タイヤメーカーは日本国内や海外メーカーを含めると十数社以上。誰もが聞いたことがある有名メーカーから、いわゆるアジアンタイヤを製造している激安がウリのメーカーまでさまざま。そこで今回は数々のタイヤメーカーの中からトライアングルタイヤをピックアップしたのでご紹介する。
トライアングルタイヤの基本情報
トライアングルタイヤ(TRAIANGLE TIRE)の創業は1976年。中国の最大手のタイヤメーカーだ。世界シェアも14位を獲得し、歴史ある老舗メーカーだと言える。
日本でも知名度は比較的高いが、そもそもアジアンタイヤなので店頭販売よりもアマゾンや楽天などの通販サイトで主に取り扱いされている。
人気を集めている理由を挙げると手頃な価格で購入できるタイヤだからだとは思う。特に扁平が薄いタイヤを履く大口径のホイールの〝引っ張りタイヤ〟としての需要が多く、こうしたカスタムカーに乗るユーザーにとっては定番タイヤの一つだと言えるだろう。
安価なトライアングルタイヤだかしっかりと世界的な規格に対応しており、運輸省(DOT)、国連欧州経済委員会ECE(ECE)、中国製品安全強制認証制度CCC(CCC)などの認定に合格している。
トライアングルタイヤはアジアンタイヤの中でも激安の部類とはいえ、こうした規格に対応しているのはユーザーにとっては安心材料だと言える。
トライアングルタイヤの特徴
トライアングルタイヤの特徴はズバリ「安さ」。国産タイヤと比較して1本の価格でトライアングルタイヤが4本買えてしまうくらいの激安だ。国産にこだわりがないのであればこれが最大のメリットだと言える。
ただデメリットの特徴として挙げられるのが、輸入タイヤによくある品質のバラつき。具体的には真円度の低さとサイドウォールの耐久性に問題がでる場合もあるが全てのトライアングルタイヤの品質が悪いわけではないのでそこまで気にする必要はない。普通に走行できるがロードノイズは国産タイヤよりも大きいとも言われている。
トライアングルのおすすめタイヤ
トライアングルタイヤは、サマータイヤからスタッドレスタイヤまで幅広くラインナップしている。ここからは、その中でも人気のおすすめタイヤを紹介していこうと思う。
では以下から確認していこう。
Sportex TH201
トライアングルタイヤのプレミアムコンフォートタイヤ「TH201」。
乗り心地、静粛性が高く、家族乗せることが多い方や長距離を走行する方など運転中の快適性を求めている方におすすめのタイヤだ。サイズ展開は16インチ〜20インチ。13インチ〜15インチだと「Protract TH301」という名前で販売されている。
- タイプ:プレミアム、コンフォート
- 特徴:ワンランク上の静寂性と走行性能が魅力
- 回転方向:なし
- IN OUT指定:あり
TR968
センターリブの方向性パターンが特徴な「TR968」。
操舵安定性が高く、ウェット性能にも定評がある。ブロックエッジを傾斜させることでロードノイズを少なくしている。サイズ展開も16インチから24インチまで豊富に用意されているのも◎。大きいサイズにも対応しているため大口径ユーザーには特に魅力的な銘柄になるだろう。
- タイプ:スポーツ
- 特徴:走行性能と安定性に優れている
- 回転方向:あり
- IN OUT指定:なし
TR918
トライアングルでミニバン向けのタイヤが「TR918」。
左右非対称のパターンを採用し、乗り心地や静粛性といった快適性能を重視しているコンフォートタイヤだ。人を乗せることが多い方には特におすすめする。サイズ展開も多く、14iインチから18インチまで幅広く対応している。
- タイプ:コンフォート
- 特徴:走行性能と静粛性に優れている
- 回転方向:なし
- IN OUT指定:あり
TR978
静粛性と直進安定性のバランスに優れたコンフォートタイヤ「TR978」。
接地面の特徴的なタイヤパターンである刻まれたストレートブロックと斜めの溝によりこれを実現している。サイズ展開は14インチ~16インチ。
- タイプ:コンフォート
- 特徴:静寂性と走行性能のバランスが◎
- 回転方向:なし
- IN OUT指定:なし
TR777
トライアングルのスタッドレスタイヤ「TR777」。
シリカ配合のコンパウンドと多数のサイピングが積雪した路面や凍結時に優れたグリップ力が期待できる。サイズ展開はスタッドレスタイヤだが幅広く、13インチから18インチまで豊富にラインナップされているため多くの車種に使用できる。
- タイプ:スタッドレス、冬用タイヤ
- 特徴:積雪、凍結路面に対応
- 回転方向:あり
- IN OUT指定:なし
DIAMOND BACK
トライアングルタイヤの輸出向けタイヤである「DIAMOND BACK」。
タイヤサイズはトライアングルと同一の規格だが、名称や刻印が違うブランドラインになる。日本国内ではあまり出回らないタイヤだが知識のひとつとして覚えておこう。
トライアングルタイヤの使用上の注意点
トライアングルタイヤは「ETRTO規格」を採用しているがこの場合、空気圧を高めにしなければならない。
というのもこの規格は耐荷重を表すロードインデックスに関わるからだ。国産タイヤと同様の空気圧にするとタイヤが車の重さに耐えられなくなりバーストなど様々なタイヤトラブルを引き起こす原因になってしまう。
トライアングルだけではなく海外からの輸入タイヤの約80%以上がETRTO規格になるため使用する際は空気圧が適正なのか注意するようにしよう。
まとめ
コストパフォーマンスを最大の目的とするのであればトライアングルは、選択肢の最有力になりえる。デメリットとしてはロードノイズなどの快適性は多少犠牲にはなるが、国産タイヤや性能にはこだわりがない方には特におすすめできる。
タイヤ交換を予定していて費用をならべく抑えたいならトライアングルタイヤを検討してみてはいかがだろうか。