「静かなオールシーズンって、本当にあるの?」──そう疑う人ほど、このランキングは刺さるはずだ。
近年のオールシーズンは“静粛性の革命期”。一昔前の「ゴーッと鳴る万能タイヤ」とはまったく別物で、国産・海外ともにコンフォートタイヤ並みに静かなモデルが増えてきた。
本記事では、実走レビュー・海外評価・パターン構造・静粛技術・ユーザー口コミを総合して、街乗り・高速・雨の日でも“静かに走れる”オールシーズンだけを厳選して紹介する。
静か・快適・一年中安心。そんな理想を叶える“本気のサイレント系オールシーズン”を、熱量MAXでランキング形式にまとめた。
迷ったらこのページで間違いない。
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静かなオールシーズンタイヤおすすめランキングTOP9

ここでは「とにかく静か」を最優先に、実走レビュー・海外評価・ユーザー口コミ・パターン構造の分析を総合してランク付けした。
街乗りの音、停車前のロードノイズ、高速巡航時のうなり音──そのすべてを基準に、静粛性の高い順に並べている。
第1位:CINTURATO ALL SEASON SF 3(ピレリ)
静かさで選ぶなら、SF3は圧倒的。“静音オールシーズンの完成形”ともいえる仕上がりで、特に低速〜中速域の静けさが異次元。
パターンが細かく滑らかで、ロードノイズの角がまったく耳につかない。高速でも不快なゴー音が出にくく、長距離ドライブがとにかく快適。
- 静粛性:★★★★★(クラス随一の静けさ)
- 乗り心地:★★★★★(段差が丸く感じる)
- ウェット:★★★★☆
- 参考価格:1本 約14,000〜18,000円
「一年中、気持ちよく静かに走りたい」。その願いに一番応える一本。
第2位:CROSSCLIMATE 3(ミシュラン)
ミシュラン最新のクロスクライメート3は、静粛性の進化がえぐい。従来より路面当たり音が大幅に減っており、高速巡航でも耳に残りにくい。
さらに乗り心地は柔らかく、車がワンランク上のクラスに感じるレベル。
- 静粛性:★★★★★(前作より明確に静か)
- 乗り心地:★★★★☆(欧州らしい上質さ)
- ウェット:★★★★★
- 参考価格:1本 約16,000〜20,000円
静粛性+全天候性能+高速安定性の“全部のせ”。総合力トップクラス。
第3位:CROSSCLIMATE 2(ミシュラン)
日本で圧倒的支持を得ているクロスクライメート2。静粛性は控えめな表現だと「静かすぎるオールシーズン」。
細かいパターンと跳ねない構造で、街中の低速でも雑味のない静かさ。高速も得意。
- 静粛性:★★★★☆(耳に残らない静けさ)
- 乗り心地:★★★★★(しっとり系)
- ウェット:★★★★★(低温でも強い)
- 参考価格:1本 約15,000〜19,000円
街乗り中心〜高速通勤まで幅広く“静かな相棒”になってくれる。
▶ 静かさ+全天候対応を狙うならクロスクライメート 3 名鑑も参考に
第4位:ブルーアース4S AW21(ヨコハマ)
国産勢でトップクラスに静かなのAW21。
吸音性のあるブロック配置で、街乗りの「コォ〜」という低周波ノイズをうまく抑え込む。しっとりした乗り味も高評価。
- 静粛性:★★★★☆(国産トップレベル)
- 乗り心地:★★★★(柔らかめ)
- ウェット:★★★★
- 参考価格:1本 約12,000〜16,000円
価格・静粛性・雨性能のバランスが良く、コンパクト〜ミニバンまで相性抜群。
第5位:オールシーズンコンタクト2(コンチネンタル)
欧州で評価の高いオールシーズンコンタクト2は、高速走行での静けさが武器。
しっかり硬めの構造で“バタつきがなく”、ロードノイズの反響が少ない。雨の日も強く、距離を走る人の味方。
- 静粛性:★★★★(高速の静かさが際立つ)
- 乗り心地:★★★★
- ウェット:★★★★★
- 参考価格:1本 約15,000〜19,000円
高速走行が多いユーザーなら、静かさ+安定性で満足度は非常に高い。
第6位:SOLUS 4S HA32(クムホ)
韓国クムホのHA32は“静かなミドルクラス”として完成度が高い。
ややしっとりしたパターンでロードノイズを吸収し、街中でも静か。価格の割に上質に走れるコスパ枠。
- 静粛性:★★★★(価格帯以上の静けさ)
- 乗り心地:★★★☆
- ウェット:★★★★
- 参考価格:1本 約9,000〜13,000円
「静かで安くてそこそこ高性能」が欲しい人の最適解。
第7位:SCORPION VERDE A/S(ピレリ)
SUV向けオールシーズンの中では静けさが光る一本。
ブロック剛性が高く、車重のあるSUVでも“ドスドス音”が出にくい。高速巡航でも振動が少ないのが魅力。
- 静粛性:★★★☆(SUV用としては静か)
- 乗り心地:★★★★
- ウェット:★★★★
- 参考価格:1本 約13,000〜18,000円
SUVで静かに走りたいユーザーに間違いなく向いている。
第8位:ALL SEASON MASTER(ミネルバ)
ベルギーブランドのミネルバは“静かな格安タイヤ”として有名。
ゴムが柔らかく、都市部での低速〜中速の静けさは値段以上。雨の日の静音性も悪くない。
- 静粛性:★★★(静かめ)
- 乗り心地:★★★☆(柔らか系)
- ウェット:★★★☆
- 参考価格:1本 約7,000〜10,000円
価格を抑えつつ静かな走りを求める人の“裏コスパ王”。
第9位:Z-401(トラザノ)
静粛性はそこそこだが、価格を考えると十分以上のレベル。
低速〜中速ではノイズが抑えられ、高速でも大きく荒れない。街乗り中心ならアリ。
- 静粛性:★★★(価格帯では優秀)
- 乗り心地:★★★
- ウェット:★★★
- 参考価格:1本 約6,000〜8,500円
「とにかく安く静かに走りたい人」向けのベストバイ。
静かなオールシーズンタイヤ比較表

静粛性・乗り心地・ウェット性能・価格帯の4軸で、今回のランキングTOP9をまとめた。
どれも「一年を通して静かに走れる」タイヤだが、特性はモデルごとに大きく違うため、用途に合わせて選ぶのがベスト。
| 順位 | モデル名 | 静粛性 | 乗り心地 | ウェット | 参考価格(1本) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | SF 3 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ | 約14,000〜18,000円 |
| 2位 | クロスクライメート3 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ | 約16,000〜20,000円 |
| 3位 | クロスクライメート2 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | 約15,000〜19,000円 |
| 4位 | ブルーアース4S AW21 | ★★★★☆ | ★★★★ | ★★★★ | 約12,000〜16,000円 |
| 5位 | オールシーズンコンタクト2 | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | 約15,000〜19,000円 |
| 6位 | SOLUS 4S HA32 | ★★★★ | ★★★☆ | ★★★★ | 約9,000〜13,000円 |
| 7位 | SCORPION VERDE A/S | ★★★☆ | ★★★★ | ★★★★ | 約13,000〜18,000円 |
| 8位 | オールシーズンマスター | ★★★ | ★★★☆ | ★★★☆ | 約7,000〜10,000円 |
| 9位 | Z-401 | ★★★ | ★★★ | ★★★ | 約6,000〜8,500円 |
※静粛性の評価は以下を総合したもの:
・停車前のロードノイズ(低速帯)/・街乗りでの周波数帯の不快音
・高速巡航時のうなり音/・ユーザー口コミの静粛性評価/・タイヤ構造(パターン・サイプ量・剛性)
用途別|静かなオールシーズンタイヤの最適解

「静かさが欲しい」といっても、求めるシーンは人によって違う。
ここでは“使い方別にベストな一本”がすぐ決まるように、静粛キャラがハッキリしたモデルだけを整理した。
迷ったら自分の走り方に一番近いところを選べばOKだ。
【静けさを最優先したい人向け】ピレリ CINTURATO ALL SEASON SF 3
おすすめの人:EV/ハイブリッドや静粛性重視のミニバンで、とにかく“静かに走りたい”人。
低速〜高速までノイズの角が丸く、ロードノイズの消し方がクラス最上位。街中のザラつき路面でも耳に残らない静けさで、「一年中静かに乗れる相棒」を探してるならここが最短ルートだ。
【高速道路・長距離が多い人向け】ミシュラン CROSSCLIMATE 3
おすすめの人:毎日高速を使う/長距離移動が多い人。
高速域での“うなり音”の抑え方が別格。路面の粗さをスッと消すような静けさで、巡航が多い人ほど満足度が跳ね上がる。静粛性と総合力の両方を取りたいなら最有力候補。
【街乗り中心でバランス良く静かにしたい人向け】CROSSCLIMATE 2/ブルーアース4S AW21/SOLUS 4S HA32
おすすめの人:街乗りメイン、家族乗せ、価格も静けさも妥協したくない人。
- CROSSCLIMATE 2:しっとり系の乗り心地と静粛性のバランスが抜群。ファミリーカー向け万能型。
- ブルーアース4S AW21:国産トップクラスの静けさ+安心感。コスパも含めて優秀。
- SOLUS 4S HA32:価格以上に静かで上質に走れる“ミドルの正解”。
「プレミアム級の静けさまではいらない。でも毎日ストレスなく静かに走りたい」なら、このゾーンが一番満足度高い。
【SUV/低価格帯で“静かさも欲しい”人向け】SCORPION VERDE A/S/ALL SEASON MASTER/Z-401
おすすめの人:SUVのゴツゴツ音を減らしたい人/予算を抑えつつ静けさも確保したい人。
- SCORPION VERDE A/S:SUV特有のドスドス音を抑える設計で、重量級でも静かに巡航できる。
- ALL SEASON MASTER:街乗り中心なら十分静か。価格に対して快適性が高い裏コスパ枠。
- Z-401(トラザノ):最安クラスでも静粛性は合格点。予算最優先ならアリ。
高級な静音系ほどの“無音感”はないが、価格帯を考えれば驚くほど静かに走れる現実的な選択肢だ。
Q&A|静かなオールシーズンタイヤの気になる疑問に答える

「どれが本当に静か?」「高速はどう?」「安いタイヤでも大丈夫?」──そんな読者のリアルな疑問を、ここでわかりやすく解決していく。
Q1. 一番静かなオールシーズンタイヤはどれ?
純粋な静粛性だけを見れば、今回のランキング1位のピレリ CINTURATO ALL SEASON SF 3が頭ひとつ抜けて静か。ロードノイズの角が丸く、EV〜ハイブリッド車とも相性がいい。
Q2. 長距離・高速道路で静かなのは?
高速域でのノイズ制御が優秀なのはCROSSCLIMATE 3。路面のザラつきを“スッと消す”ような静けさで、長距離ユーザーに特に向いている。
Q3. 静粛性と乗り心地をどっちも重視するなら?
CROSSCLIMATE 2が最適。柔らかさと静けさのバランスが秀逸で、街乗り中心のファミリーカーとの相性がいい。
Q4. コスパよく静かなタイヤはある?
国産の中で価格と静けさのバランスが良いのはブルーアース4S AW21。予算を抑えつつ快適さを求める人に向いている。
Q5. 低価格帯のタイヤはうるさくなりやすい?
正直、1〜2万円台のプレミアム系ほどは静かではないが、ミネルバやZ-401などは街乗り中心なら十分静か。静粛性への期待値さえ合わせれば満足度は高い。
まとめ|“静かに走れる”オールシーズンこそ、毎日の快適さを変える
静かなオールシーズンタイヤは、ただ音が小さいだけじゃない。
車内のストレスが消え、長距離でも疲れにくくなり、家族との会話もクリアになる──毎日のドライブそのものを変えてくれる存在だ。
今回のランキングでは、静粛性だけでなく「道路の粗さの吸収」「高速の伸び」「乗り心地」「価格バランス」まで含めて総合的に評価。1位のCINTURATO ALL SEASON SF 3は“静けさ基準”で見れば文句なしのトップ。続くCROSSCLIMATE 3は高速域の静けさが抜群で、長距離ユーザーにベスト。
ただし、タイヤは車との相性や走る環境でも感じ方が変わる。街乗り中心ならCROSSCLIMATE 2やブルーアース4S AW21が快適。価格重視ならミネルバやZ-401が“手頃なのに思ったより静か”というリアルな選択肢になる。
どのモデルを選んでも、夏冬の履き替え不要というオールシーズンの利点はそのまま。静粛性までこだわって選べば、1年中ずっと気持ちよく走れるはずだ。
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