
深雪に強いスタッドレスタイヤはなぜ前に進みやすい?
深雪で前に進めるかは、溝に詰まった雪を踏み固めて蹴り出す力と、ブロックやサイプの角(エッジ)が雪をひっかく力でほぼ決まる。アイスピークがDM-V3比でひっかき効果を前後18%・左右30%増やしたり、アイスガード8 SUVが溝エッジ量を19%増やしたりしているのは、この2つを強化するためだ。
都市部でも深雪性能を重視したほうがいい?
年に数回でも積もる地域なら、一定の雪上性能は備えておきたい。ただ都市部では、雪が積もる日より乾燥路やウェット路を走る日のほうが圧倒的に多い。深雪性能だけを追うより、雪上データのあるモデルの中から、耐摩耗やウェット性能も確認して選ぶほうが無駄がない。
新雪と深雪、どちらを重視して選ぶべき?
生活道路が中心で除雪が早い地域なら、薄く積もった新雪での発進・停止を重視すればよい。除雪前の道を走る機会が多い地域や、積雪の多い山間部へ出かける人は深雪での蹴り出しを重視したい。どちらにしても、雪上の公式データを出しているアイスピークとアイスガード8が出発点になる。
SUVとセダン・軽自動車で選ぶスタッドレスは違う?
違う。SUVやEVは車重と駆動力が大きく、深雪ではブロック剛性とエッジ量の差が出やすい。ブリヂストンはアイスピーク、ヨコハマはアイスガード8 SUVと、各社がSUV向けの専用モデルを用意している。セダンや軽自動車なら、14インチから設定のあるアイスガード8や、13インチから揃うオブザーブGIZ3が選びやすい。
深雪に強いスタッドレスは燃費が悪くなる?
一般に、雪をつかむための大きなブロックや深い溝は転がり抵抗が増えやすく、燃費には不利に働く傾向がある。ただ最近のモデルは改善が進んでおり、X-ICE SNOW+は前モデル比で転がり抵抗を約5.6%、アイスガード8 SUVはG075比で14%低減したと公表している。
型落ちのDM-V3やアイスガード7を今買うのはアリ?
深雪を重視するなら、後継との差が雪上でも示されているDM-V3とアイスガード7は、後継のアイスピークやアイスガード8を選ぶ理由が強い。雪の少ない地域で価格を優先する場合や、後継に自車サイズがない場合は型落ちも選択肢になるが、ゴムの経年変化が効きに直結するため、製造年の新しい在庫かを必ず確認したい。
スタッドレスタイヤだけで深雪を走り切れる?
走り切れない場面がある。積雪が車の床下に届く深さになると、タイヤより先に車体が雪に乗り上げて進めなくなる。また大雪時のチェーン規制区間では、スタッドレスを履いていてもチェーンの装着が必要だ。スコップ、脱出用ラダー、チェーンを積んでおくのが現実的な備えになる。
まとめ|新雪・深雪スタッドレスタイヤのランキングはアイスピークとアイスガード8が軸、サイズと予算で絞る

- 深雪の走破性を数値で保証するタイヤはない。雪上の公式データと設計の方向性で絞るのが現実的
- 雪上データがあるのはアイスピーク(エッジ量の計算値)とアイスガード8(雪上制動の測定値)
- 旧版の10モデル中6モデルが型落ちになり、後継の改善は主に氷上で大きい
- サイズの穴(X-ICE SNOW+は16インチ〜、アイスガード8は14インチ〜)を先に確認する
2026年の世代交代で、新雪・深雪向けの選び方は「どのタイヤが強いか」から「自分の車のサイズと走る道に、雪上データのあるモデルがあるか」へと変わった。重いSUVならアイスピーク、乗用車ならアイスガード8を起点にし、サイズがなければX-ICE SNOW+やオブザーブGIZ3へ広げていく。凍結路の不安が勝るならアイスプロ、費用を最優先にするならアジアンブランドという順で考えれば、選択肢は自然に絞り込める。
「深雪で進む力」を、雪質別ランキング・個別モデル・選び方の前提で確かめる

深雪の走破性はどのメーカーも数値で測っておらず、雪上データとSUV対応の設計で絞り込むしかないことが見えてきたはずだ。ここからは、雪質が変わったときの順位、深雪を正面から扱ったモデル、雪国を前提にした選び方の整理を確認できる。
雪質が変わったときの順位を見比べる
- 【圧雪に強い】スタッドレスタイヤおすすめランキング|深雪・踏み固められた雪道で安定するモデルを厳選
深雪を踏み固めたあとの圧雪路では、求められる性能が蹴り出しから安定性へ移る。アイスピークやアイスガード8が圧雪でも上位に残るのか、順位の入れ替わりで分かる。 - シャーベットに強いスタッドレスタイヤおすすめランキング|春先の“ズルッ”を防ぐ最強モデルはこれだ
降り始めと春先に必ず通る、水分の多い雪質。深雪だけを見て選ぶと足元をすくわれるので、こちらの並びもあわせて確認しておきたい。 - 東北の冬を制す!厳しい雪道に強いスタッドレスタイヤおすすめランキング|氷上も耐久性も妥協なし!
深雪も凍結も一冬でひと通り経験する地域の目線で並べ直したランキング。雪質を選べない環境なら、こちらの順位のほうが実態に近い。
深雪を正面から扱ったモデルを個別に掘る
- オブザーブW/T-Rの深雪性能を徹底分析!リアルなデメリットと氷上の実力
深雪性能を真正面から分析した数少ない記事。どこまで進めてどこから無理なのか、デメリット込みで書いてあるので期待値を合わせられる。 - 【評判は本物】バイキングコンタクト7を履いた走り屋が語る実力|雪でも凍結でも頼れる北欧タイヤの真髄!
積雪量が桁違いの北欧で鍛えられたモデルを、実際に装着した立場から語っている。国産の深雪対策と比べたときの踏ん張り方の違いが見えてくる。 - 【氷上4.5】ノキアン ハッカペリッタR5のデメリットと価格を実走レビューで検証
豪雪と極寒を前提に設計されてきたブランドの本命モデル。国産勢とは違う設計思想で雪と氷をどう捌くのかを、価格面の弱点とあわせて確認できる。
雪国前提の選び方をあらためて整理する
- 北海道でも走れる!全国おすすめスタッドレスタイヤランキング|氷上性能・寿命・口コミ徹底比較
条件が最も厳しい北海道を基準に据えた総合ランキング。深雪だけでなく氷上や寿命まで含めて並べるとどうなるかが分かる。 - スタッドレスタイヤ思想|冬タイヤは雪道用ではなく条件適応で選ぶべき
雪道用とひとくくりにせず、走る条件に合わせて選ぶという考え方の解説。深雪を軸に選ぶことの意味と限界がはっきりする。
出典|アイスピーク・アイスプロ・X-ICE SNOW+・アイスガード8ほか各社の公式発表
- ブリヂストン「BLIZZAK ICEPEAK」発売リリース(2026年7月27日)
- ブリヂストン「BLIZZAK WZ-1」発売リリース(2025年7月15日)
- 住友ゴム工業「WINTER MAXX ICE Pro」発売リリース(2026年7月1日)
- くるまのニュース「WINTER MAXX ICE Pro」試乗記事(2026年7月2日)
- Car Watch「X-ICE SNOW+」発表記事(日本ミシュランタイヤ 2026年5月12日発表)
- 横浜ゴム「iceGUARD 8」発売リリース(2025年7月17日)
- Car Watch「iceGUARD 8 SUV」発表記事(横浜ゴム 2026年7月30日発表)
- くるまのニュース「アイスガード8 SUV」試乗記事
- ニュースイッチ「OBSERVE GIZ3」発表記事(トーヨータイヤ 2024年7月11日発表)
- Motor Fan「オブザーブGIZ3」試乗記事
- くるまのニュース「ICE NAVI 8」発表記事(日本グッドイヤー 2021年7月21日発表)
- Motor Fan「ICE NAVI 8」解説記事(耐摩耗3%向上・開発目標)
- ハンコックタイヤ「Winter i*cept iZ3」発売のお知らせ(2024年8月19日)
- Car Watch「WINGUARD ice 3」発表記事(ネクセンタイヤジャパン 2026年8月6日発表)
- 豊田通商「WINGUARD ice2」新発売リリース(2018年)
- オートウェイ「NANKANG AW-1」商品ページ(ユーザー評価 2025年12月1日時点)
- 価格.com「KR36 ICETEC NEO」製品情報



