ブリヂストンのスタッドレスタイヤブランド「ブリザック(BLIZZAK)」は、1988年の誕生以来、氷上性能と信頼性を軸に進化を続けてきたシリーズ。北海道や東北をはじめ、雪国ユーザーから絶大な支持を得ており、“止まる安心”を象徴する冬タイヤとして知られている。ここでは、歴代ブリザックの特徴と技術進化を整理し、用途別に最適な1本を見極めるための基準を紹介する。
ブリザックシリーズの系譜
ブリザックシリーズは、氷上性能に特化した「発泡ゴム技術」を軸に発展してきた。初代BLIZZAKからVRX世代を経て、最新モデルでは静粛性・耐久性・燃費性能までもバランスよく進化している。
- VRX2: 静粛性・快適性・燃費性能を強化した“街乗り向けモデル”
 - VRX3: 氷上性能と静粛性を高次元で両立させた現行主力モデル
 - WZ-1: VRX3を超える総合性能を備えた次世代フラッグシップ
 - VL10: ハイエース・キャラバンなど商用バン専用の耐久系スタッドレス
 
発泡ゴムの進化が“止まる力”を支える
ブリザック最大の特徴である「発泡ゴム技術」は、内部に無数の気泡を形成し、氷上での水膜を吸収して路面に密着する仕組み。世代を追うごとに気泡径と柔軟性の制御が進化し、近年では「アクティブ発泡ゴム」「アクティブグリップコンパウンドⅡ」など、氷上性能と耐摩耗性を両立する新素材へと進化している。
この素材革新により、氷点下でもゴムが硬化しにくく、摩耗後も性能を長く維持できる点が高く評価されている。
シリーズラインナップと特徴
| モデル名 | 主な特徴 | 発売年 | 
|---|---|---|
| VRX2 | 静粛性・快適性・低燃費を重視。街乗りメインのユーザーに最適。 | 2017年 | 
| VRX3 | 氷上性能と静粛性を高次元で両立。シリーズの現行主力モデル。 | 2021年 | 
| WZ-1 | VRX3の性能を超える最新モデル。氷上・静粛・耐久のすべてを進化。 | 2024年 | 
| VL10 | 商用車専用。高耐久構造で長距離・積載走行に対応。 | 2022年 | 
技術比較|ブリザックの進化ポイント
- 氷上性能:初代比で約2倍の制動性能(メーカー公表値)
 - 静粛性:VRX2以降で約20%ノイズ低減
 - 耐久性:発泡構造の微細化で摩耗寿命が向上
 - 燃費性能:低転がり抵抗設計でロスを軽減
 
まとめ|ブリザックシリーズは“止まる安心”から“快適性能”へと進化してきた
ブリザックシリーズは、初代から最新モデルまで「氷上性能」を核に据えつつ、時代の要請に合わせて静粛性・燃費性能・耐久性を着実に向上させてきた歴史を持つ。VRX2では快適性を、VRX3では氷上・静粛の両立を、WZ-1ではそのさらに先を目指し、総合性能を高めたモデルとして位置づけられる。
そのため、氷雪路での“止まる安心”を第一に考えるユーザーから、街乗り・高速道路を多用するユーザーに至るまで、ブリザックシリーズには多様なニーズに応える選択肢が揃っている。シリーズ全体として「どのモデルが自分に合っているか」を判断するうえでも、ブリザックは信頼できるブランドと言える。
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働く車のための耐摩耗・高剛性設計。 

        
        
        
        
        
        
        
        
        
        
        
        
        
        
        
        
        
        
  
  
  
  
