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ブリヂストン ブリザックVRX2とは?静かで減らない快適系スタッドレスの特徴と技術

タイヤ名鑑

「ブリザックVRX2」は、ブリヂストンが2017年に発売した乗用車向けスタッドレスタイヤ。

従来モデルVRXの氷上性能を維持しつつ、静粛性・燃費性能・摩耗寿命を大幅に改善した、快適性重視のスタッドレスだ。

ここではVRX2の構造・技術・シリーズ内での位置づけを整理し、次世代モデルVRX3・WZ-1へ続く技術の系譜を解説する。

ブリザックVRX2の基本情報

ブリヂストンが展開する「ブリザック」シリーズは、国内トップシェアを誇るスタッドレスブランド。

VRX2はその中で、“氷上で止まる”という性能軸に加え、“街で静かに走れる”をテーマに開発されたモデルだ。

メーカー ブリヂストン(BRIDGESTONE)
発売年 2017年
カテゴリー 乗用車用スタッドレスタイヤ
主要サイズ 13〜19インチ
製造国 日本

 

特徴|氷上性能を支える「アクティブ発泡ゴム」を採用

VRX2では、初代VRXから進化した「アクティブ発泡ゴム」を採用。ゴム内部に微細な気泡と水路を形成することで、氷上で発生する水膜を吸収・除去。氷面との密着を高め、滑りやすい路面でも確実な制動を実現している。

また、従来比で摩耗寿命を約22%向上。発泡構造による柔軟性を維持しつつ、耐摩耗配合を最適化したことで、長持ちする冬タイヤとしても評価が高い。

構造・技術|静粛性と燃費を両立するブロック設計

VRX2の大きな進化点は、路面接地と騒音のバランスを取るトレッドパターン設計。氷上性能を犠牲にせず、街乗り時の快適性を追求した構造が特徴だ。

  • マルチセルブロック:接地面を最適化し、氷上グリップと静粛性を両立
  • 3Dダイヤカットサイプ:ブロックの倒れ込みを抑制し、ドライ路面での安定感を確保
  • 静音化ブロック配置:トレッド振動を低減し、ロードノイズを抑える

これにより、雪が少ない地域でも“冬専用タイヤ特有のゴロゴロ感”が少なく、オールラウンドに扱いやすい性能バランスとなっている。

設計仕様|非方向性&左右非対称パターン

VRX2は非方向性ながら、左右非対称パターンを採用。内側は氷上密着・排水性を重視し、外側は剛性を高めて旋回時の安定感を確保。静粛性とグリップの両立を狙った設計となっている。

回転方向がないためローテーションの自由度が高く、前後左右を入れ替えて均一に摩耗させることが可能。結果として、燃費性能と耐久性のバランスが取れている。

  • 回転方向:なし(非方向性)
  • パターン構造:左右非対称
  • サイドウォール表記:「INSIDE」「OUTSIDE」あり

ラインナップ・サイズ展開

VRX2は軽自動車からセダン・ミニバンまで幅広くカバー。以下は代表的なラインナップの一例。

インチ 代表サイズ XL設定
14インチ 155/65R14
16インチ 195/65R16 あり
18インチ 225/45R18 あり

街乗りメインのコンパクト・セダン層に特に人気が高く、氷上性能よりも静粛性・快適性を求めるユーザーに向く。

シリーズ内での位置づけ

VRX2は、ブリザックシリーズの中で「快適性と長寿命を重視した中核モデル」として位置づけられる。

後継モデルのVRX3では氷上性能が、さらにWZ-1では静粛性と耐久性が強化され、ブリザックの進化の基礎を築いた存在だ。

モデル名 特徴
VRX 初代モデル。氷上性能に特化
VRX2 静粛性と燃費性能を高めた快適モデル
VRX3 氷上性能と静粛性を両立した進化版
WZ-1 VRX3後継。総合性能をさらに高めた最新モデル

 

評価・信頼性

VRX2は発売当初から「静かで減らないスタッドレス」として高い評価を得た。

都市部ユーザーの冬タイヤ選びに革命をもたらし、ブリザックシリーズを“信頼の代名詞”へと押し上げた功労モデルでもある。

レビュー・実走評価はこちら

実際の装着感や走行性能を知りたい人は、以下の記事をチェック。

ブリザックVRX2 レビュー|静かで減らない冬タイヤの実力を検証

まとめ|ブリザック VRX2は“静粛性・低燃費・信頼”を両立した快適系スタッドレス

ブリザック VRX2は、静粛性・低燃費・長寿命を高次元でまとめた快適系スタッドレスタイヤ。

特に「アクティブ発泡ゴム」による氷上での密着性能と、左右非対称パターンによる操縦安定性・静音性のバランスが優れている。

都市部や雪の少ない地域でも“冬用タイヤならではのゴロゴロ感”を抑え、日常の快適走行を求めるユーザーにとって、VRX2は“信頼できる安心の1本”となる。

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