ヨコハマ 「ジオランダー CV 4S G061」は、SUV・クロスオーバー向けに設計されたオンロード志向のオールシーズンタイヤ。
悪路性能を売りにするGEOLANDARシリーズの中では異色とも言える存在で、CV 4Sは“静粛性・乗り心地・ウェット安定性”を重視した日常特化型モデルだ。
雪道を積極的に走るためのタイヤではないが、冷えた雨の路面や軽い降雪までを無理なくカバー。
SUVでの街乗りや高速巡航を快適にこなしたいユーザーに向けた、穏やかで扱いやすいキャラクターが特徴となっている。
基本スペック(概要)

ジオランダーCV 4Sは、SUV・クロスオーバー車のオンロード使用を主眼に開発されたオールシーズンタイヤ。
GEOLANDARシリーズの中では、オフロード性能よりも「静かさ」「乗り心地」「雨天時の安定性」を優先した位置づけだ。
- 発売年:2022年
- カテゴリー:SUV向けオールシーズンタイヤ
- パターンタイプ:非方向性/左右非対称
- 対応規格:M+S、3PMSF(サイズにより対応)
- 主な対象車種:コンパクトSUV/ミドルSUV/クロスオーバーSUV
- 設計コンセプト:オンロード快適性重視・日常使用特化
簡易性能チャート

ジオランダー CV 4Sは、SUV向けオールシーズンの中でも「静粛性」と「日常域での安定感」を最優先した設計。
オフロード性能や積雪路での限界性能よりも、街乗り・高速道路・雨天走行での扱いやすさに軸足を置いている。
- ドライ性能:中
剛性感は控えめで、SUV特有の重量を穏やかに受け止める安定志向。街乗り〜巡航域で安心感がある。 - ウェット性能:中〜やや高
冷えた雨天路でもグリップが唐突に抜けにくく、SUVでの直進安定性を重視した特性。 - 静粛性:高
トレッドブロックの最適配置により、SUVタイヤとしてはロードノイズがかなり抑えられている。 - 乗り心地:高
路面の凹凸を丸くいなす感覚で、段差通過時の突き上げが少ない。 - 雪性能(軽雪):低〜中
うっすら積もる程度の雪路まで対応。本格的な積雪・凍結路は想定外。 - 寿命:中〜やや高
偏摩耗を抑えるプロファイル設計で、日常使用を前提とした耐久バランス。
※ 本チャートはメーカー公式値ではなく、トレッド構造とコンパウンド特性から導いた専門的な傾向評価。
公式データ(メーカー公表)

ジオランダー CV 4Sは、ヨコハマがSUVのオンロード使用を想定して開発したオールシーズンタイヤ。
通年使用を前提としつつ、静粛性とウェット性能を重視した公式設計が与えられている。
- 認証:M+S、3PMSF(サイズにより対応)
- パターン構造:左右非対称/非方向性
- トレッド設計:オンロード指向・低ノイズ最適化
- 対応車両:SUV・クロスオーバーSUV
- 想定使用環境:舗装路主体・軽雪までの通年使用
- 発売年:2022年
開発ストーリー(思想・意図)

ジオランダー CV 4Sの開発テーマは、「SUVの日常を、もっと静かで穏やかに」。
悪路走破性を前面に出す従来のGEOLANDAR像とは異なり、CV 4Sは明確にオンロード主体のユーザーを想定している。
近年のSUVは、街乗り・高速道路・長距離移動が使用シーンの大半を占める。
ヨコハマはその現実に向き合い、「SUVでも快適性は妥協しない」という方向性をCV 4Sに与えた。
ロードノイズの低減、乗り心地のマイルドさ、雨天時の挙動の穏やかさ──
これらを総合的に底上げすることが最優先された。
雪性能については、スタッドレス代替を狙わず“軽雪までの安心感”に留める判断。
その分、日常域での扱いやすさと疲労の少なさを重視し、
SUVを「毎日使うクルマ」として快適に走らせるためのタイヤとして仕上げられている。
他社比較|静粛型・バランス型・高速安定型で見る立ち位置

SUV向けオールシーズンタイヤは、「どこを快適にするか」で性格が大きく分かれる。
ジオランダー CV 4Sがどのポジションに立つのかを、3つの抽象カテゴリで整理する。
① 静粛型(ジオランダーCV 4Sの立ち位置)

街乗りや高速巡航でのノイズ低減、穏やかな乗り心地を最優先したタイプ。
CV 4Sはこのカテゴリーに属し、SUVタイヤとしてはロードノイズが非常に抑えられている。
悪路性能よりも、日常の快適性を重視するユーザー向けの設計だ。
② バランス型

ウェット・ドライ・軽雪・快適性を均等にまとめたタイプ。
全天候対応力は高いが、静粛性や乗り心地の尖りはやや控えめ。
CV 4Sはここまで雪性能を広げず、快適性側に振り切っている。
③ 高速安定型

高速域での剛性や直進安定性を重視するカテゴリー。
欧州高速道路を想定した設計が多く、走りの質感を求めるユーザー向け。
CV 4Sはこの領域よりも、低速〜巡航域の扱いやすさを優先している。
※ この比較はタイヤの構造とコンセプトに基づく“方向性の違い”を整理したもので、
絶対的な優劣を示すものではない。
メリット・デメリット

ジオランダーCV 4Sは、SUVでの「日常の快適性」を最優先に設計されたオールシーズンタイヤ。
悪路性能や雪道性能を追い求めない代わりに、街乗りでの扱いやすさと静かさに強みを持つ。
メリット

- SUV用として高い静粛性
トレッドパターンとブロック配置の最適化により、ロードノイズが抑えられやすい。 - 乗り心地がマイルド
路面の凹凸をいなす特性があり、段差や荒れた舗装路でも不快感が出にくい。 - 雨天時の挙動が穏やか
冷えたウェット路面でもグリップの立ち上がりが自然で、SUVでも安心感がある。 - 通年使用しやすい設計
履き替えの手間を減らしたいユーザーにとって扱いやすい。
デメリット

- 雪道性能は限定的
軽い積雪までの対応に留まり、凍結路や深雪ではスタッドレスが必要。 - オフロード走行には不向き
GEOLANDARシリーズの中では悪路性能は控えめ。 - スポーティな走りは期待できない
高速域でのシャープさや剛性感を求める人には物足りない。
サイズ展開(主要サイズのみ)

ジオランダーCV 4Sは、SUV・クロスオーバーで装着率の高いサイズ帯を中心に展開されている。
全サイズ網羅ではなく、実使用で選ばれやすい代表的なレンジに絞って整理する。
- 16インチ:コンパクトSUV(街乗り中心)向け
- 17インチ:主力サイズ。ミドルSUVでの装着が多い
- 18インチ:ミドル〜大型SUV向け
- 19インチ:都市型SUV・上位グレード向け
※ ここでは流通量が多い主要サイズのみを抜粋している。全サイズ一覧ではなく、代表的なラインナップをまとめた形だ。
車種別適合

ジオランダーCV 4Sは、オンロード使用が中心のSUV・クロスオーバー車と相性が良い。
悪路や積雪を積極的に走る用途ではなく、街乗り・高速道路・雨天走行での快適性を重視する車種向けだ。
- コンパクトSUV:ヤリスクロス、ヴェゼル、CX-3、キックス
日常の移動が中心。静粛性と乗り心地を重視する使い方に向く。 - ミドルSUV:RAV4、CR-V、CX-5、エクストレイル
街乗り〜高速巡航が多いユーザー向け。雨天時の安定感が活きる。 - 都市型SUV:ハリアー、NX、Q5、X3
快適性と静かさを重視する車格と好相性。通年使用しやすい。
※ グレードで純正サイズが異なる場合があるが、ここでは車格と用途を基準に整理している。
まとめ

ジオランダーCV 4Sは、SUV向けオールシーズンの中でも「静かで穏やかに使えること」を最優先したモデル。
GEOLANDARの名を冠しながら、悪路性能ではなく日常域での快適性に軸足を置いた点が最大の特徴だ。
- SUV用としては高い静粛性とマイルドな乗り心地
- 冷えた雨天路での安定感が強み
- 軽雪まで対応するが、雪道特化ではない
- 街乗り・高速巡航が中心のSUVユーザー向け
「SUVでも静かに、快適に走りたい」「履き替えの手間を減らしたい」──
そんな使い方にハマる人にとって、ジオランダーCV 4Sは非常に扱いやすい一択。
オフロード色を求めない“都市型SUVの相棒”として完成度の高いオールシーズンタイヤだ。
関連記事|SUV向けオールシーズンを比較したい人へ

ジオランダーCV 4Sの立ち位置をより明確にするため、設計思想や得意分野が異なるオールシーズンタイヤの記事もあわせて確認しておきたい。
SUV用途・快適性重視・欧州志向など、選び方の軸がはっきりする。
- ▶ ピレリ チントゥラート オールシーズン SF2 名鑑
低温ウェットと高速安定性を重視した欧州バランス型。CV 4Sより走りの質感を重視。 - ▶ ヨコハマ ブルーアース 4S AW21 名鑑
静粛性と街乗り快適性に特化した国産代表格。日常用途の比較に最適。 - ▶ ミシュラン クロスクライメート3 名鑑
高速域の剛性と全天候対応力を重視。CV 4Sとは思想が異なる“走り重視”モデル。 - ▶ オールシーズンタイヤおすすめランキング【2025年版】
用途別・性能傾向で総合評価。SUV向けモデルの全体像を把握したい人向け。



