【結論】クムホ エコウィング ES31(KUMHO ECOWING ES31)は、2018年の発売から8年、軽自動車からミニバンまでを1本3,300円台から支え続ける韓国ブランドの低燃費スタンダードだ。晴れた日の実力と寿命で選び、雨の日の作法を心得て付き合う、実用のためのタイヤである。
ドイツADAC(2022年・215/60R16 99V)のテストでは、ドライ性能がテストフィールド内で最良の評価、摩耗も1.5と優秀。総合は2.7で「推奨」に入った。一方でウェットは「befriedigend(満足)」止まりで、総合評価を押し下げたのもそこだった。
この名鑑では、非対称パターンを軸にした設計から、トラザノ Z-107・ブリヂストン ニューノと155/65R14で並べた実売の差、そして気になるウェット性能の実像まで、ES31の実力を一つずつ丁寧に解き明かしていく。
- なぜ発売8年目のクムホ(KUMHO) エコウィング ES31(ECOWING ES31)が、格安エコタイヤの定番であり続けるのか
- KUMHO ECOWING ES31が低燃費とウェットを同時に狙えた理由|非対称と2系統のトレッド設計
- クムホ エコウィング ES31の性能評価|5項目で採点した、ドライは優等生・ウェットは中位の実像
- クムホ ES31と、トラザノ ズーパーエコ Z-107・ブリヂストン ニューノの決定的な違い
- ⚠️KUMHO ECOWING ES31のメリット・デメリット|ドライと寿命は強いが、ウェットの上限は過信禁物
- クムホ ES31は本当に”国産エコに引けを取らない”のか?実走レビューと専門家データで検証
- KUMHO ES31の適合車種とおすすめな使い方|軽・コンパクトの街乗りとサイズ別価格
- クムホ(KUMHO) エコウィング ES31(ECOWING ES31)のスペックとラベリング|サイズ展開と価格帯を総まとめ
- クムホ エコウィング ES31(KUMHO ECOWING ES31)のよくある質問
- まとめ:クムホ エコウィング ES31は、ドライの優等生に雨の日の作法を添えて選ぶ一本
- 「晴れた路面の優等生」の立ち位置を、クムホ内・国産エコタイヤで確かめる
なぜ発売8年目のクムホ(KUMHO) エコウィング ES31(ECOWING ES31)が、格安エコタイヤの定番であり続けるのか

ES31は、2018年3月1日にクムホタイヤジャパンが送り出したスタンダード低燃費タイヤだ。同時に発売されたのは、スポーツ系のECSTA PS71とSUV用のCRUGEN HP71。3本の中で最も間口が広く、最も生活に近い1本がこれにあたる。
- 「原点」を担う位置づけ:1960年創業の韓国ブランドであるクムホは、日本ではスポーツのECSTA、コンフォートのCRUGENを軸に展開してきた。ES31は、その両方の手前に置かれた実用の入口だ。CARPRIMEの試乗記事によれば、欧州では日本より先に発売され、主力商品の一角を占めていたという。
- 何も削らないという設計方針:公式が掲げるのは、低燃費性能とウェット性能の両立、ワンランク上の静粛性と乗り心地、そして非対称パターン。操縦性能・低燃費性能・ライフ性能のどれも犠牲にしない新構造をうたっている。尖った一芸ではなく、平均点の底上げを狙った設計だ。
- 主戦場は街の走り:公式の対応区分は軽自動車、コンパクト、セダン・ワゴン、ミニバン。SUV、商用バン、スポーツ、スタッドレスは対象外になっている。推奨車種にはプリウス、アクア、シエンタ、フィット、フリード、ノート、セレナ、スイフト、ゴルフ、ポロなどが並ぶ。
- 8年目の現在地:発売から8年、公式ラインナップのエコウイング系はES31のみで、後継モデルは確認できない。前身はES01(KH27)とされる。サイズは13〜17インチの全25サイズ(185/60R14のみ在庫限り)。社内に比べる新型がいないぶん、選ぶときの比較相手は他社モデルになる。
KUMHO ECOWING ES31が低燃費とウェットを同時に狙えた理由|非対称と2系統のトレッド設計

ES31の公式解説は、「何も犠牲にしない新構造」を大きな見出しに据え、具体策をコンパウンドとパターンの2方向から示している。中身をたどると、次の三つに整理できる。
- ①先端コンパウンド(=ゴムの配合で性能を引き出す技術):低燃費とウェットの両立を担う部分。ただし日本の公式テキストで確認できたのは「先端のコンパウンド技術」という表現までで、配合の中身や改善率の数値は公表されていない。欧州の比較サイトにはシリカ配合と紹介する例もあるが、国内公式では裏取りできなかった。
- ②非対称パターン(=内側と外側で溝や接地の設計を変えたトレッド):公式は「トータルパフォーマンスに貢献する」と説明する。CARPRIMEの試乗記事は、偏摩耗の抑制とコーナーでの安定感に効果が期待できると指摘している。装着時に外側・内側の向きが決まっているのはこのためで、タイヤにも「OUTSIDE」「INSIDE」の刻印がある。
- ③2種類のトレッド(=サイズに合わせて溝の本数を変える設計):タイヤ幅195mm以下は4リブ(3本グルーブ)、205mm以上は5リブ(4本グルーブ)。車格が上がるほど接地形状を組み直し、直進安定性を補う狙いだ。軽から16インチ級のミニバンまで1つの銘柄で通せる理由がここにある。
クムホ エコウィング ES31の性能評価|5項目で採点した、ドライは優等生・ウェットは中位の実像

採点はメーカー公表値、ADACのテスト結果、ユーザーの声を突き合わせた編集部の相対評価で、独自の実測値ではない。基準にしたのは、同じ低燃費スタンダード帯のタイヤだ。
| 評価項目 | スコア | 根拠コメント |
| ドライ性能 | 4.5 / 5.0 | ADAC 2022でドライ総合1.5、テストフィールド内で最良の評価。 |
| ウェット性能 | 3.0 / 5.0 | 同テストのウェットは2.7で「満足」止まり。アクアプレーニングは縦横とも3.0。国内ラベルは多くがc、3サイズはd。 |
| 静粛性・乗り心地 | 4.0 / 5.0 | 公式サイト掲載のユーザー評価で乗り心地が最高点(4.3)。装着直後にロードノイズを感じたが、皮むけ後に静かになったという声もある。 |
| 低燃費性能 | 4.0 / 5.0 | 転がり抵抗は全サイズでA。ADACの燃費評価は1.9で「良」の範囲。 |
| 耐摩耗・コスパ | 4.5 / 5.0 | ADACの摩耗評価は1.5で優秀。155/65R14は1本3,520円、4本で1万4,080円(TIREHOOD)。 |
- 際立つ点:減りにくさと価格の組み合わせ。寿命を延ばしたい人にとって、一番わかりやすい魅力になる。
- 意外な収穫:乗り心地の評価の高さ。エコタイヤは硬いという先入観を、ユーザーの声がやわらげている。
- 譲っている点:雨の日の余裕。ドライの成績が良いぶん、ウェットの中位ぶりが際立つ。
クムホ ES31と、トラザノ ズーパーエコ Z-107・ブリヂストン ニューノの決定的な違い

ES31で迷う人が横に並べるのは、価格を極限まで詰めたトラザノ ZuperEco Z-107か、国産の安心感を買えるブリヂストン ニューノだろう。同じ155/65R14で並べると、3本の立ち位置はきれいに分かれる。
| 比較項目 | クムホ ES31 | トラザノ Z-107 | ブリヂストン ニューノ |
| 発売時期 | 2018年3月 | 公式の発売時期は確認できず(TIREHOODでは2025〜26年製が流通) | 2023年2月(NEXTRYの後継) |
| ラベリング(155/65R14) | 転がり抵抗A・ウェットグリップd | 国内ラベリングの表示は確認できず | 転がり抵抗A・ウェットグリップb |
| 最大の強み | ドライ性能と摩耗の強さ(ADAC) | 圧倒的な価格の安さ | ウェット性能とロングライフ(NEXTRY比でウェットブレーキ8%向上、摩耗寿命14%向上とメーカー発表) |
| 性格 | 韓国ブランドの実用スタンダード | ZCラバー系の格安エコ | 国産ブランドのベーシック |
| 対象車種 | 軽自動車〜ミニバン(全25サイズ) | 軽・コンパクト・セダン(9サイズ) | 軽・コンパクト・セダン・ミニバン(65サイズで発売) |
155/65R14の実売はTIREHOOD調べで、Z-107が1本3,080円(4本1万2,320円)、ES31が3,520円(4本1万4,080円)、ニューノが4,840円(4本1万9,360円)。ユーザー評価はES31が4.09(182件)、Z-107が4.02(20件)、ニューノが4.28(502件)と、判断材料の厚みにも差がある。
- とにかく最安を狙うならZ-107:ES31より1本440円安い。ただしレビューは20件と少なく、ラベリングの表示も確認できないため、性能を読み解く手がかりが薄い。
- ドライと寿命を重視するならES31:Z-107より4本で1,760円高いが、ADACのドライと摩耗の評価、25サイズの豊富さ、182件のレビューという裏付けがある。
- 雨の日の等級を優先するならニューノ:ES31より4本で5,280円高い。その差額で手に入るのがウェットb等級とレビュー502件の安心感だ。
雨天の走行が多い、あるいは軽の155/65R14でウェットd等級が気になるなら、1本1,320円の差でニューノを選ぶ理由は十分にある。
⚠️KUMHO ECOWING ES31のメリット・デメリット|ドライと寿命は強いが、ウェットの上限は過信禁物

ES31は、ドライの手応えと摩耗の強さに点数を寄せ、ウェットでは冒険をしなかったタイヤだ。得意と不得意の線引きがはっきりしている。
⭕メリット:ドライの確かさと、減りにくさが生む維持費の低さ
ADACのテストでドライ性能がテストフィールド最良、摩耗も1.5と優秀だった。公式サイトのユーザー評価でも乗り心地が最高点で、日常使いの満足度は高い。加えて155/65R14なら4本で1万4,080円と、交換の心理的ハードルが低い。長く履いて元を取りやすい価格と寿命の噛み合わせが、この1本の武器になる。
❌デメリット:ウェットの上限、サイズ差、運用の作法、3つの注意点
①ウェット性能は「満足」止まりで、雨の高速では余裕が薄い
ADACのウェット評価は2.7(befriedigend)で、総合評価を引き下げた。ウェット制動は2.3、縦・横のアクアプレーニングはともに3.0にとどまる。欧州のTyre Reviewsでも、約5人に1人がウェット時の制動やトラクションの弱さを挙げている。豪雨の高速道路を日常的に走る人ほど、この差を実感しやすい。
②軽の主力サイズ(155/65R14)は、ウェットグリップがd等級になる
公式サイズ表では25サイズ中22サイズがウェットc、155/65R14・155/65R13・145/80R13の3サイズがdだ。軽自動車で最も多いサイズがまさにこの3つに含まれる。同じ155/65R14のブリヂストン ニューノはb等級で、雨の日の性能を等級で比べると差が出る。
③向き指定と空気圧の管理に手間がかかる
外側・内側の向きが決まっているため、組み付けの際に逆履きになる事例がみんカラで報告されている。公式サイトのユーザーの声には、整備工場のすすめで指定より高い空気圧に設定したところ、抜けやすくなり確認が増えたという体験談もある。空気圧の基準は車両側の指定値なので、変更する場合はタイヤ販売店に確認してからにしたい。
晴天の街乗りが中心で、寿命と価格を重く見る人には向く。雨天の高速道路を日常的に走る人、ウェットを最優先したい人は、ウェットb等級のタイヤと比べてから決めたい。
クムホ ES31は本当に”国産エコに引けを取らない”のか?実走レビューと専門家データで検証

ユーザーの体験談は好意的なものが目立つ一方、第三者のテストは雨に注文をつけている。なぜここまで温度差が出るのか、声とデータの両面から確かめていく。
ユーザーの声|街乗り・高速・雨の三場面
「国産エコタイヤと遜色ない」というムーヴ乗りの声
クムホ公式サイトのユーザーの声では、ダイハツ ムーヴに装着した50代の方が、3,000km走行後にグリップ感が増し、乗り心地がマイルドになったと報告している。ハンドリング、ウェット、静粛性にも満足し、国産エコタイヤに引けを取らないと総括した。編集部の見立て:メーカー運営サイトに載る声である以上、好意的な意見が選ばれている可能性は差し引く必要がある。それでも155/65R14という軽の主力サイズで、乗り心地の評価が高い点は他の声とも一致する。
「街乗りは向くが、高速は上位モデルに軍配」
価格.comのレビューには、通勤や街乗りで静かで疲れにくいと評価する声がある。一方、常磐道を100km走ると直進性と継ぎ目での突き上げが気になり、高速はブリヂストンやダンロップの上位モデルの方が上だとも書かれている。編集部の見立て:比較の相手が価格帯の違う上位コンフォートである点は割り引く必要がある。ただ、高速域での安定感が街乗りほど際立たないという指摘は、ADACの騒音・ウェット評価の傾向とも矛盾しない。
「雨のブレーキが弱い」という欧州の声
Tyre Reviewsの欧州ユーザー評価では、ドライグリップ、静粛性、乗り心地に好意的な声が集まる一方で、約5人に1人が雨の日の制動・トラクションの弱さを訴えている。豪雨や摩耗が進んだ状態での不満も見られる。編集部の見立て:辛口の意見だが、ADACの結果と同じ方向を向いている。雨に強いと期待して買うのは、避けた方がよい。
専門家の評|ADACテストと試乗記事
ADACが報じた2022年サマータイヤテスト(215/60R16 99V)
ADACは、ES31がドライで最良、摩耗が良好と評価した。総合は2.7で「推奨」。項目別ではドライ1.5、ウェット2.7、燃費1.9、摩耗1.5。EUラベルはB/B/70dBだった。編集部の見立て:日本で流通する215/60R16は荷重指数95Vで、テストされた欧州仕様の99Vとは規格が異なる。日本仕様と完全に同一とは断定できないが、ドライに強くウェットに癖があるという方向性は、ユーザーの声とも噛み合う。
CARPRIMEが伝えた大内明彦氏の試乗評(PR記事)
モータリングライターの大内明彦氏がプリウス(195/65R15 91H)で試した記事では、走る・曲がる・止まるをごく自然にこなし、突出した長所がない代わりにバランスが取れていると評価された。結論は「賢い選択」で、トップメーカーのスタンダードと比べても遜色ないと判断している。編集部の見立て:この記事には「PR」の表記があり、メーカー協賛の企画として読む必要がある。計測データも示されておらず、ADACのような数値検証とは性質が違う。ただ「突出しないバランス型」という人物像は、他の情報とよく重なる。
KUMHO ES31の適合車種とおすすめな使い方|軽・コンパクトの街乗りとサイズ別価格

通勤と買い物が走行の中心で、毎年の出費を抑えたい軽・コンパクト乗りにとって、ES31は肩肘を張らずに選べる相手になる。
その反対に、雨の高速や豪雨が続く地域で走る機会が多い人は、ウェットb等級のタイヤに目を向けた方が後悔は少ない。
- 通勤・買い物が中心の軽・コンパクト乗り:ムーヴ(公式ユーザーの声・みんカラ)、フレアワゴン(みんカラ)、ワゴンR(楽天レビュー)への装着報告がある。ドライの安定感と価格で選びやすい層だ。
- 年間走行が多く、交換の間隔を延ばしたい人:ADACの摩耗評価は1.5と優秀。みんカラには、22万kmを超えたムーヴのタイヤを同銘柄で揃えて交換した例もあり、長く付き合う使い方と相性がいい。
- この用途なら他モデルが向く人:雨天の高速走行が多い、ウェット性能を最優先したい、SUV・商用バン・スポーツ用途という人は、ニューノのようなウェットb等級のタイヤか、それぞれの用途に合ったモデルを選ぶ方がよい。
| タイヤサイズ | 代表車種 | 価格目安(4本・税込) | このサイズを選ぶ理由 |
| 155/65R14 75T | ムーヴ、フレアワゴン、ワゴンR | 14,080円(1本3,520円) | 軽自動車の主力サイズ。価格の低さが最も生きる。ただしウェットグリップはd等級。 |
| 175/70R14 84T | フィット(公式ユーザーの声) | 24,640円(1本6,160円) | コンパクトカーの定番。ウェットはc等級で、同じ1本でも14インチ内で等級の差がある。 |
| 195/65R15 91H | プリウス(CARPRIME試乗記事) | 33,440円(1本8,360円) | ハイブリッド車の代表サイズ。Hレンジで、高速走行にも余裕がある。 |
※価格はTIREHOOD・税込・4本(タイヤ本体のみ、工賃・送料別、2026年9月30日確認)。製造年はサイズにより異なる。装着予定のサイズが決まったら、同一規格で最新価格を確認したい。
クムホ(KUMHO) エコウィング ES31(ECOWING ES31)のスペックとラベリング|サイズ展開と価格帯を総まとめ

| メーカー | クムホタイヤ(KUMHO TIRE)。国内販売はクムホタイヤジャパン。製造国は販売店の商品ページで中国と記載(サイズにより異なる可能性あり) |
| シリーズ | エコウィング(ECOWING) |
| モデル | エコウィング ES31(ECOWING ES31) |
| 発売日 | 2018年3月1日(全22サイズで発売) |
| 対象 | 軽自動車・コンパクト・セダン/ワゴン・ミニバン(公式区分) |
| サイズ展開 | 13〜17インチの全25サイズ(185/60R14のみ在庫限り) |
| ラベリング | 転がり抵抗性能は全25サイズでA。ウェットグリップ性能は22サイズがc、155/65R14・155/65R13・145/80R13の3サイズがd |
| 価格帯 | 1本3,300円〜1万1,110円(TIREHOOD掲載の16サイズ) |
※価格はTIREHOODの2026年9月30日時点の税込・1本価格。購入時は装着予定サイズの最新価格・在庫を販売店で確認してほしい。
クムホ エコウィング ES31(KUMHO ECOWING ES31)のよくある質問

Q. 軽自動車の155/65R14でも、ES31のウェット性能は大丈夫?
A. 155/65R14は、ES31でウェットグリップがd等級になる3サイズのひとつだ。全25サイズのうち22サイズはc等級で、dは155/65R14・155/65R13・145/80R13に限られる。ADACのテスト(215/60R16)でもウェットは2.7の「満足」評価で、ドライほどの余裕はない。同じ155/65R14のブリヂストン ニューノはb等級で、TIREHOODの実売では1本1,320円高い。雨の高速を走る機会が多いなら、この差額を払うかどうかを先に決めておきたい。
Q. ES31の後継モデルは出ている?
A. 本記事の確認時点では、クムホ公式ラインナップのエコウイング系はES31のみで、後継モデルは確認できなかった。前身はES01(KH27)とされる。2018年3月の発売から8年が経つが、いまもクムホの低燃費スタンダードを担っているのはこのモデルだ。
Q. ES31はSUVや冬用タイヤとして使える?
A. 公式の対応区分は軽自動車・コンパクト・セダン/ワゴン・ミニバンで、SUV・商用バン・スポーツ・スタッドレスは対象外だ。2018年3月の発売時には、SUV用としてCRUGEN HP71が同時に投入されている。夏タイヤのES31に対し、1年通して履けるタイヤを探すなら、クムホにはオールシーズンのソルウス4S HA32もある。
Q. ES31の製造国はどこ?
A. クムホは1960年創業の韓国ブランドだが、販売店の商品ページではES31の製造国は中国と記載されている。サイズによって異なる可能性もあるため、気になる場合は購入前に販売店で確認したい。国内販売はクムホタイヤジャパンが担っている。
Q. サイズによってES31のトレッドパターンは違う?
A. 違う。幅195mm以下は4リブ(3本グルーブ)、205mm以上は5リブ(4本グルーブ)と、2種類のトレッドを使い分けている。車格が上がるほど接地形状を組み直して直進安定性を補う設計で、軽自動車の155/65R14とミニバン向けの16インチでは、溝の構成そのものが異なる。
Q. ES31を装着するときに注意することは?
A. 非対称パターンのため外側・内側の向きが決まっており、サイドウォールに「OUTSIDE」「INSIDE」の刻印がある。組み付けで逆履きになった事例がみんカラで報告されているので、交換後に刻印の向きを確かめておくと安心だ。空気圧は車両側の指定値が基準で、変える場合はタイヤ販売店に相談してからにしたい。
まとめ:クムホ エコウィング ES31は、ドライの優等生に雨の日の作法を添えて選ぶ一本

クムホ エコウィング ES31(KUMHO ECOWING ES31)は、ドライでの確かな手応えと摩耗の強さを、1本3,000円台という価格に収めたスタンダードだ。155/65R14なら4本で1万4,080円。通勤と買い物を軸にした軽・コンパクト乗りの財布に、素直に効く。
ただし、雨天の高速が日常になる人や、雨の多い地域に住む人は話が変わる。ブリヂストン ニューノは同サイズで1本1,320円高いが、ウェットグリップはb等級だ。その差額を、雨の日のための保険料と考えるかどうかで、答えは分かれる。晴れの日を軸に暮らす人なら、ES31が最初に手を伸ばす1本になる。
「晴れた路面の優等生」の立ち位置を、クムホ内・国産エコタイヤで確かめる
本文で、ES31はドライと摩耗に強い一方、ウェットは「満足」止まりのバランス型だと分かった。ここではクムホの中での立ち位置、本文で並べたZ-107・ニューノをはじめとするライバル、そしてコスパという軸での全体像を見ていく。
クムホの中でES31はどう違う?
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